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炎上した「底辺職業ランキング」記事:では自分は就きたいと思うのか⓶

結婚したくない男性の職業とも合致する婚活会議:結婚できない・彼氏にしたくない男性の職業ランキングTOP5

就活サイトの「底辺職業ランキング」はネットで炎上し、今やAbemaTVやマスコミでも取り上げるネタとなった。

そもそも婚活サイトには以前から「結婚したくない男性の職業ランキング」なるものは存在した。
そして、そのランキングに並ぶ職業は概ね炎上した「底辺職業ランキング」と大抵一致する。

都合の良い時だけ優生思想を批判

底辺職業ランキングは「職業差別を助長する」として糾弾されているが、婚活市場では今まで職業差別が行われ続けてきたものである。
一応、婚活絡みの「職業差別」で炎上した事件自体はあった。それは「男性は公務員に限る」という鳥取市と民間イベント会社が行おうとした婚活パーティだ。
これが「職業差別」として炎上した婚活パーティ事件であるが、この問題は本質的に「職業差別」というより「公金(税金)を使って男性の参加を公務員だけにしたこと」の方が問題視されたと思われ、これが一企業の行うサービスの一環として「ウチの相談所に登録する男性は公務員しかいません」の場合、殆ど見向きもされなかったであろう。

「収入の低い職業に就いてる男性と結婚したくないと思うのは差別じゃない」
そういう意見を目にしたが、それなら「結婚で苦労するからこれらの職業についてはいけない」もまた差別には当たらないであろう。
「収入の低い職業に就いてる男性と結婚したくないと思うのは差別じゃない」と「結婚で苦労するからこれらの職業についてはいけない」は、ある一つの出来事に対して違う立場から似たようなことを言っているだけに過ぎない(そして介護職男性が婚活でも不人気であることが何年も前に記事にされている)。

ではなぜ就活サイトの「底辺職業ランキング」が炎上したのか。それは「炎上させる人の眼に付いた」という、ただそれだけの理由である。
そして一旦炎上すれば「正義の行使に飢えたネット民」の快楽のネタとして使われているだけだ。あの記事を批判している人間の多くは、実際にその仕事に就きたいとは考えないであろう。

「社会に必要な仕事だ」とは実に綺麗な言葉である。
だが、そうした言葉とは裏腹に「自分はやりたくない仕事である」とは多くが理解しているであろうし、同時に「この仕事の人とは結婚したくない」とは、多くの女性が内心で思っていることでもある。

市場原理から優生思想を取り除くことは出来ない

「こんな(年収の低い職業の)男性とは結婚したくない‼」と思うこと自体は何も悪くは無いし、そう発信することもまた悪ではない。何故なら「婚活市場とはそういうもの」だからである。
同様に「結婚するのに苦労するからこんな(給料低くて出世できない)職業に就くのはやめとけ」とランキングを作ることもまた、悪いこととは言えない。何故なら「就活市場とはそういうもの」だからである。

「就活市場」を勝ち抜いた先には、人によっては転職市場、婚活市場へと参入することになるであろう。
そこでもまた他者と競争し、優れた人間だと判断された人間が勝ち進めるようになり、負ければ「無価値な人間」として切り捨てられていく。
これは良い悪いの話ではなく「市場原理とはそういうもの」なのである。

昭和時代中期から後期は「一億総中流」などと言う時代があったが、これは社会主義的な考え方だ。
「職業差別だ!!」として叩かれている「底辺職業ランキング」であるが、倫理は別すれば資本主義として何も間違っていない。
同様に「こんな(年収の低い職業の)男性とは結婚したくない‼」もまた、資本主義としては何ら間違ってはいない。
社会主義は平等思想がベースだが、資本主義では優生思想がベースなのだ。

資本主義では人間の価値は市場が決める。就活市場の先に婚活市場が控えているかもしれない人は、どうしても収入の低い仕事は避けねばならず、同時に市場価値は社会にとって必要な仕事か否かは殆ど無関係であるが故に、自分の将来を大事にしたい人は、炎上していたランキングに入っていた12の職業に就かない方が無難なのは確かである。

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職業選択   2022/07/03   センチュリー・大橋
タグ:資本主義

炎上した「底辺職業ランキング」記事:では自分は就きたいと思うのか⓵

大阪の小さな就活サイト運営企業が「底辺職業ランキング」なる記事を書いて大炎上したようだ。
該当記事は既に削除されているのだが、スクリーンショットはあったので、今回はこのネタについて扱いたい。
炎上した「底辺職業ランキング」には12の職業がノミネートされ、ネットでは「どれも必要な職業なのに」と大きなバッシングを受けることになった。

底辺職業ランキング12選(炎上) まず炎上した当該記事に書いてあった内容であるが、倫理的な是非はさておき、書いてあったことは概ね事実である。
特にデメリットとして挙げられていた「年収が低い」と「結婚の時に苦労する」という内容は、ほぼ大半に当てはまるであろう。
そして、これらの仕事に新卒で就くことには大きなリスクがある。
よって書いてあった内容自体は概ね相違は無い。

婚活時には多大な苦労を伴うのは間違いない

「どれも世の中に必要な仕事なのに」などと綺麗事を言うのは簡単である。だが、それらの綺麗事を言っている人達が自らそうした職業に就きたいかと言われれば「NO」であろう。
また、それらの職業の人と結婚したいかと問われれば、多くの女性は忌避すると考えて良い。
底辺職業ランキングにのみノミネートされた12職は男性が就いているか女性が就いているかによって結婚の難易度は全くことなるが、元記事は読み進めて行けば「就活くん」なるキャラクターを登場させていたため、新卒の男子をターゲットにした記事と言える。

では「底辺職業」に就いている男性が婚活に臨んだ場合、結婚できる可能性はあるのか。
まず厳しい状況下に置かれるであろう。とりわけ東京・横浜・大阪で婚活しようものなら、確実に足元を見られると考えた方が良い。
婚活市場に於ける価値は男性が年収、女性は若さによって決まってくる。
一応、今回は男性を例に挙げるが、多くの結婚相談所では「表向きは」年収の下限を設けていない相談所が多いと言われている。
だが、一部の「高年収男性と出会える」がセールスポイントの結婚相談所では、足切り年収が存在する。これが概ね400万円。底辺職業ランキングにノミネートされた仕事に就いていようものなら、大半は足切り点すら取れないのである。

この「底辺職業ランキング」の炎上理由には「企業としてこんな記事書くのが悪い」という意見がよく見られた。
ところで企業として婚活サービスを手掛けるIBJは、男性の登録条件として「大卒かつ年収400万円以上」の22~44歳になっているというが、これについてはいかが思われるか。
少なくとも底辺職業ランキングにノミネートされた12職は、90%以上がIBJの審査から落とされるだろう。
婚活市場では職業差別は当然のものとして存在するのだ。

資本主義社会は「市場価値」で「人間の価値」が決められる

「婚活市場では職業差別は当然のものとして存在する」と書いた。
これは資本主義社会であれば避けられない問題であり、市場原理に基けば「人間の価値は収入によって決められる」のである。こうした「人間としての市場価値」は「社会に必要な仕事に就いているかどうかは無関係」だ。よって婚活市場に関して言えば、女性から見ると「あなたがその仕事でどれだけ社会の役に立っていたとしても、貴方との結婚で生活が良くならないなら貴方は要らない」と言われるだけである。

更に底辺職業とされた12の職業には別の問題があり、一度就くと転職が容易ではないということも挙げられる。
ここで言う転職は「転社」ではなく、文字通りの「転職」だ。一言で言って潰しが効かず、キャリアアップも出来ないため、脱出が難しい。よって自分の市場価値が上がらないという問題もセットで就いてくる。
繰り返すが、社会に必要な仕事に就いているかどうかと、市場から見た自分の価値があるか無いかと言うのは無関係だ。
そして資本主義社会で生きる以上、市場価値が上がらなければ、人として尊重されない場面が出てくるということは、認識しておいた方が良いだろう。

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職業選択   2022/07/01   センチュリー・大橋
タグ:資本主義
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