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「ぶっ壊せ‼」:小泉純一郎が支持された理由を今さら振り返る❷

小泉純一郎

小泉内閣を大きく支えた精神が「ぶっ壊せ!」であるのだが、果たして彼を支えた「ぶっ壊せ!」と願う人々は一体何を壊したかったのだろうか。そしてそれは安倍政権になった今、どのような悪影響を与えているのであろうか。

新自由主義で壊したかった3つのもの

新自由主義の流行った時期というのは、IT革命の時期とも重なっている。
例えばGoogleの誕生した日をご存じだろうか?
1998年9月27日がGoogleの誕生した日である。ちなみにFacebookは2004年と、意外に若い。
ちょうどこの時期、主にアメリカでは新興勢力が台頭してくるようになったわけで、日本も幾分か影響を受けてYahoo! JAPANであるとか、livedoorと言った企業が出てきたのだ。
そんな新興勢力の台頭によって「ぶっ壊したくなった」のが次の3つと言える。

❶年控序列
❷労働規制
❸公務員

概ねこの3つ。年功序列や労働規制を壊したいという需要が派遣の拡大に繋がり、あるいはホワイトカラーエグゼンプションと言った悪法の種が植え付けられていると言えるだろう。そして勿論、将来が保証された公務員は「ぶっ壊したい」の代表選手であった。
奇しくも、大阪では『維新の会』も発足。この『維新』というキラキラネームに当時の若者は心を奪われた。
「維新なんてカッケー。新しい時代を作っていくんだ!!」と、このキラキラネームの掲げる政党の基本思想は「身を切る改革!」ということで、これまた「ぶっ壊せ!」な精神なので、やはり小泉内閣の考え方を強く反映した政党だったのだろう。
かくして新自由主義は一世を風靡したわけであるが、少なくとも第一次安倍内閣が始まる前辺りからは衰退傾向ではなかったかと考えている。
振り返ると民主党は事業仕分けには新自由主義的な発想はあったが、小泉と比べるとあからさまな「新自由主義万歳!」という空気ではなかったのではなかろうか。

安倍政権は壊したいものが小泉と変わって取り戻すものが発生

少なくとも第二次安倍政権発足後、新自由主義というのは完全に退行モードに入っている。
安倍政権に反対する人ほど「あんな新自由主義政権を倒さなくてはいけない!」と言う人が多いのだが、安倍政権の経済的な実態は中国と同じ、国家資本主義ないし、資本主義的社会主義とでも呼ぶべき代物である。
それはアベノミクスの正体が官製株価とでも言うべき買い漁りだったことから、新自由主義的な要素は殆ど退行しているのはわかるだろう。

確かに公務員や労働規制は小泉同様壊れていくのだが、安倍政権になって本当に壊れていくのは人権である。人権を壊すと同時に、国威を取り戻すというものが発生した。ある意味で、ここが小泉政権の時とは違う要素であろう。
実際問題、安倍政権の支持者ですらグローバリズムを好む支持者はあまり見受けられない。むしろ反グローバリズムの方が主力と言って良い。
小泉政権の時に彼が支持されたのは「閉そく感をぶっ壊せ!」の精神であった。その閉そく感の正体が年功序列であるとか、労働規制の問題であると思い込んでいたわけである。
が、安倍政権になってからは、最早「ぶっ壊せ!」から「取り戻せ!」の時代になっている。
この取り戻す対象というのが政治右派と左派でかなり違っており、右派の取り戻したいものが国威であると同時に、左派が取り戻したいのは民主主義である。だからこそ互いに議論が噛み合うこともなく、今日も有権者は置き去りにされていくのであろう。

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経済   2019/08/16   センチュリー・大橋

「ぶっ壊せ‼」:小泉純一郎が支持された理由を今さら振り返る❶

町田立憲民主党の東友美氏が「お盆だろうが休まず働け!」と電話を受けたことが大きな話題を呼んでいる。
議員1年目の休みは1桁。その反省から休日をもう少し増やそうと思ったところで休むなコールである。
そのツイートから見られる顚末に、ある種の小泉純一郎時代を感じさせるものがあった。

小泉純一郎と橋本徹は概ね全盛期が一緒である。
そう言えば私も政党座標テストではネオリベラル判定が出ているし、相互から「それ、小泉政権を支持した人達のそうじゃないですか」とか「雰囲気が橋下に似ている」と言われたこともあり、確かに色々と心当たりがある。
そこで小泉人気の理由を今さら探り直してみたい。

「ぶっ壊せ‼」その一念で公務員をぶっ壊した

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小泉人気の秘訣と言えば、その強烈なキャラクターであったと言えるだろう。
そのキャラクター性はB層と言われる層を狙い撃ちにし、郵政民営化に当たっての決定打を打ち込んだ。もちろん私もB層であったし、小泉純一郎や橋下徹に今の閉そく感を打破してくれると期待したものだ。一体何を基に小泉に期待したのであろうか。
「自民党をぶっ壊す!」
自身が自民党にいながら「自民党をぶっ壊す」なのである。この「ぶっ壊す」という単語が大きな意味を持っていたのではないか。
果たして小泉政権の時に、いったいB層の間でどんな需要があったのだろうか。言うなれば不景気の時代、唯一安定した生活が約束されている(と思わされていた)職業が公務員であった。小泉が政権に就く前の時代は就職氷河期世代であったから、言わば望まぬまま非正規雇用になってしまった若者を生んでいるわけである。日本における就職の採用事情は『大学卒業の新卒のみ』にチャンスがあり、学歴に関してはそれより低くても高くてもダメ。職歴に至っては転職は原則0回。よくて2回というのが”見えざる掟”であったのだ(因みにこの掟は今でも変わっていない)。

全盛期の竹中平蔵

こんな中で『明日も保証されない僕たち』は『安定した身分が保証された公務員』が憎くて仕方がなかったわけである。実際、当時は肌感覚で言えば公務員が非常に人気があった。そんな中でやってきたのが新自由主義砲である。この新自由主義砲は奇しくも、堀江貴文の台頭によって一大的なブームを迎える。加えて竹中平蔵が民間から大臣になったということが、新自由主義の風潮を更に後押ししたわけだ。
私の価値観に大きな影響を与えたドラゴン桜も新自由主義的な視点で書かれたコミックであるし、ある意味で新自由主義的な視点から「東大に行け!」と銘打っているわけだ。
つまるところ、小泉純一郎時代の新自由主義は「ぶっ壊せ!」と「這い上がれ!」の2つの観点から大きなブームを迎えることが出来たわけである。
その「ぶっ壊せ!」に該当する部分としては、矛先に公務員が狙われた。
「ただ座ってるだけで飯を食える公務員なんてぶっ壊せ!」
これが郵政民営化をさせる上で大きな原動力になった。
かくして郵政は民営化され、小泉は目的の一つを達成することになる。

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経済   2019/08/16   センチュリー・大橋
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