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SESを卒業して自社勤するならコミュニケーション力は上げておけ⓵

SESはエンジニアは卑屈だが…オープンイノベーションセンター

日本のSI産業は日立やNECなどのメーカーを頂点としたピラミッド構造になっており、末端で働くエンジニアはIT土方とも言われる悲惨な環境にある。
末端のエンジニアはSES(システムエンジニアリングサービス)と呼ばれる企業に属し、SIerからは「派遣さん」などと呼ばれて扱われることとなる。
こんな扱いを受けるため、SESのエンジニアは概ね卑屈であり、東京でIT勉強会に参加すれば、早くSESを脱出したいと願う若手エンジニアと話す機会はある。
SESエンジニアは酷い時にはExcelドキュメントの御守に追われ、意識高く持ってる若手にとって、Excelの御守は苦痛である。
皆がこのようなエンジニアになってくれれば、恐らくSESの多くは存続できないのではないか。
WEB系企業はどちらかと言うと脱Excelに向けた製品開発(Kintone等がそれだ)をし、或いはそうした製品の利用を進めており、SI業界とは文化以前に文明レベルまで違って感じるのだが、しかしして、SESでもこうした企業に転職しようと考える人は、あまり多くは無い。

SESならではの気楽さ

果たしてなぜSESはここまで勢力を維持していられるのか。
一つには産業構造的な問題はあるのだが、もう一方でエンジニア側の惰性の問題もある。
言ってしまうと、SESに所属するエンジニアは良くも悪くも、コミュニケーション能力を要する場面に遭遇することが少ない。
大抵の常駐先は隣の席にエンド(SIerへ発注するユーザー)がいるというケースは少ない。客と言えるのはせいぜい自社に発注しているSIer(それすら多くは二次請け)であるが、SIerから見たSESエンジニアは所詮「派遣さん」に過ぎないため、決められた(言われた)作業以上のことは求めていない。彼らが求めているのは軍隊で言う二等兵、せいぜい一等兵であり、伍長以上の役割は二次請け(大抵は大手SIerの子会社)の社員が担うのである。
これ故にSESエンジニアは大抵卑屈になるのだが、同時にSESエンジニアならではの気楽さも存在する。言ってしまえばSESエンジニアはSIerの人間とさえ揉めなければ良い。顔色を伺わねばならない人間の絶対数は実は多くないのである。
なんなら、このSIerの人間とそりが合わなければ、現場変更をすることも可能ではある。SES企業にとってエンジニアは売り物だ。売り物(商品)が無くなる(辞められる)のは困る。それなら違う店に売って金稼げる、エンジニアは煩わしい人間関係をスパっと切りかられるである種のWin-Win関係が成立してしまう。
SESエンジニアの多くは自社が嫌いであろう。給与は上がらないし、現場に出されたらそのままほったらかしにされるし、意味のわからない帰社日を設けられて帰属意識だけは持たされる。
それでも「ちくしょう転職だ!!」とはならないのは、やはりSESならではの人間関係の気楽さはあるからとも言えるのだ。

そもそもSESと自社勤エンジニアは採用動機が違う

ここでSESから自社勤エンジニアに転職しようとする場合に於いて、注意しなければならないことが、SESと自社勤務に於ける採用動機の相違である。
そもそもSESにとってエンジニアに対して払う給料は「仕入れ」である。エンジニアは「在庫」だ。現場で人が不足しているかどうかなど関係が無いのがSESなのだ。そのため、いざ現場に常駐し始めてみると、とんでもなく暇(朝のメールチェックだけで一日の仕事が終わる等)と言った事態が起こり得る。
対する自社勤務はそうは行かない。
自社勤務の採用はタイプはどうあれ人が不足しているから採用するのである。
そのため、既存社員は多忙な状態の中で自分が入社しに行くと思って良い。更に言うと自社勤は自社勤ならではの人間関係の駆け引きがある。SESと違って簡単には異動できず、かつ毎日数年間同じメンバーと顔を合わせるのだから、案外SES時代より人間関係は神経を使うことになるだろう。初手で躓くと最悪だ。
SESと自社勤務とでは採用動機も全く異なれば、人間関係の在り方まで大きく異なる。
SESに慣れ切った人間が自社勤務に転職する場合、人間関係の在り方が今までとは違うということは心構えを出来ていないと、転職先で失敗をしてしまうであろう。
SESと比べて自社勤エンジニアになる場合、先輩側にあまりゆとりの無い状態でスタートするということだけは心に留めておいたほうが良い。

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職業選択   2022/04/23   センチュリー・大橋

3ヶ月も経たずに辞める新卒就職…企業分析が甘すぎただけでは?⓶

ブラックなら逃げた方が良いが

精華町役場の桜🌸
写真:精華町のフリー写真素材より

「新卒で入った子がもう退職した」
この退職した理由が「先輩社員が激務過ぎて全く休んでないのがヤバくて辞めた」というような理由であったなら、会社側に非があると言えるだろう。
高学歴な人間の入る大企業の三菱電機や電通でさえブラックな企業なのだから、中小企業ともなればブラックに当たる確率は高くなる。尤も、だからこそ現場の人間やマネージャークラスが面接に当たる一次面接と二次面接は、企業側の様子はしっかりと見ておいた方が良い。
面接は応募者が評価される場ではあるのだが、一次面接や二次面接の担当面接官は生き生きとしていたかは見た方が良い。
最終面接は基本的に社長や役員との面接であり、この層は「仕事が好きでたまらない人達」が多いので、最終面接から企業を見抜けることは難しい。
だが「イメージと違った」という理由で辞めて行った人間に必要なのは、退職理由ではなく、入社理由をしっかりと分析しておくことが必要だ。
それを分析しなければ、また同じ失敗を繰り返すであろう。

入社前に思っていたイメージを書き出せ

転職と新卒はそもそも採用の目的が異なる企業も少なくない。
転職ならば、ある職域に特化した(スペシャリスト寄りな)人材が求められることが多いが、新卒に求められているのは「総合職(ゼネラリスト)」であることは多い。もちろん総合職に就くとも限らないが、いわゆる「こんな仕事が向いてるんじゃないか」とか「どの課長の下に付くのが良いか」など、企業側の判断で決めていくということである。
翌年卒の就活生が就労にどんなイメージを持つかわからないが、恐らくイメージ通りに行くことの方が、ずっと少ないであろう。
まして、どんな会社に入っても「正社員は覚えることが多い」というのはしっかり心得ておいた方が良い。もちろん雇用形態「正社員」でも実体は契約社員とさして仕事の質が変わらないこともあるが(雇用形態が単に労働ヒエラルキーを表すだけの会社)、覚えることはアルバイトなどと比べると、ずっと多い。
そして、一部を除き、大学で学んだことは殆ど活きないであろう。特に文系は法学以外、実務では殆ど役に立たない。単純実務能力は工業高校や商業高校の高卒就職者の方が高いことも有り得るため、そういうことも含めて「思い通りにはいかない」であろう。

「イメージ通と違った」
これで辞めるのであれば、逆に「入社前に持ってたイメージ」を具体的に書き出してみた方が良い。最低でも原稿用紙4枚分は書いた方が良いだろう。
新卒なら面接回数も3回以上あることが多いであろう。内定とて複数取るのが当たり前な世の中になっており、最終面接後も内定者面談(オファー面談)を行う企業は多い。入社後のギャップを少しでも減らすために内定者面談は設けられている。尤も、新卒の場合は企業側からの課題もあるかもしれないが。
入社したばかりなのに、もう辞めようと思っているなら、せめて入社前に企業に抱いていた具体的イメージを1600字以上で書き出すくらいはやって良い。1600字程度では少ないくらいだ。
少なくとも次の5点から分析は必要である。

⓵どんな風景で働くと思っていたか⇨実際は?
⓶面接を振り返って一次面接官や二次面接官は生き生きとしていたか
⓷どんな人と働くと持っていたか⇨実際は?
⓸何を決め手にその企業を選んだのか(そもそも決め手が無かったのか)
⓹何を実現したくて企業を選んだのか(そもそも実現したいことが無かったのか)

最低でも上記5点からは分析が必要で、かつ原稿用紙4枚以上である。
その中には「本当は大学の同級生が就職をサッサと決めて焦った」というのも入れた方が良いかも知れない。

確かに働いてみないとわからないことも多々あるが

こんなことを書いている私自身、決して良いキャリアを歩んだとは言えない。
高卒就職時はプラスチック製造の埼玉の町工場で1年半働き、佐川急便の下請け会社に3年間、内2年間は派遣会社の内勤と2足わらじを履き、東京でコールセンターを7年程度やったところで不安障害発症、川崎でSIerに転身している。
一度車載センシング案件に派遣され、常駐先の社員で転職したばかりの社員がいたが、彼は自動車整備士⇨自動車販売店⇨車載センシング事業参画という具合で、一貫して自動車に関わり続けて年収アップを実現していた。キャリアの軸がハッキリしていたのである。
キャリアの軸がハッキリしていることの大事さを学び、東京から大阪へ年収アップ案件へ転職し、底辺脱出に至ったのも、やはりこれまでのキャリアの掛け算によるものであった。
確かに実際に働いてみねばわからぬことは多々ある。だが、ゆくゆく転職するにしろ定年まで同じ会社へ留まるにしろ、新卒就職はその後のキャリアを形成する大事な一歩である。
「3年我慢しろ」などとは言わないが、辞めるなら「なぜその会社を選んだのか」はしっかり分析した方が良い。
今時点で辞めたくなったところで、その会社を選んだのは他でもない貴方である。仮に「どれだけ選択肢が少なかった」としても「少ない選択肢の中で選んだなりの責任」というものがあるものだ。
新卒就職など、どんな大学を出たところで1年目は殆ど使いものにならない。企業側もそれを見越して採用しているのである。
「即戦力でなくても良い」
これは殆ど新卒、よくて20代中盤までに許された特権だ。20代後半からはそうも行かなくなる。だからこそ「辞めたいから辞める」ではなく、なぜその会社を選び、何を実現したくて就活していたのかくらい、詳細に分析して欲しいものである。
でなければ私のようにキャリアの回り道をし、底辺を彷徨い続けることになるだろう。

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職業選択   2022/04/09   センチュリー・大橋

3ヶ月も経たずに辞める新卒就職…企業分析が甘すぎただけでは?⓵

面接に問題が無いでもないが

新宿公園の桜
写真:新宿区のフリー写真素材より

まだ桜の咲いている頃だと言うのに、新卒で就職した人間がもう辞めるというのは、企業側としては難儀なものである。
新卒採用は転職と比べると面接回数が多いのでは無いかと思われるが、面接は3回やったと考えると、新卒採用には結構なコストが掛かっているものである。
現実には企業側は3回の面接で応募者の本質を見抜けるかと言えば無理であるし、企業側の面接の仕方もアップデートしないといけないのかもしれないが、流石に3ヶ月以内に辞めるというのは、あまりにも就職活動自体を真面目にやらなかったのではなかろうか。

貴方の代わりに落ちた人間がいる

言うまでもないことだが、採用には定員が決められている。それは就活だろうが転職だろうが変わるものではない。
余程人気のない企業でもない限り、採用枠1人に対して5人、10人と応募しているのは普通である。
就活・転職サービスによっては「これから応募する企業に何人応募してるか」などが表示されているものがあるが、中には採用1に100人の応募があることもあるので、1人の合格者の裏にはたくさんの不合格者がいるのである。
応募者側も複数企業に応募しているのが当たり前であるし、就活自体は自分主体でやって良いものであるが、貴方が手放した椅子は誰かが座りたかった椅子である。
だいたいからして、新卒の場合なら、4月はまだ研修期間中ではないか。碌すっぽ実務にすら入っていないのである。この研修にしても、外部へ委託するか自社でやるかを問わず、やはり金が掛かっている。
会社の仕事というのは他人との関わりの中で進めているのだが、これはまだ辞めてない人にも意識して欲しいことである。
「貴方が立ってる(手放した)立ち位置は誰かが得たかったかも知れない立ち位置だ」と。
「なら俺が抜けた分を雇えば良いだけでしょ」と考え得る程度であれば、働くことの心構え自体が出来ていなかったのでは無かろうか。
そもそも貴方があっという間に辞めたことで、新卒採用自体が見送られるようになるかもしれないと、そういうことに考えが至らなかったわけであるから。

そもそも何故その会社に入ろうと思ったのか

勿論入った会社で初日からサービス残業させられたとか、面接やオファー面談では見えなかった就労環境の劣悪さが垣間見れてしまったなら、それは辞めるのも致し方ない。
しかし、退職理由にも論外なものが3つある。
⓵覚えることが多かった
⓶思っていることと違かった
⓷仕事が合わないと思った
順に見て行こう。
⓵覚えることが多かった⇨正社員として入っているのだから仕事に覚えることが多いなんて当たり前である。どんな職種に就こうが業界に行こうが、その世界ならではの覚えなければいけないことがたくさんあって当たり前である。
⓶思っていることと違かった⇨では具体的に入社前はどんなイメージを持っていて、面接やホームページなどからその企業をどのような会社と思っていたのか。
⓷仕事が合わないと思った⇨入社前は大なり小なり自分に合った仕事と思って入社を決めたのではなかったか。入社前のイメージと実態とを鑑みて、具体的にどう合わないと思ったのか。
「なぜ辞めようと思ったのか」なんて、ネガティブなイメージがたくさん出てくるわけであるから、いくらでも言うことが出来る。
複数回の面接や、最近では内定後のオファー面談を通して企業を見る時間は大いにあったのではないか。今は転職会議をはじめとした、企業の口コミサイトも複数あるなかで、OBがどんな不満を抱えて辞めたのか調べる手段も存在する。そうしたサイトはチェックしていたのか。

何故その会社を辞めた(辞める)のか。嫌なことがあって辞めるのだから、辞める理由はいくらでも思いつく。
しかし、大学在学中の就職活動は、転職活動と比べれば時間は多くある中で活動をしているのでは無かろうか。
そして複数企業の内定を貰うのは今や当たり前であろうから、複数企業の内定の内、何故その企業を選んだのか。当時を思い浮かべ、その時、企業に対して何を魅力に感じて入社を決めたのかは分析が必要なのではないか。
「辞めたことに後悔してない」
それは後悔しないであろう。1ヶ月も経たずに辞める会社に対して後悔することなど皆無である。
問題は「入ったことに悔いがあるか」である。
 

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職業選択   2022/04/06   センチュリー・大橋

転職サイト選びはそこまで大事じゃないーだって複数登録するでしょ?

「転職はサイト(エージェント)選びが大事!!」
どんな転職サービスの広告を見ても同じことが言われており、端的に言って「ウチを選べば大丈夫ですよ」という趣旨で広告を出している。
転職に関する記事でも大抵は「エージェントに登録しておけ」というのは一般的なものであって、それ自体は確かなことなのであるが、エージェント選び自体も「決定的に大事なこと」では無いとも言える。
勿論ある程度はエージェント選びもしっかりした方が良いとも言えるが、エージェントやサービスの良し悪しだけで転職に決定的な差がつくかと言うと、そうとも限らないのではなかろうか。

885系特急かもめ:長崎駅

写真:長崎市のフリー写真素材より

たいてい複数登録している

転職サービス選びが転職成否の決定的な要因とはならないであろう理由としては、基本的に転職サービス利用者は複数のサービスに登録するのが基本であるということだ。
転職サイトならリクナビの他に業界特化のサイトを2~3個程度、エージェントならDODAの他に1~2社使うであろう。
求職者は複数のサイトやエージェントに同時登録しながら応募をしていくわけだが、複数サービスに登録しているのは何も求職者だけではない。求人企業もまた、複数サービスで求人票を出すのが基本である。
例えばリクナビで応募したら書類選考に落とされたにも関わらず、ミイダスに登録したら同じ企業や、グループ会社から面接確約オファーが来るなんて言うことも稀にあるのだ。
皮肉にもそうした企業に限って内定を取るなんてこともあり、それは「ワケがわからないよ/人◕ ‿‿ ◕人\」と言うことが起こるのが転職なのである。
覚えておいた方が良いのは、複数サービスに登録しているのは求職者だけではないということ。中堅クラス以上の企業は複数サービスで求人を出しているのはザラなので、転職サイト(エージェント)選びが決定的に重要な要素とはなりにくい。

失敗しないために必要なのは「許せないこと」を定義化しておくこと

転職で「失敗しない」ためには、自分にとって「許せないこと」を可視化しておくと良いだろう。
これを可視化した上で「企業口コミサイトを複数登録しておくこと」である。
企業口コミサイトで低い評価を出したコメントにこそ企業の短所が書かれているので、自分にとって許せないことと許せることと照らし合わせながら企業を点数化しておくことだ。
例えば「サビ残は1分たりともしたくない」と言う人は「残業は1分単位で払ってくれるが月30時間くらい残業がある」のはOKかNOなのか。
中小企業などは「社長と距離が近すぎる」ということも往々にしてあり、社長に気に入られた人間が待遇の良い社員になりがちであるが、そうした風土を受け入れられるのかどうか(ある意味で最終面接はその見極めでもある)。
ここで重要なのは「どんな企業にも悪いところはある」ということだ。
昨今の転職面接は昔ながらの裁判スタイルの面接をする企業も多くあれば、一方で「求職者の志望度を高めるためのPR」をしてくる企業も少なくない。
裁判スタイル面接は企業の悪いところを探しやすいが、企業側も求職者に「ウチの会社選べばこんな楽しみあるよ」とPRしてくれる企業ほど悪いところは探し辛いのもあって、何となく面接官の雰囲気によって「この会社にしよ!!」と決めてしまうかもしれない。
しかし、それでも半年経つ頃には不満の1つや2つも湧き出してくるのである。
転職エージェントや転職に対するアドバイスサイトでは、よく「転職して実現したいことは何か」ということをよく考えさせてくれるであろう。特に良いエージェントとは「(年齢的なもの以外で)転職しない方が良い人には転職しない方が良い」と言える人ではないかと考えている。
「実現したいこと」も大事であるが、同じくらい大事なのは「許せることと許せないこと」を可視化することである。
是非、許せることと許せないことを可視化し、複数の口コミサイトの「悪いところ」を先に見た上で、良いところにも着目していただきたい。
そうすれば「成功」とまでは言えずとも「失敗はしない」転職くらいなら出来るようになるだろう。

介護事業者の数を半分に減らせー話はそこからだ

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職業選択   2021/12/28   センチュリー・大橋

学歴で選別されるのは当たり前! 悲観するなら仕事で結果出した方が良いぞ🏢

千葉市:メッセモール

マイナビが新卒者向けに就活サービスの内容を選別した疑いがもたれたことが大騒ぎになっていたようだ。
言うなれば「東海大、大東文化大、亜細亜大以下(大事なのは未満ではなく以下)の大学とそれを超える大学とで紹介出来る会社に差が出ますよ」というものだ。
このツイートがバズったこともあってか、マイナビ側は「当社は学歴によって一部の学生が有利になるようなことは行っておりません」と弁明し、陳謝する事態に至っている。
そこから西村博之氏の「学歴フィルターに文句言う位なら勉強して良い大学に入れば」という流れになっているようだ。この件に関する西村博之氏の論は概ね支持されており、特段反対する者は見受けられなかった。

マイナビは開き直った方が良かった

結果的にはマイナビ側が陳謝するという事態に至っているが、そもそもマイナビ側が大東亜クラス以下、日東駒専以上でサービスを分けていたとして、そこに何が問題なのかという疑問は残る。
現実も問題として東証一部上場企業に於いては大学のランクによる線引きが存在するのであるから、エージェントとて大学のランクによってサービスを分けるのは致しかたないことである。
「当社は学歴によって一部の学生が有利になるようなことは行っておりません」とは言ったものの、現実には「学歴によって一部学生が有利になるようにはなる」であろうし、そうせざるを得ないのだ。
エージェントの人数にも限りはあるし、新卒段階に於ける就活生の能力を測る物差しというのは、やはり大学ランクしかない。
まして今は買い手市場である。ただでさえ買い手市場のこのご時世で、元から常に買い手市場であった一部上場企業など、大学ランクによって就活生を色分けし、効率よくサービスを回していくのは当然と言えば当然のことなのだ。
結果的には炎上することになってしまったが、これた建前上は「平等にサービスを提供しますよ」と言ってしまっていたから炎上したのであろう。
仮に「そうです、弊社は大学ランクによってサービスを分けています」と開き直ったとして、それが問題となるであろうか。
「それで騒ぐ奴が無能なだけでしょ」と嗤われるだけである。

選別されたからと言って悲観する必要もない

就活というのは一種の競争原理で成り立つ市場社会で戦うことであるが、そもそも「競争社会に平等など存在するはずがない」のである。そりゃ良い大学にいる人間が人気の高い企業に入れるのは当たり前だ。尤も、そうして大学ランクで仕分けされるのは、見方を変えれば旧帝大の人間と同じ土俵で勝負をしなくて済むということでもあるぞ。
仮に大東亜以下の大学の人間が旧帝大や早慶、MARCHの人間と同じ土俵で戦わされたら、あまりの実力差に委縮させられることになるであろう。元より同じ土俵で戦ってはいけない相手なのだ。
それに採用側の目線で考えても、なぜ学歴で区切るのか一度考えてみるのも良いかもしれないぞ。
確かに「単純に優秀な人が欲しい」というつもりで旧帝大や早慶から採用するという見方もある。
しかし、東大卒など勉強漬けの人生を過ごしてきたであろうことを考えれば、別の狙いもあるのかもしれない。
電通と聞けば諸兄らはどんな会社がよくご存じであろう。ブラックである。
官僚世界は東大法学部卒が伝統的に多いというが、では財務省はどんな組織であったのか。ブラックである。
三菱財閥もさぞ高学歴が多い企業であろうが、その中の一つ、三菱電機もまたブラック企業として有名である。
筆者が一時期常駐者のヘルプとして入った三菱系大手信販企業は、残業100時間超えの社員がたくさんいたことでニュースになった、ブラック企業である。
そりゃ旧帝大卒の面々にもプライベートが充実していた人はたくさんいるであろうが、同時に「滅私になれた人も多い」ということを企業側も期待している可能性はあるぞ。
東大卒の入った一部上場企業にもブラックは多いのである。選別されたからと言って悲観することは無い。
だいたい20代前半でやりたいことがキチっと定まっている学生の方が少ないであろう。ならいっそのこと最初から転職するつもりで新卒時に就けた会社でたくさん仕事を吸収するつもりで就活をしたら如何か。
20代なら「若さ」だけでいくらでも転職が出来る年齢帯である。

やりたいことが無ければ営業職か技術職かで方向を定めて懸命に働け 

そもそもやりたことが無いという学生は多いであろうから、その場合には営業職か技術職かで大別し、技術職に就くならモノに関わりたいか情報(IT)に関わりたいかなどで掘り下げて行けば良い。
営業職(特に法人営業)と技術職は転職時に他でも通用するスキルを身に付けやすいという点でオススメである。就職して結果を出して転職していくのだ。
だいたいと旧帝大卒や早慶大卒というのは、大学卒業までの人生の中で結果を出し続けてきた人達である。その人達と対等に戦えるようになるには、自分が職業生活の中で結果を出して転職する以外に道はない。
営業か技術の部門なら汗水垂らして努力すれば転職で良い仕事に就くチャンスが出来るので、文句を言ってる暇があったらさっさと選べる中から最良の選択をして、卒業後に汗水垂らして仕事で結果を出すだけだ。仕事を開始したら20代の内は怠けてはいけない。20代の内に汗をかいておかないと、30代で涙となって返ってくるからだ。
新卒就職は「学歴」しか企業側が学生の能力を測る物差しが無い。だが「転職」なら職業生活に於ける「実績」を武器に戦える。
その上でリクルートエージェントやDODAなどに登録すれば、良い企業の非公開求人を貰うことも可能と思われるが、如何か。

よい仕事をさせてないーそりゃ社員だって盗みも働くさ

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職業選択   2021/12/10   センチュリー・大橋

コールセンターなんてSVになれる見込みが無ければ1年で辞めよ☎

長崎港

尤も、コールセンターと言う仕事は将来性も無く、敢えて今のタイミングで就業するなら、一時期のバイト以外にやる理由は何もない。フルタイムで仕事するならSESにでも行ってプログラムなりサーバー、ネットワークのどれかを経験した方がよっぽど将来の役に立つ。
「AIには感情は理解できないから人間による対応(主にクレーム)は残る」という意見もある。
だが日本には等価交換を理解できない消費者が多いのだから、寧ろコールセンターから人間をレイオフして、全てワトソン君に置き換えた方が良いとすら言える。特に金を出さない消費者ほどクレームを言う声は大きいのだから、そうした客に人を割くのはリソースの無駄遣いである。

SV以上にならなきゃ何も残らないよ

業界の将来とは別にしても、個人のキャリア形成に於いてさえコールセンターは選択すべきでないし、仮にコールセンターに入ったらSVくらいはやっておかないと転職材料に困ることになる。
20代の転職ならいざ知らず、30代になると専門性やリーダー経験が求められてしまう。コールセンターで仕事していた場合、せめてSVにならないとリーダー経験をアピール出来ず、エンジニアリングスキルも持っていないものなら転職は大変である。
そんな人が仮にミイダスに登録してみたとしよう。またコールセンターのオファーが来ることになり、溜息をつくことになるだろう。逆にSVになってリーダー経験を積めば、それによってようやく「よりよい転職」への道も開かれるかもしれない。だが、基本的には10人に1人くらいしかSVにはなれないため、SVになるにもやはり狭き門である。しかも大半のセンターはSVになるためのプロセスが明文化されていなかったり、評価基準が曖昧であったりする。

昇進の見込み無ければ1年で転職せよ!! 長居は無用である

コールセンターの職歴を元に転職するなら、SV以上になってようやく意味を為す。オペレータのままでは殆ど何も足しにならない。
本来ならコールセンターなどと言う仕事に就かないのが最善の選択であるが、ワケあってコールセンターに就いている人もいるかもしれない。佐川急便ほどではないが、コールセンターもなかなかワケありな人が働いていることが多い職場でもある。世の中の底辺を見るという社会勉強には良いかもしれない職場だ。
だが、SVになれる見込みが無いなら長居は無用である。
取り扱い商材にもよるが、コールセンターはシフト制で回っていることが多く、良くも悪くも平日に休みを取りやすい。少なくとも1年過ごしたなら転職活動をすべしである。
なお、コールセンターのし仕事に就くのは避けるべしと書いているが、PC関連のテクニカルサポートに関しては経験しておく価値はある。テクニカルサポートに関しては相手のエラー内容を正確に聞き、解決方法の仮説を立てながら対処に当たることが多いため、IT系の仕事に転用しやすい。ある意味、コールセンターの仕事の中で唯一価値のある仕事だ。
テクニカルサポートでIT機器の経験を積み、SIerでシステム運用やサーバー構築の仕事を経験した後、社内SEを目指すなど、そういったキャリアプランを立てるならやっても良いかもしれない。だが、サービスの内容だの通販だのに関するサポートセンターは、ハッキリ言ってやる価値はゼロだ。君子危うきに近寄らずである。

合わない学校に行った時点で勉強はとてつもなく嫌いになる

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職業選択   2021/10/26   センチュリー・大橋

コールセンターなんてSVになれる見込みが無ければ1年で辞めよ☏

どんなに人手不足の時代と言われようとも、キャリアの形成はキチンとしておかなければ、人手が不足している企業にすら入れない。
尤も、人手不足と言っても本当に不足しているのは低賃金で働く末端の労働者だけなのかも知れず、上流に関わる仕事は今でさえ過剰人員かもしれない。
しかし、今のように売り手市場と言われる前から慢性的に人手不足だった職種が一つある。
コールセンター。
転職サイトによっては経験職種に該当職種が無いものがあり、メジャーな職種でありながら、その扱われ方は何とも微妙なものがある。今回はコールセンターにスポットを当てて、如何にオススメ出来ない仕事か語っていこう。

20代は絶対にフルタイムで就いてはならない

まずコールセンターと言う仕事は決して20代のうちに就いてはならない。学生時代のパートタイムで働くならいざ知らず、専業としてフルタイムでやるような仕事では決してないと断言しよう。
IT業界ではSESの評判は悪いが(多重請負の末端だから当然であるが)、ハッキリ言ってSESの方がまだマシな仕事が出来る。
コールセンターに20代のうちから就いてはいけない理由は3つある。

⓵スキルが身に付かない
⓶人間関係が悪い
⓷給料が悪い割に心疾患リスクは高い

この中でも特に目も当てられないのは⓷である。
消費者を相手にするコールセンターは客からのクレームをよく受けるが、一方で事務処理はミスが許されない。ほんのワンクリック間違えただけで偉い影響を与えることがあるのだ。電話(クレーム)だけでも神経を使うのに、事務処理までミスが許されないからストレスフルになる。こうした環境から心疾患リスクは高い職業だ。だが、そのリスクに見合った賃金は無い。
まして大半が非正規雇用だから、心疾患なんてやった暁にはサヨウナラである。いとも簡単に解雇される。こんなリスクを抱えながらも、身に付くスキルは何もない。本当に何も無いのである。

コミュニケーション能力が付くと言う妄言も程々にせよ

よくコールセンターで身に付くものに「コミュニケーション能力が付く」と言う謳い文句があるが、妄言も程々に願いたいものである。コールセンターでコミュニケーション能力が付くなどと言うことは無い。断言しても良い。コールセンターで何年働こうと、それだけではコミュニケーション能力は身に付かない。
では何故こコールセンターでコミュニケーション能力が身に付かないと言えるのか。
それはコールセンターに問い合わせる消費者の質が悪いからだ。
だいたいからして、サービス内容に関する問い合わせ窓口の場合、入電内容の9割はパターン化されている。ハッキリ言ってペッパー君でも勤まるぞ。
通信サービスの場合、良くある入電は解約だ。解約については電話でしか受け付けない場合も多いため、解約の入電は割合としてトップを占めるMVNOがあるかもしれない。この場合、解約料が発生するかしないかぐらいしかお客に伝えることは無い。あとはサヨウナラをするだけだ。
それ以外の質問でも9割方、公式サイトに書いてあることしか訊かれないから、ただ検索をするだけで問題は解決してしまう。ググれば解決するようなことを電話で問い合わせてくる質の低い客を相手にしたところで、身に付くものは何も無いのだ。こんな仕事はペッパー君なりワトソン君にやらせた方が、よっぽど生産性が高いだろう。

合わない学校に行った時点で勉強はとてつもなく嫌いになる

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職業選択   2021/10/23   センチュリー・大橋

梨花と沙都子の失敗から:進路決定は友人と同じを選択することなかれ

テレビアニメ「ひぐらしのなく頃に卒」が7月から放送されている。
旧版ひぐらしは祭囃し編にて惨劇から抜け出し、古手梨花の本当の人生が始まると言わんばかりの終わり方だった。
ところが「ひぐらしのなく頃に業」では、古手梨花が高校進学後、北条沙都子との間に生まれた確執により、再び昭和58年をループさせられるという事態に発展した。

ひぐらしのなく頃に業:古手梨花への復讐を決意する北条沙都子

ひぐらしのなく頃に業:古手梨花への復讐を決意する北条沙都子

なぜ古手梨花と北条沙都子に確執が生まれたのかを簡潔に説明すると、一人でお嬢様学校に進学するのを恐れた古手梨花が、北条沙都子を巻き込んだためである。
一方、北条沙都子はお嬢様学校に行くことを拒んでいたが、それでも古手梨花に説得され、しぶしぶ同じ学校への進学を了承したが、進学先のお嬢様学校で古手梨花には新たな友達(というよりは取り巻き)が出来たことにより、北条沙都子は孤立。
梨花から「沙都子を絶対一人にしない!」という約束を受けていた沙都子は、孤立させられたことを強く恨み、悪い神様から得た力を使って復讐を決意する。それが令和版ひぐらしの惨劇の幕開けとなるのである。

 

梨花も沙都子も互いの本性を知らなかった

古手梨花と北条沙都子の人間関係の亀裂を見ると、一つだけ確かに明らかなことがある。
それは両者とも互いの本性を知らなかったということだ。
特にショックが大きかったのは沙都子であろう。古手梨花という人物は割と自分のことしか興味がない人間である。そのため、取り巻きが出来、かつサロンで美味しいケーキをつまみながら新しい友達と談笑することに楽しみを覚え、旧友はほっぽってしまった。沙都子は梨花のこうした本性に気付くことが出来ず、孤立を深めてしまうことになる。
もちろん梨花も梨花で沙都子に対する油断があったため、沙都子が報復に及んでくるとは思いもしなかったのだ。
ひぐらしのなく頃に卒のジャケット絵は、梨花と沙都子の関係が修復不可能なほど悪化したことを示している。
全寮制のお嬢様学校に行く選択をするにあたり、梨花は沙都子に「貴方を絶対一人にはしない!」と言って沙都子が激昂する場面がある。ループの中で沙都子が梨花の本性を知ってしまったために激昂したのだが、恐らく最初の人生でも梨花は沙都子を力づくで説得したのであろう。
梨花も沙都子もおお互いの本性を知らなかったことで悲劇が起きたが、実際の人間関係でも「9年一緒にいても実は互いを良く知ってなかった」というのは、往々にしてあることではなかろうか。

環境が変われば立場も人間環境も変わると知るべし

尤も、ひぐらしのなく頃にシリーズ全体を通して見ると、ある編からは古手梨花と北条沙都子は本来波長が合わなかったのではないかということがわかる。
ではなぜ本編での梨花と沙都子が「親友」でいられたのかというと、共に親を亡くし、閉鎖された村社会の中でずっと同じ教室で過ごし、同じ家で暮らしてきたからこそ「親友」としての「立場」が保たれたのではないかと思われる。
即ち同じ学校に通うようになっても、2人の「性質」が異なる以上、当然、人間関係も変化していく。
梨花はお嬢様学校のエリート達と波長が合ったが沙都子には合わなかったのだ。この違いが両者の立場の違いへと発展し、人間関係に亀裂が走ることとなった。
北条沙都子は「私は勉強が嫌いだ」と言っていた。沙都子にとって、聖ルチーア学園にいるということはそれ自体が地獄なのであり、サロンでケーキを頬張る梨花と異なり、勉強を頑張ることによる精神的報酬が無い。
確かに雛見沢にいる間は古手梨花と北条沙都子は友達同士であった。だが、環境が変われば立場が変わる。新しい環境に入る一瞬は同じ立場であったとしても、時間と共に立場には差がついてしまうのだ。

会社とよく似た聖ルチーア学園:あれは未来の会社員に待つ光景だ

学校と会社の違いを説明しろと言われると些か難しいものだが(日本の会社は学校の延長にあるため)、聖ルチーア学園は特に企業の姿のそれと良く似ている。
古手梨花が参加していたサロンなどは成績上位者に許されたお茶会であると思われるが、会社組織の中でも役職が上の人間ほど会社のお金で豪華なものを食べに行けたりする。接待という奴である。そうでなくとも人脈形成の機会にも恵まれ、学びや意見交換の場も役職が上がるほど貰えるようになる。
聖ルチーア学園の補習室:企業の追い出し部屋とよく似ている

方やカーストの下に置かれると大変である。
北条沙都子は補習室と独房を経験したが、補習室などは正に企業の追い出し部屋そのものだ。加えてルチーアの場合、生徒を退学させることはしない。あくまでも「自主退職届を出せ」と言うのだ。この点も会社のシステムと酷似しており、ひぐらしのなく頃に業を通して「友達同士で同じ進路を選ぼうとしてはいけない」ということを暗に教えてくれている。
勿論お笑いやバンド活動なんかは友達同士で始めてプロになったグループもいるし、友人同士で同じ会社に就職するというケースは、あるにはある。
しかし、アーティストがギャラで揉めることがあるように、同じ会社に友達同士で就職すると、立場(役職)の違いが出来た時に亀裂が走ることも有り得る。
仮に同じ学校・同じ職場に勤めることとなったとしても「結果的に同じ会社(学校)」になったのか「プロセス的に同じ会社(学校)」になったのかで気の持ちようも変わって来るだろう。
古手梨花と北条沙都子は「プロセス的に同じ学校になった」のであり、梨花の思い描いた高校生活と沙都子の懸念した高校生活に大きな食い違いがあったであろうことが否めない。
「結果的に同じ学校になった」のなら大きなトラブルは起きなかったであろう。しかし「プロセス的に同じ進路を取るような選択をした」からこそ大きなトラブルになったのだ。
どうしても一緒の道を歩きたい友人がいるなら、それはその友人に「自分と同じ道を歩く適正があるか」の見極めが必要になるだろう。古手梨花はその見極めを怠った。さすがに北条沙都子クラスの過ちを起こす人はいないであろうが、人を自分と同じ進路に誘うには責任が伴うということは覚えておいた方が良い。
「金の切れ目は縁の切れ目」と言うが、もしかしたら「立場の分かれ目は友情のヒビ割れ」になるのかもしれない。
進路というものは「友達と一緒」の道を選択してはならない。あくまでも「行った先で何を得たいか」をベースに進路を考えるべきではないだろうか。

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職業選択   2021/07/09   センチュリー・大橋

若者に告ぐ!「うっせぇわ!」嘆く暇があるなら一流の集まる街へ行け

「うっせぇうっせぇうっせぇわ!」
ラーメンを食している最中に流れてきた「うっせぇわ!」は、なんでも若者の支持を集めた曲として話題になったことがある
筆者はあまりボーカル付きの楽曲を聴くことは無いため、飲食店やスーパーに立ち寄った時でも無ければ聞くことのないものであったが、聴いていてつい気になる点があった。
退店後に歌詞を見て見ると、この曲に共感できたという若者には次のような特徴が垣間見れる。

❶小さい頃から人前では良い子ちゃんであったこと
❷社会のルール(暗黙の了解)には従順であること
❸一方で自分は出来の良い優秀な人間と思っていること
❹その上で社会への不平不満が大きい事

こんな感じであろうか。
とりわけ、どうしても気になったフレーズが「頭の出来が違うので問題はナシ。つっても私模範人間」というものだ。
「うっせぇわ!」に共感する人は、恐らく上司に不満を抱えているであろう。その上で、自分は仕事の出来る人間であると思っている。しかし、ならなぜ「三流上司」とやらの元に甘んじているのか。ここがどうにも腑に落ちない。

確かに日本企業はだらしないが

恐らくこの歌に共感した人は多くが日本企業に勤める若者で、上司や経営者は保守的で会社の文化は古臭いのだろう。
日本企業の経営者や上司の多くが無能なのは確かであり、だからこそIT革命から20年経ってもデジタルの普及は大きく遅れた。
20年前に掲げられた「e-Japan戦略」では「このままやと日本はIT後進国になるで!」と予言していたのだが、正に今、その予言通りとなってしまっている。
未だ20年前の価値観にすら追い付いていない中高年の多い日本企業で、マイノリティである若者はさぞ苦労していることだろう。
安倍政権ではアベノミクスなどと称して雇用の改善が謳われていたが、何のことは無い、高齢化で引退していくオールド世代の後にヤング世代が入れ替わっただけのことだ。アベノミクスなど関係なく、コロナが終われば再び人手不足時代に到来する。
何せ大企業の子会社でも、若者の繋ぎ止められない現状に冷や汗をかいているものだ。今の中高年はまだ昭和から脱却できておらず、そうした意味で能力のない人間が役職に就いてしまっていることは確かだ。
しかし、そうした不満を抱えつつも、不満を伝えないこともまた罪ではないか。
まして「頭の出来が違う」というなら、なぜ現状の不満な環境に甘んじているのか。

「私は頭の出来が違う!」というなら一流の集う環境へ行け

「うっせぇわ!」の歌詞中にある「頭の出来が違うので問題はナシ」というのは、本当に「私は頭の出来が違う」と思っているのであれば、色褪せた上司にとって、若さくて有能な貴方は手に余る存在だ。転職をオススメする。
しかし、ただ転職しても面白くはなかろう。一流の集う場所へ飛び立つべきである
わかっての通り日本企業のサラリーマンは一流にはなれない。だが、それがわかっていて何故不平不満を抱えたまま現状に甘んじるのか。
頭の出来が違う優秀な人間は、一流の集う環境へ飛ぶべきだ。具体的にはシリコンバレーや深圳のようなイノベーションセンター、世界の金融の中心地たるウォール街など、一流の集う環境で、一流と同じ目線で仕事をするべきではないか。
アメリカの大リーグが凄い存在である理由は、世界中から一流の選手が集まるからだ。
イタリアのセリエAは世界中から一流のサッカー選手が集まるのだから、優秀な選手は日本から飛んでいく。
もし本当に「私は頭の出来が違う」と思っているのであれば一流の集う環境に転職した方が人生は充実すると思われるのだが、して如何か?

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職業選択   2021/07/05   センチュリー・大橋
タグ:ビジネス

「コールセンターは3年で辞めなさい」できれば2年で転職が身のためです

コールセンターという仕事は人が辞める職業として有名であり、人が病める仕事としても有名である。
辞めるし病める。病めるし辞める。
辞めるのが先か病めるのが先かは人それぞれだが、いずれにしても長く働くような職場でもない。地方都市はコールセンター誘致に力を入れてきたとは言え、まだまだコールセンターは東京に多い。が、一方で東京で働き続けることを前提とするなら、コールセンターは長く勤務するところではない。はっきり言おう。転職した方が身のためである。

社会から隔絶された密閉空間

コールセンターは人が病めやすいし辞めやすい。その要因の一つとしては、センターが社会から隔絶された閉鎖空間であるということは見逃せない。
基本的にコールセンターは場所が公開されていないし、外部の人間が入ってくることは皆無である。
更に言うと物理的な意味での風通し(換気)も良くなく、窓がないことが殆ど。窓ガラスがあるだけだ。窓ガラスがあるだけなので、当然これは開かないし、換気なんてものも殆どなされない。
もちろん電話で会話することが仕事なので、人との接点事態はある。だが、人=社会というわけではない。人と接して社会と接せず。しかもコールセンターの仕事にはゴールがない(常に同じことが繰り返される)上、クレームも多く受けている内に心が荒んでくる。こうした環境が、実はイジメを発生させやすい要素も整っているのだ。
そう、困ったことに、コールセンターという職場は、イジメも多い。

そもそもSVが契約社員であるという不幸…

コロナ禍における緊急事態宣言下では、カラオケボックスには休業要請が出されているが、コールセンターなどカラオケボックスに負けず劣らず密である。クラスタの発生などしないはずがない。窓は開かない、隣の人とは密着状態。概ね座席は日替わり、月替わりで隣の人は変わるが、仕事自体にゴールもない。客からいびられ、SVからは早く電話取れと捲し立てられ、これじゃ病めて当然だとも言えるのだが、こんな環境になるとイジメもまた横行しやすくなる。これも人が病めるし辞める大きな原因の一つだ。
流石に漫画の世界のように露骨な嫌がらせは殆どないが、悪口、陰口は日常茶飯事になる。物理的な風通しだけでなく、人間関係的な意味での風通しまで悪いことも少なくない。
もう一つ絶望的のが、給料も安い。求人では「高時給!」なんて謳って募集が掛かるが、だいたい1500円以上なら確かに「コールセンターとしては高時給」と言える部類に入る。しかし、時給1500円で160時間働いても、手取りは19万円程度にしかならない。精神を摩耗する割に給料は決して高くは無いのだ。
キャリア面でも最低限、SVにはならないと、先はなかなか明るくない。が、このSVも狭き門で、だいたい10~15人に1人がなれれば良い方だ。実際のセンターではSVとオペレータの中間役職がいることも多く、これが5~6人に1人だが、やはり狭き門である。だが、SVになっても、大手コールセンター会社ではまだ「契約社員(非正規雇用)」のままと言う、これまた冗談かと思う話も加わってくる。
SVとは客から見ると責任者になり、社内的にも管理者として扱われるが、なんと責任者がバイトなのだ。お笑いとしか言いようがない。なお、マネージャーは確実に正社員が充てられるが、マネージャーに上り詰めるのもまた、至難の業である。

SVになれなければ長居は無用:CPHで実績作って転職すべし!

はっきり言ってコールセンターは3年以内にSVになれなければ長居は無用である。可能なら2年で転職できると尚良い。
だが、転職前に何かしらの実績は作っておくことをオススメする。それが応答効率で成績を出すことだ。
コールセンターは多くのセンターでCPHというものを計測している。これは1時間当たり何本の電話を取れたかということを計測しているのだが、たいていCPHは職場で公表されるので、自分の成績を把握するのには役に立つ。
業務知識面では1年も居ればほぼ全体を把握しているであろうから、素早く応対ログを残すフレームワークを作り、CPH1位を目指そう。最低TOP3。
一度でも1位を取ると職務経歴書が書きやすくなる。仮に異業種へ転職するにしても、何かしらの実績を作っておくと面接でもアピールしやすいため、1回で良いからCPH1位を目指してみよう。
どうせSVにならなければ収入というのはアップしない。だが、SVになるより、転職した方が収入をアップさせるのは簡単だ。少なくともセンターで1年居たら転職を見据えた実績作りを行うべし。一応コールセンターでは応対マナーが身に付くという側面はあるので、そうした武器を活かし、今度こそ良い職場へ転職して欲しい。

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職業選択   2021/04/29   センチュリー・大橋
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