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ひぐらしのなく頃に

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そもそも合わない学校に行った時点で勉強はとてつもなく嫌いになる⓵

ひぐらしのなく頃に卒は、遂に古手梨花は北条沙都子の一騎打ちにまで発展させることが出来た。
まるでクロノトリガーのラヴォスコア戦を思わせる時空移動をしながら、互いに罵り合い、拳をぶつけ合う。何故か時空移動前のダメージはリセットされているが、沙都子から「嘘つき」と言われたことに激昂した梨花が反撃を加えるところで形勢逆転というところになった。

北条沙都子:ルチーア学園それにしても、である。
「高校生にもなって勉強くらい自分でしろ!!」
とは耳の痛いこと言葉であるが、沙都子が「嫌い嫌い」と「嫌い」を8回も連呼するほど勉強嫌いになったのは一体何が原因なのか。そうなってしまったことに梨花に責任は無いのかというのが疑問点として挙がってくる。
確かに「勉強に対するスタンス」という意味では梨花の主張は正しい。恐らく成功体験の多い人は梨花の主張に納得しやすいであろう。一方、挫折経験の多い人は沙都子の心情もわかるのではなかろうか。

本質的に沙都子にルチーアが合わない

思うに、沙都子を勉強嫌いにさせたのは、聖ルチーア学園で置かれた環境的な要因も大きい。
特に沙都子はルチーア学園に入るまで古手梨花の本性はよく知っていなかった。加えて沙都子はルチーア学園の他の女生徒とは全くウマが合わず、対人関係に苦労することになる。
こうしたトラブルというのは実は大人になっても有り得る問題だ。
高校という環境はある意味、少年少女が3年間辞められない職場と考えた方が現実的な学校の姿に近い。実際問題として会社は高校と仕組みが良く似ているのである。特に転職などは友人の紹介で入ると、立場の違いの変化や他の先輩との関係悪化を通じて気まずくなると言った話は珍しいものではない。
「友人の紹介で転職する」と言った人は誰しもが沙都子と似たような状態になり得ると見た方が良いだろう。
「友人に誘われて入った会社(学校)の社風(校風)が合わなくて孤立した」なんて状態になった場合、一人で入った時よりもストレスは大きなものとなる。
少し想像してみて欲しい。
あなたは友人の誘いでとある企業に転職した。転職先にどうにも肌の合わない先輩が多くいる。ある日、友人が先輩も同席するランチに誘ってきた。果たして同席したいと思えるだろうか。
聖ルチーア学園はミッションスクールであると同時にお金持ちが多く通う学校である。言ってしまうと、周りは皆、育ちが良い。古手家も実際には由緒正しき名家であるし、園崎家も裏社会の一員とは言え、やはり表向きは良い家柄に見えるだろう。
対する北条家は貧困家庭である。北条沙都子は言葉こそお嬢様言葉を使えど(本物のお嬢様曰く下品)それはペルソナの沙都子であり、わよね口調で喋る沙都子こそが地の沙都子なのだ。

大人だって合わない会社に入れば仕事は嫌いになる

確かにルチーア学園に入る前から沙都子は勉強が嫌いだったかもしれない。だが、ルチーアに入ったことで「更に勉強が嫌いになった」と見ることはできまいか。
少なくとも補習室に入る段階の沙都子は、うつ状態にあった可能性がある。

そもそもルチーア補習室にいる生徒の顔付きがうつ状態のそれである。
本当は辞めたいが、親に顔向け出来なくなるから辞められない。
恐らくここにいる女生徒は勉強が嫌いになるし、大学に行けるかはかなり怪しい。
現実世界の仕事とて大差はなく、古手梨花のように組織に馴染んだ人間にとって、その組織で行われる仕事や学業がハードなものであったとしても、人間関係が良好なら意外とやれてしまう。日本人は職場における人間関係は重視するが、逆に言うと人間関係が良好なだけでも、ある程度の不満は目を瞑れる面がある。
逆に言うと、仕事や学業そのものはハードでなかったとしても、人間関係が劣悪であると、それだけでパフォーマンスは目も当てられないほど低下するのだ。
そして悲しいかな、今の日本人は職場の人間関係に対する満足度はロシア以下、底辺のレベルに落ち込んでいるのである。

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