兵庫県知事選のPR担当者:自らの手の内を明かして炎上してしまう⓶
追い討ちをかける森けんと氏
さて、今回問題に問われているのは、公選挙法における「買収」の疑惑であるが、無償の場合でも「専門家による労務の寄付行為」として法に抵触する恐れがある。
要約すれば「有償でも無償でもアウトの可能性が高い」と言うのが、今の斎藤陣営の置かれている状態なのだ。
鈴木エイト氏が感じた違和感
本記事を書いた日に、神戸市の鈴蘭台で開催された鈴木エイト氏の講演会に参加したのだが、鈴木エイト氏は今回の兵庫県知事選挙に違和感を感じていたのだと言う。
講演のメインテーマは旧統一教会に関することがメインであったが、兵庫県知事選挙についても触れている。
鈴木エイト氏が見た斉藤元彦氏の演説における熱狂は、何か通常の民衆による熱狂とは異なるように感じられたという。
また、演説などのために車から降りる際の斎藤氏は、スタッフに対して叱責をするような素振りがあり、心中穏やかではなさそうであったとのこと。
スライドで見た斎藤氏は確かに穏やかな目付きではなく、読売などで報道される「20m歩かされたことに対して叱責をする」と言う人物像と相違はない。
また、姫路で立花孝志氏の演説を聞いた際は、彼を品のない人と感じたようである。
演説中に新聞を読んでいる人に手を挙げさせ、まばらな様子を確認しては「あんな物読んじゃダメですよぉ!!」と陽気に喋っていたようだ。
少なくとも今回の兵庫県知事選は、鈴木エイト氏にとっても、講演会に参加した聴衆にとっても、違和感満載な知事選であったことは確かである。
なお、現在merchu社は休業中のようであるが、鈴木エイト氏が取材のために電話をした時は営業していたという(もちろん取材は断られたとのことだが)
「真実」などと言うものに軽々しく縋るものではない
講演の閉会の時に鈴木エイト氏が指摘したこととして「真実などと言う言葉を使うと怪しくなる」と言うものである。
真実などと言う言葉は安易に口にして良いものではない、あるのは事実であると言う氏の意見には、筆者も多いに賛同することである。
少なくとも今回の兵庫県知事選挙で示された《事実》は「大衆はコロっと作られた(虚実)世論に誘導することができる」と言うことであった。
その手の内を御丁寧にも晒してくれた株式会社merchuの折田楓氏の勇気あるnoteに拍手を送りたい。
例え虚実から始まるPRであっても、100回繰り返して築いた人気(民意)は事実に変わる。
「マスコミ憎し」の余りに「マスコミの逆張りできる俺カッケー」をしたい者が、ネットの真実(と言うなの虚実)にコロッと騙される。
安易に真実などと言うものを追い求めず、起きている「事実」と、起きていない「虚実」を「現実」的に見極める能力を養わなければ、人は何度でも騙されるであろう。
自らの手口をnoteに書き残してくれた折田楓氏は、実に勇敢な女性である。