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2021/08

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ラムダ株の発見は、実はオリンピック開催前――柔らかい情報統制の国、日本

ラムダ株発見はひっそりと

日本人アスリートメダル獲得”という話題がSNSを賑わせている中、ひっそりと流れたこのニュースを目にしただろうか。国内初 ペルーで確認「ラムダ株」羽田空港検疫 感染確認の女性 | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210806/k10013186021000.html

「厚生労働省によりますと、7月20日のペルーから羽田空港に到着した30代の女性が、検疫所の検査で新型コロナウイルスに感染していたことが確認されました。
その後、検体の遺伝子を解析した結果、ペルーなどで確認されている変異ウイルスの「ラムダ株」が検出されたということです。
検疫を含めた国内でラムダ株への感染が確認されたのは初めてです。」

ニュースの日付は8月6日とある。この内容からは、7月20日の空港検疫では陽性だったが、8月6日(かその前日くらいに)ラムダ株と判明したのだろうと思うのだが、中本哲史氏(調査報道記者)のこのツイートを見てほしい。

 

 

厚労省は、7月20日にラムダ株を国内で発見した事実を海外の研究機関GISAID(COVID-19データベース)へ報告したが、日本国内へはオリンピック閉会まで公表するつもりはなかったと答えたとある。更に、Daily Beast(NYの報道メディアサイト)を参照する。

「After discovering the Lambda report on the GISAID website on Wednesday, The Daily Beast approached the Ministry of Health, the NIID, and publicly requested information. The ministry initially stonewalled and then told us to wait for a call back with further information on Friday before slipping out the announcement of the case to the state broadcaster. NHK reported the news without mentioning the long, unexplained delay.」

8月4日水曜日にGISAIDのウェブサイトにて、日本でラムダ株感染者が確認された事を知ったDaily Beastは厚労省へ情報の公開を要求。
厚生省は最初は無視をした後、8月6日金曜日に詳細な連絡するので待つようDaily Beastへ指示をし、その後(発見された7月20日から17日後となる金曜に)NHKが原因不明の長い遅延には触れずに報じた。
厚労省はからは記者会見はなく、NHKへの情報提供によるもので一般への告知としたのだ。
もう一度、NHKのラムダ株発見のニュースを引用する。「国立感染症研究所によりますと、ラムダ株は去年8月にペルーで最初に報告されて以降、南米を中心に感染が広がり、WHO=世界保健機関が「注目すべき変異株」に分類しています。
一方、国立感染症研究所は「感染力やワクチンへの抵抗力が従来のウイルスより強い可能性はあるものの、データが限られている」として、現時点では「注目すべき変異株」に位置づけていません。
厚生労働省は、ラムダ株について「情報が限られているため、現時点では評価が難しい。引き続きWHOや各国政府、専門家と情報を共有しながら監視体制を強化していきたい」としています。」WHOは「注目すべき変異株」に分類しているが、日本はそうではない、情報も限られて評価が難しい、とある。この文面だと、南米ではそこそこ感染者はいるがたいした変異株ではない、と読めてしまう。どこか対岸の火事のようで緊迫感がない文にも見える。

日本での感染者がアルファ株からデルタ株に置き換わった時

日本でのコロナウィルスはすでにデルタ株に置き換わった。デルタ株は関東90%、関西60%に | 2021/8/4 - 共同通信
https://nordot.app/795579534396440576?c=39550187727945729
8月5日の記事だが文中の国立感染症研究所の発表は4日、デルタ株の感染力を考えると、ほぼ日本のコロナウイルスはデルタ株に置き換わったといってよいだろう。
ではその置き換わった基点は?
そう問われると、よほどコロナウィルスの情報を追っている人間でなければ、明確に答える事はできないのではないか。
少なくとも私は、気がついたらなし崩しにデルタ株へ置き換わっていた、という感覚だ。
更に遡って、アルファ株が発見された時を思い出せるだろうか。
不思議とアルファ株の時は覚えているのだ。記者会見を見た記憶があるし、世論も今よりも警戒していたように思う。
日本でアルファ株が主流になった頃、同じアジアのインドでは、デルタ株が猛威を振るっていた。遺体を弔う現地の写真に居たたまれない思いを感じたのは記憶しているし、いつ日本にその変異株が来るのか、とぞっとしたのも覚えている。だが、デルタ株に置き換わった境目となるとはっきりとしない。気がついたら、私の住んでいる沖縄では毎日500人以上の感染者が出ていて、そのほとんどがデルタ株に感染している状況だ。
変異株が日本で発見された事象は時間という感覚において「点」であるはずが、私の中ではそれがある時期からある時期というグラデーションの帯のように判然としない。この判然としない感覚は、アルファ株の時よりも、デルタ株の今の方が政府と報道のリアクションが小さいからではないだろうか。

ぼんやりと発表するマスコミとぼんやりと置き換わる変異株

話をラムダ株のニュースへ戻す。
厚労省は、国内でのラムダ株感染者が発見されたという情報を、オリンピック開催前には把握していたが沈黙を続け、オリンピック閉幕後に公表しようとしていた。
これはオリンピック開催への非難を回避するという政府の作為によるものであり、NHKの報道内容の”素っ気なさ”からは、余計な事は公表するなという指示すら読み取れるものだ。やんわりとした情報統制であり、都合のよい部分だけをマスコミリークで済ませて世論を形成するという意図も見える。
そして、そんな情報を受け取った一般国民は(私のように)ぼんやりと変異株が国内へ入った事のみぼんやりと受け取り――変異株が目に見えて置き換わった時に、”いつの間に”と、驚くのだ。感染力が強いと言われるラムダ株は、もしかするとデルタ株よりは重症化はしないのかもしれない。逆に、デルタの株蔓延と重なってデルタとラムダのハイブリット株が日本でできてしまうかもしれない。そんな時に、情報を出さない、または都合のよい部分だけをマスコミにリークして世論を形成するような事が起こればどうなるだろう。
「少し前はデルタ株がはやっていると思っていたのに、こんなにひどい変異体だったなんて」
大切な人を亡くした後に、そう呟く未来さえ、あり得るのではないか。

触れられない情報と、意図して流される情報――そして公式発表はマスコミから

今回、公開されるべき情報は一般には公開されず、17日後にNHKというメディアを使ってマスキングされた情報が公表された。
インターネットが普及し、海外の情報も昔よりも簡単に手に入る昨今だが、言語の壁に躓く私のような日本人は、調べれば簡単に手に入る海外の情報を積極的に入手しようとしない。そして報道の自由度67位である日本のメディアは、政権与党の意向を忖度して情報を耳障りのよいものに変換する。
煩雑な日常に追われているとそのような情報に埋没しがちだが、生命の危機が目の前にある今こそ、日本国外の情報にも目を向けていきたいものだ。

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ジャーナリズム   2021/08/09   星はふるふる

淡々とリベラル

センチュリー大橋という人物

センチュリー氏(Twitter:@CentOS_Ohashi)とは今はなき「リベラルネット戦略」のメンバーとして初めて認知した。リベ戦は自分にとっても多分彼にとってもある種の黒歴史に違いない。ワタシは積極的に関わっていたというよりはその観察者と言ったほうが正しいが、しかし苦い記憶であったことには違いない。

ワタシは政治的に自分をリベラルだと自称したことは一度もないが、センチュリー氏はリベラルだなぁと思う。彼にとっては誰が何を主張しているのか、それ自体よりは、その主張されたものが誰にとって有益なのか、そうしたことにしか興味がないのだろう。 そんなリベ戦メンバーであった大橋氏の「あまり他人に干渉しない有様」がそれなりに居心地よく、なんだかんだと今でも時々連絡を取り合っている。だが未だにオフラインで会ったことはない。本当にお互いに全く干渉しないのだ。

太地町:春の森浦湾と桜

写真:太地町のフリー写真素材

一般有権者の目線に立つこと以外興味無かった

趣味嗜好、もっといえば政治観も実は相当に違っている部分はある。
たとえばコロナ対策に関しての考え方は一部触れあうことがあっても絶対的に交わらない点もある。 だがワタシにはセンチュリー氏とは、ほぼ完全に一致する考えがあった。 氏の2021/02/25の記事 「Twitter政治がコンプレックス商売の巣窟と化している件」で指摘される、
罵詈雑言渦巻くTwitter政治界は一般有権者からは敬遠され、Twitter政治アカウント同士も「実は政治では無くて宗教の話をしている」ということに気が付かない。
という点だ。ここについてセンチュリー氏の意見と自分の意見は完全に一致する。

生活から乖離する宗教的会話としての政治

今年4月にもこの話題で会話をした。
「(Twitter政治アカウント同士は)信条によって会話してるわけじゃないんです。信仰によって会話してるんです。」 と彼は言った。
すとんと腑に落ちる表現だった。
「崇める神様が百●尚樹か枝野●男か安倍●三かと言った違いで喋ってるだけで、一般有権者の生活を考えてるわけじゃない。」
センチュリー氏のこれらの発言にワタシはこう返している。
「全くいいこと言うw」
そうした視点を持てる人というのはそう多くない。 ワタシ自身呆れ果てるばかりの人間関係の中でますます人間嫌いが加速している現状にあって、 ついに「この秋の衆院選はぜってぇ投票したくねぇ!」という気分になっている。
他人様のblogで詳細を云々はしないが、Twitter政治クラスタの実にくだらない揉め事の数々は本末転倒甚だしく、 「一体なんのための誰のための政治主張なんだい?」と思うことは2020年代に突入した現在でも日々発生している。
昔大好きだった幽☆遊☆白書で樹が言ってたなぁ。
「オレ達はもう飽きたんだ。お前らはまた別の敵を見つけ戦い続けるがいい」って。
そういうの、もううんざりだよなー。 うんざりすることは萎えることなのだが、そのうんざりする感覚は持ち続けていたい。 そうでもないとミイラになっちゃいそうだから。

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ジャーナリズム   2021/08/08   まきまき
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