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身近な問題について考えてい記事を配信。
 

川崎南武物語-トピックス-

川崎の南武線アレコレ

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  2019/09/15   センチュリー・大橋

川崎南武物語-ゲーセンに潜む悪夢<イス薙ぎ倒しオヤジに戦慄>-

溝の口にはゲームセンターとしてタイトーステーション、イミグランデの2つがあり、この他ラウンドワンでも一部のアーケードが出来るらしい。私のかつての先輩にはアーケード版の艦隊これくしょん、略して艦これアーケードにハマっている人がいた。
溝の口には艦これをプレイできるゲームセンターはタイトーステーションとイミグランデ?があるのだが、実はRound1でもプレイできるということを聞かされた。
それが今となってはイミグランデ?かRound1どっちと言っていたかは覚えていないが、これまた彼が艦これプレイ中、どえらいオヤジと出くわしたそうなんである。

薙ぎ倒される椅子・椅子・椅子💺

嵐…いや、荒らしというものは突然現れるものだ。
先輩が艦これをプレイしていると、何やら背後で物音がする。
ほどなくして「ああ””----、うあ”あ”あ”---!!!!」という、けたたましい怒号と共に椅子が薙ぎ倒されていったのだという。
どうもその叔父さん、麻雀ゲームで負け続けてストレスフルの状態にあったそうである。
雄叫びを上げながら椅子を倒していく様子に周囲は唖然とし、畏怖していく。
どうやら5分ほど叫び散らした末、オジサンは去っていったらしい。

本来ならストレスを発散するためにゲームをやるはずなのだが、ゲーセンはプレイするゲームによってはストレスが溜まることがある。
クレーンゲームなどはアームが弱く設定されているとお金を吸われるし、格闘ゲームは上手く行かないとゲンナリする。麻雀ゲームはどうやらストレスフルになるゲームのようである。

艦これプレイ中の先輩が唖然としている間に轟沈してないか聞けなかったが、危機迫る中で轟沈しなかったとしたら、かなり凄いかもしれない。
川崎は南武線でできている。
車体は黄色で車内は臭い。
幾人もの乗客を運び遅延。
ただの1日も平穏はなく、なぜに喧嘩が起こるのかも理解しがたい。
南武線は常に数多の乗客で激臭に酔う。
故に平穏な乗車に期待はなく、川崎市はきっと南武線でできていた。

嗚呼、今日も南武線は荒れている・・・。

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  2019/09/14   センチュリー・大橋

川崎南武物語-登戸駅乗車の独り言<演説おばちゃんが怖すぎる>-

川崎はいつだって南武線と共にある。せめて『多摩』の名前を関する行政区の多摩区くらい、平和に過ごしたいのであるが、どう頑張っても登戸も川崎であると痛感せざるを得ない事が時折発生する。
南武線には川崎始発の列車も存在し、小田急からの乗り換え組は座って行きたい人がここで登戸始発の川崎行きを待つ。
「昨日の仕事で疲れてるし、朝は眠って行きたい」
そうは言っても問屋は卸さへん。そう、南武線には時折嵐がやってくる。
突如発せられる一言の怒声により、平穏な朝は崩れる事になる。

目を合わせたらSaigo…演説おばさんの恐怖

今日も川崎は荒れている

「ここは制限区域だ!! 要らねえんだ!!」
一体南武線の中が何の制限区域だったのだろう。この一言の怒声と共に一人の中年女性が乗ってきた。
最初、中年男性と一緒に入って来たので、まぁ夫婦喧嘩か何かの類かと思っていたのだが、途中で離れたので、そうでは無いという事に気付く。
中年男性から離れて程なく、ロングシートの真ん中に陣取ったオバちゃんは突如として演説を開始する。かなり大きな声で車内中に響いている。
「お願い・・・寝かせて」
と思い、必死で寝たふりをして逃げてみるのだが、やはり気になってしまうので、ふと目を開けて様子をみる。すると何やらスマホをいじっている若いお兄さんの眼前に行き、これまた「ここは制限区域だ!! 要らねえんだ!!」と叫んでいる。

「目を合わせたらアカン!」

若者は懸命にオバちゃんと目を合わせないようにスマホを弄っている。
登戸始発の列車は朝の登戸待機時間が結構長い。10分以上登戸駅で待機している便もある。今回は正にそれで、登戸駅待機時間、オバちゃんの演説に付き合わされる羽目になる。出発時間間近になるとオバちゃんは隣の車両に移動し、嵐は過ぎ去った。
この事を会社の先輩に話したところ「南武線ってずっとそんな感じなんだよぉ〜。やっぱ南武線の住民ってぶっ飛んだ人が多い。おかげでみんな川崎に対して悪いイメージ持ってるよね(笑)」
そう、南武線住民は気の荒い人が少なくない。朝から味わう演説オバさんの恐怖。貴重な朝の睡眠時間を10分失い、猛烈な睡魔に襲われつつ出勤する。
嗚呼、今日も川崎は荒れている。

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  2019/09/14   センチュリー・大橋
タグ:ビジネス

川崎南武物語-南武線に哀臭込めて<黄色い車体をなんとかしろ>-

川崎リバーサイドパークゴルフ場

川崎は南武線でできている。
車体は黄色で車内は臭い。
幾人もの乗客を運び遅延。
ただの1日も平穏はなく、なぜに喧嘩が起こるのかも理解しがたい。
南武線は常に数多の乗客で激臭に酔う。
故に平穏な乗車に期待はなく、川崎市はきっと南武線でできていた。

川崎は南武線でできている

日本に鉄道路線は数あれど、南武線ほど数々の話題に困らない路線は無いだろう。台風15号の後の南武線、どうやら武田軍に追われていた徳川家康が乗っていたようで、上り列車の社内で突如下りの特急を発車させる人物が出てしまう。
散開された排泄物に足を滑らせ、転ぶ人を目の前で見させられ、嘔吐してしまう客もいた。
川崎の事業所に勤めていると、このネタが結構盛り上がる。同時に排泄物を散開させた人を責めれるかというとそうでもなく、各所で入場規制の掛かった地獄状態の南武線では仕方なかったと言える。
さしもの南武線も便の臭いに苛まれるのは相当のレアケースだが、だからと言って南武線が臭いのは何も珍しいことではない。むしろ南武線が臭いのは日常茶飯事なのである。特に夏場は最悪だ。みんな汗をかくから、他の季節と比べて特に臭くなりやすい。
そんな「臭い」と評判の南武線は、なんと川崎市の行政区を二区除いて全部通る川崎縦貫鉄道なのでもある。南武線の呪縛から逃れられたのはただ二区、宮前区と麻生区だけである。

南武線の色が悪い!!

いくら南武線と言えども車内排泄は初めて聞いたケースではあるのだが、一方で吐瀉物をまき散らすのはレアでもない。流石に日常茶飯事とは言わないが、工業都市と競馬場を繋ぐ南武線では、酒飲みもまた少なくないのである。別に外の飲み屋で呑んでくる分には臭くても咎めることが出来ず、下車駅まで我慢するしかないのだが、突如として車内でビールや氷結を飲みだす手合いがいるから始末に負えないのである。
そう、南武線で吐瀉物を見かけることは何も珍しいことではない。日常茶飯事ではないだけなのだ。
南武線を古くから使っているユーザーはこう言った。

「南武線の色が良くない。そういう物(排泄物や吐瀉物)を連想させる色をしている」

南武線のカラーは黄色である。黄色こそが南武線の南武線たる大きなアイデンティティーと言って良い。
なるほど、確かに南武線の色は吐瀉物を連想させるような色合いをしている。だが関東JRにはもう一つ、黄色をシンボルカラーとしている路線が存在する。総武線各駅停車だ。
飯田橋勤務を三年ほどしてきたので、総武線各駅停車はそこそこ長く使ったつもりだが、少なくとも総武線各駅停車で吐瀉物を見た記憶はない。ほど近いオレンジ色をしている中央線快速や武蔵野線とて吐瀉物を見ることはそうそう無く、まして排泄を致してしまう乗客は今のところいないのでは無かろうか。
となると南武線が臭いことを色のせいにするのはなかなか無理がありそうに思える。しかし南武線で吐瀉物が多い上にソレを想起させる車体の色をしていることは、あながち否定できないことは確かだ。ならもし車体を改善するなら、何色にするのが良いのだろうか。私から提案できるとしたら緑であろう。それも車体(外)だけでなく、内装も緑に染め上げるくらいの勢いが必要かもしれない。
緑にはリラックス効果があると言われ、山手線などシートもちゃんと緑である。それが果たして山手線民の民度向上に役立っているのかはわからないが、南武線を緑にしてはどうだろう。だが、言っててなんだが、それで南武線民が淑やかになるとは思えない・・・。
そしてまた、今日も川崎は荒れている。

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  2019/09/12   センチュリー・大橋
タグ:ビジネス

台風15号:倒木⇨嘔吐⇨人身事故🚃南武線はやっぱり南武線だった

2019年の台風15号は関東に豪雨と強風をもたらし、鉄道ダイヤは大幅に乱れてた。
JRは各線を8時から運転再開させる見込みを出していたが、雨風が収まっても倒木などで運休せざるを得ないなど、各種のトラブルに見舞われただろう。
そしてTwitterを通して配信される各駅の状況は悲惨だ。
・町田駅の待機列が神奈川県に突入
・津田沼駅がコミケ状態
・千葉県が孤島になる

千葉県は東と南が海、北と西は河になっているため、文字通り鎖国状態に陥ってしまったのだ。
他にも津田沼駅の状態を見たツイッタラーは「参勤交代」という言葉を当てはめ、盛り上がっていた。

こうしてみると、とりわけ千葉県は甚大な被害を受けているのがわかる。
しかし、千葉県に負けていない都市が神奈川県にある。
神奈川県川崎市。工業地帯特有の荒くれたこの街を走る、南武線。南武線で起きたことを振り返ると、やはり南武線は猛者である。
そんな南武線の狂想曲をお届けしよう。

安定の南武線クオリティ・・・

南武線の悲鳴は線路に倒木があったことに始まる。
そして南武線の各駅では入場規制も敷かれた。

倒木の除去は無事完遂され、8時37分から運転は再開される。これだけ聞けば台風あるあるである。
だが、それだけで終わらないのが南武線クオリティーだ。
なんと上り列車の社内で下りの超特急が運行されてしまったのである。
たちまち車内に充満する臭い、まき散らされる排泄物、そして排泄物で足を滑らせ、人が転倒する事件が発生した。その様子を見た人が嘔吐をしてしまい、更に電車は遅延する。無論この悲劇は公式アカウントからアナウンスはされていない。というより、できるはずがない。

そんな南武線も無事運行は軌道に乗るが・・・
今度は人身事故が発生。再び遅延の渦に呑まれることとなる。
運転は16時15分頃、無事に再開。だが、筆者の乗っていた快速立川行きは、武蔵小杉で各駅停車登戸行きに変わった。
多摩川河川敷:台風15号接近前の光景

ただ一つ言えることがある。
「南武線はやっぱり南武線だった」
これだけである。喧嘩の多い南武線、治安の悪い南武線、安定の南武線クオリティー。
南武線狂想曲。この状況を改善するためにも、早くブルーラインの新百合ヶ丘延伸をして欲しいものである。

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  2019/09/09   センチュリー・大橋

はたして現代のヤング層からミドル層は何に帰属意識を感じているのか

先日、呑川の増強整備事業説明会に行ってみたが、地域生活に関わることであるのに、驚くほどミドル層以下の人間が少なかった。
古谷経衡氏のネット右翼の研究では2013年段階でおよそ38.5歳だから、現在ではちょうど40代前半で課長を務めていそうな人間がネット右翼のメインジェネレーションと言える。
しかし、そんなメイン年齢層の彼らが地域の生活に関わる説明会に姿を現さなかったのである。

ネット右翼の特徴と現実

古谷経衡氏はネット右翼を次のように定義している。
「中国、韓国、朝日新聞のどれかが嫌い。それだけ。」
だいたいこれで間違っていないであろう。特に朝日新聞と韓国を嫌う理由は慰安婦問題という一本の線で繋がっている。何故か朝日新聞の誤報(吉田証言)が韓国の慰安婦問題を刺激し、決定打を与えたと考えている。
とりあえずここは朝日新聞がどうこう言う項目ではないので詳しくは書かないが、ある程度真相を知りたいと思うのであれば九州大学の学術リポジトリをご参照いただきたい。140Pほどあるが、国立大学の出す情報源にアクセスできるのであるから、そこいらの動画よりよっぽど信憑性がある。

さて、今回は「ネット右翼の特徴」というところについて見てみたい。
大雑把に言うとネット右翼の特徴はこんなところである。

・嫌韓/嫌中に基く愛国発言が多い
・Twitterプロフィール/ヘッダー画が桜か日の丸か富士山
・自己紹介欄に目立つ「日本が大好きな普通の日本人」

だいたいこんな感じだ。
古谷氏の見込みだとこうした人は日本で約200万人いると言われている。
比較的都会部に多いと言われるこれらの属性であるが、じゃあ先の水道工事事業の説明会に来たのかと言えばNoである。
Twitterどころか2chすら知らなそうなシニアが着席した層の主体だ。
「日本が大好きな普通の日本人」と言うのがよく見る彼らのプロフィールなのであるが、しかし身近な生活に関わる政治行事に彼らの姿が無かったというのはどういうことだろうか。なお、私も日韓断交デモの視察には行っているので、古谷氏の言うネット右翼の主流年齢層には概ね実感があり、最近は若い人も増えているのが現状だ。

シニア層とミドル層以下で『社会』の定義が異なる

一つ感じたことであるが、どうもシニア層とミドル層以下では『社会』と感じるものの定義が異なるようである。
まずシニア層は地域に対する帰属意識があり、文字通り地域社会の中に自分が存在しているという認識を持っている。
一方、ミドル層以下の年齢で地域に対する帰属意識を持つ者は少ないということになる。
北海道で行われた韓国人観光客への歓待に関し、いわゆるネット右翼の「韓国からの観光客なんて来なくてもやってけるだろ」という反応はあったものの、彼らのうちの誰一人として「韓国が来なくても俺が北海道で金を使ってくるぞ!」と言った者は見かけることは無かった。
だからこそ「なら韓国人の消費額相当を貴方たちが使ってよ!」という不満で切り返されるわけで、ネット右翼が国土や郷土に帰属意識を持っていないのは、ネットですらよく見られる傾向なのかもしれない。逆を言えば、その部分に関しては「普通の日本人」と大差は無いのだろう。
ネット右翼の主流層は概ね44歳とヤング層。そんな彼らにとって『地域や国土は社会ではない』ということになる。
なら果たして彼らにとっての『社会』とはなんであろうか。

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  2019/08/19   センチュリー・大橋

【独占取材!!】呑川増強幹線整備事業説明会レポート❷

呑川増強幹線整備事業説明会に関してわかっていることは、ここで整備事業を終えたとしても、蒲田地区の水質改善にまでは繋がらないらしいということだった。よってこの整備事業が終わっても、蒲田は蒲田で別途やらないと、蒲田の呑川は引き続き臭いままである。
と同時にいくつか気になることもあった。着席率こそ80%程度あったものの、当事者意識を持っているのがシニア層ばかりであった。

地域に対する帰属意識の無さ

目黒区といえばウィキペディア上に掲載されている人口が2019年8月段階で27.72万人。見事なミラーヒットであるが、八雲住区センターに集まったのは見事にシニア層で固められた。
30代以下は2人、40代1人と言ったところだろうか。
開催された時間は日曜日の14時-15時の1時間。決して余裕のない時間ではない。ここに一つの大きな問題が見受けられた。
この状況をTwitterで呟いたところ「今の日本の民主主義が機能していないのはパトリオティズムの欠落がある。右も左も当事者意識に欠けている」という反応をもらった。
これについては全面的に同意というわけではないが、しかし地域への帰属意識の低さが低投票率ともリンクしていることが感じ取れる。
税金や年金保険料と言った国政と比べると身近には感じないかもしれないが、一方で都が決定した今回の呑川幹線増強整備事業は暮らしに直結する問題であり、かつ方針を決めた都や施工に関わる事業者への質疑も可能な場が設けられている。そこに当事者意識を持っているのがほぼシニア層しかおらず、20代に至っては白人男性一名のみという有様であった。
このことはミドル以下の層には、地域に対する帰属意識が希薄な人が多いということの現れでもある。
Twitterには愛国思想を掲げた発言は多く見られる。その割に着席したのはTwitterをやっていなそうな高齢者ばかりであった。
これが「右も左も当事者意識に欠ける」という返信が腑に落ちる要素であり、深刻な政治離れを感じるものであった。

民営化した後はどのように管理していくのか

呑川増強幹線増強整備事業は2020年から4~5年のスパンをかけて行われるものだ。東京オリンピックの年に工事スタートなので、東京オリンピック時の東京湾トライアスロンはどう考えても大腸菌まみれのままだが、同時に気掛かりになることもできた。
果たしてコンセッション方式による民営化後、これらの事業はどのように継続していくのか、ということである。
今は都が主導でやっているからこそ行える事業であるが、果たして民営化後、こうした事業はどう継続されていくのだろうか。或いは放棄されるのかというのは気になるものであった。
今後、竹中平蔵手動で水道は民営化が進むのは既定路線であろうが、水道は命にも直結する問題であるし、もちろん民営化したと言っても工事中のものは都が引き続き管理するであろうが、果たして呑川の蒲田周辺は今後も臭いままなのかどうなのか。今回の説明会ではそうした質問をする時間を取れなかったが、先行きは色々と不透明なものである。

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  2019/08/19   センチュリー・大橋

【独占取材!!】呑川増強幹線整備事業説明会レポート❶

「独占取材!」なんて銘打ったものの、その実態は単に誰も興味を示さなかったからであって、別に独占取材したかったわけでもなんでもない呑川増強幹線整備事業説明会。以前、蒲田の技術書博へ行ったときに、あまりに臭った呑川の存在が気になっていた。
昨今、東京オリンピックのトライアスロンの水泳開催が下水まみれの東京湾ということで物議を醸しているが、その東京湾に下水を注ぐ川の一つ、呑川について、河川増強の説明会があるので行ってみようと考えたからだ。

雨水下水合流式排水

東京湾がなぜ大腸菌がたくさん湧くほど汚いのか。それは東京湾に注ぐ河川が下水を湾に注ぎこむからである。
特に大雨が降った際、下水と雨水を交えて川へ排水してしまうため、川がだんだんと臭くなってくるのだ。
呑川は蒲田に行くと極めて強い腐卵臭を放っており、衣類に染み込んでいるのではないかと妄念を抱くほどに長時間、河川に立っていられない。そんな呑川も元々は『呑めるほど綺麗な川』ということが名前の由来だったようで、まだ関東が未開の地だった時代、集落が形成されていた。そんな呑川がおかしくなってきたのは高度経済成長期以降のことで、今もまだ高度経済成長期頃の遺物により、環境に深刻な影響を与えているわけである。

当たり前だが東京オリンピックには間に合わない

呑川増強幹線整備事業は過去に水害が起こった世田谷区の深沢地区、目黒区の八雲地区が75㎜までの雨が降っても大丈夫なよう、世田谷区立三島公園から東工大目黒キャンパスまでをシールド工事によって雨水をタンキングするスペースを作り、晴れた時に水再生センターへ流し込む仕組みだ。
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今まで50㎜しか耐えられなかったところを75㎜耐えられるタンキング場所を新たに作ると考えるのが正解であろうか。
これによって期待できる効果としては、概ね世田谷区~目黒区周辺に関しては大雨に強くなると同時に、環境は改善することが見込まれる。

環境美化のためのシールド工事ではない

環境は幾分か改善が見込まれるものの、しかし今回のシールド工事は環境美化のための工事では決してない。やはり蒲田の水質も幾分向上するかと言えば、それは別問題であることが返答された。あくまでも対策としては洪水対策のための工事であり、環境対策としては二の次のものであるということは注意が必要か。
仮に環境問題にも多少は改善の気配があるにしても、まず着工が2020年に入ってからである。つまるところ、どう頑張っても東京オリンピックには間に合わないということ。いずれにしろ今のままでのトライアスロン大会は、大腸菌耐性を試す競技にしかならないだろう。
なお本工事に当たって、たて穴工事を行う事業者は株式会社守谷商会。トンネル工事は株式会社不動テトラが担当する。

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  2019/08/18   センチュリー・大橋

高齢者の免許証返納をどう促すのか:中井町をベースに考えてみる❸

池袋での悲惨な事故から高齢者に免許証の返納を求める声が大きくなっている日本。
今後、いま「年寄は運転するな!」と言っている若者達も、自分たちが高齢者になったら同じことを言われるのであろうから、その社会的な仕組みは形成していかなければならない。
免許証を返納してもらうためにはインフラなどの整備は必要不可欠だ。
神奈川県としては中井町のケースをイメージしながらモデルを考えたが、合意形成という面を見れば、かなりハードルが高いと言えるだろう。
一方、少子高齢化が進み、核家族化が進んだ今の日本では、日産CMのように親の助手席に付き添うというのは現実的ではない。そこを踏まえた対策は何があるだろうか。

マイカー生活者はダイヤというものに慣れていない

中井町は人口規模にしては、バスの本数は恵まれた方だと先のページでは書いた。
湘南軌道跡地沿いに住めば、実際のところマイカー無しでの生活は不可能ではないだろう。
だが、ここに重要な見落としがあったことに気付く。
そもそもマイカーで生活してきた人にとって、ダイヤというものが不慣れな存在であるということだ。
ダイヤに慣れるというのがやや都会人的で、地方にマイカーで生きてきた人にとって身近なのは、タイヤであってダイヤではない。
地方の人が横浜に来ると、乗り換えの場所がわからなかったりすることが多いが、バスの乗り換えは鉄道以上に分かり辛いものがある。
なので「お願い免許証を返納して。明日からタイヤを捨ててダイヤで生きて!」と言っても反発されるのが関の山である。
 

必要になるのはダイヤに依存しないシステム

バス路線を拡充すると言っても地方に網目のようなバス路線網を作るというのは現実的ではないし、仮にできたとしてもダイヤを充実させることは不可能だ。
何しろ向ヶ丘遊園から二子玉川に向かうバスですら毎時一本は無いのだ。
ならば整備するインフラは、ダイヤに依存しない方式を考えねばならない。
実のところ、そのための対策というのはある程度は行われていたりする。
例えば乗合タクシーであるとか、バス停以外でも任意の場所で乗り降りできるフリー乗降制を行う事業者もある。
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中井町における実情では秦野へ出たい住民が多いと考えると、今後は秦野市との連携が必要になるであろう。
あるいは、財源確保に当たっては県レベルでの動きが必要なのかもしれない。
実際に「免許証を返納しろ」と言っても、マイカー慣れした人には経験からくるプライドが阻み、返納したがらないのかと考えていた。
が、中井町デマンドバスの利用状況から見ると「返したくてもそれをカバーしてくれるインフラがない」と考える高齢者は多そうだ。
事例から見ると、オンデマンドバスには確かに需要があることがわかる。むしろ中井町では「特定の時間に需要が多すぎて乗せられない」という状況があり、かつ「追加で乗せるには車輛台数が必要だが金がない」という状態なのだ。
そこを解決するには「払った税金がどう使われるか」の見直しなのだが、こうした交通福祉を行き届かせるための税の見直し方については、まだまだ課題が多そうである。

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神奈川県   2019/08/07   センチュリー・大橋

高齢者の免許証返納をどう促すのか:中井町をベースに考えてみる❷

果たして免許証を返納した後、地方での生活にあたり、車無しでの生活はできるのか。
神奈川県内では比較的人口の少ない地域として中井町を取り上げたが、一つ誤算が発生した。
中井町を通る神奈中バスは、実は本数が多いのである。
それでも敢えて中井町をベースに話を進めよう。

中井町のバス路線は東西の接続が非常に良くない

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湘南軌道跡地を通る神奈中バスの本数は、実のところ結構多い。
よって湘南軌道沿線(?)に住めば、自家用車無しで生活するのも不可能ではない。
「そんなところに買い物するところはあるのかよ」と思うかもしれないので、秦野~二宮間にある商業施設をザっと見ていくことにしよう。

❶:RISEモール(中井町)
❷:ザ・ビッグ(二宮町)
❸:西友(二宮町)

日用品を買えるお店はだいたいこの3つだ。
RISEモールは湘南軌道で言うところの上井ノ口と下井ノ口の中間地点にあり、西友は中里停留所、ザ・ビッグは一色停留所付近にある。

秦野駅南口から二宮駅を繋ぐ神奈中バスは、平日の朝10時台を除き、毎時1本は必ず出ている。
そのうえ、朝の通勤時間帯と帰りの退勤時間帯は本数が多めに設定されているため、二宮駅から電車で通勤する人が考慮された時刻表になっている。
中井町自体の人口は約9870人だから、人口規模に対する本数としては多い方だ。
果たして免許証の返納を促すのに必要なものは何か。
それは交通インフラと商業施設だ。
そして中井町の場合、バスの本数は人口規模の割には恵まれてる方ではあるが、中井町のバス路線、南北には強いが東西の接続が良くないのだ。
「別に東西無くてもいいじゃん」
割とそうでもない。
iPadで中井町に合わせて『病院』と検索すると、一番近い病院が秦野市の八木病院なのだ。
すると自家用車を使えない前提で、かつバス停まで遠いところに住んでいる人の場合はどうするかというと、タクるしかないのである。
中井町は比較的恵まれているほうだと言ったが、地方のバス事情はもっと辛い。2時間に1本、4時間に1本というのも普通にある。
これで果たして免許証を返納しろと言って返納してくれるかというと、それは難しいだろう。
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神奈川県   2019/08/06   センチュリー・大橋
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