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今更まとめる信用情報と信用スコア

 

信用情報と信用スコア

前回は「電子決済シェア争奪戦と選択のパラドックス」と題して電子決済について書いた。
ところで各報道記事では改めて言及されることは少ないようだが、クレジットカード(以下クレカ)は信用情報に基づいて評価されている。スーパーホワイトだとかブラックリストだとかいう単語を聞いたことがある人もいるだろう。
スーパーホワイト層はアメリカではthin fileと呼ばれるようだ。いつもニコニコ現金即決払いのため金融サービスを利用履歴を持たない層のことで、与信情報がないので逆に信用度が図れず、融資の際などに不利になる問題が指摘されている。政治クラスタには宇都宮けんじ氏が該当することをご存知の方もいらっしゃるだろう。 当然ながらこれらの信用情報の評価次第によってはローンやクレカの申請をしても通らないという場合も出てくる。  

一方QRコード決済は基本的に信用情報を必要としないので利用者へのハードルは低い。個人情報不要で登録ができるのも魅力だ。

とされてきた。 

QRコード決済をいくら行っても信用情報が積みあがらないという理由で、ワタシは現状クレカ払いをキャッシュレス決済の主軸としているが、2018年くらいから日本でも従来の信頼情報に加え「信用スコア」が導入され始めた。

 

だがここにきてQRコード決済を提供する各社、LINE、au、NTTドコモ、みずほ銀行との共同出資でソフトバンクも信用スコアサービスに参入し始めている。ただし「信用スコア」という言葉のイメージを気にして、どの事業者も「信用」を付けない名称で提供しているのだが。

従来からある信用情報は先に書いたようなクレカの支払いやローンの借入、携帯電話の分割料金の支払い状況などの利用履歴を集めたもので、クレカやローンなどの契約審査で使われる。つまり金銭のやり取りしか記録していない。

信用スコアは信用スコアサービスを提供する事業者が外部の提携企業から得た個人データをもとにAIが自動でスコアリングするものだが、従来の信用情報に加え、自身の購買情報やSNSの使用履歴等も含まれるのが特徴だ。

先行導入各国の場合

キャッシュレス大国のアメリカでは人種差別や男女差別を助長しないよう個人情報は審査情報に含めないとする一方で、社会保障番号と結びついているため転職や就職の際にも参照され、あまりにもスコアが低い場合には賃貸契約などができないなどの不利益を負う。サブプライム問題はそうしたアメリカの経済のシステムを背景を元に生まれた問題といえよう。

アジア圏でも徐々に信用スコアが浸透してきているが、特に先行導入している中国の芝麻信用(セサミクレジット)では、金銭周りの情報だけではなく、飲食店のドタキャン履歴から、社会的地位、学歴、職業、SNSを含む交友関係の広さ、どのような人物と繋がっているか、などもスコア化されているため、格差が広がる、信用スコアが結婚の自由を侵害するなどの懸念も見られ始めている。 

もちろんメリットもある。信用スコアが高ければデメリットはメリットとして働く。金融、医療、進学、結婚、ホテルやフライトなどの場面で優遇される。たとえばデポジットが不要になったり、後払いが可能になったり、金利が優遇されるといった形で飴と鞭の使い分けとしては非常に巧いと感じる。

長くなってしまったので、今回は信用情報と信用スコアの違い、その紹介にとどめ、次回は信用スコアのメリットデメリットの話を掘り下げたい。

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タグ:ビジネス
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