果たしてオルカンは本当に安全なのか⇒30年後にならないとわからない⓶
オルカンと言う名のタイタニック

写真:館山市のフリー写真素材より
オルカンと言う名の豪華客船は積み立てるだけで全世界株式に分散し、複利効果による資産倍増と言う豪華客船に乗っかるようなものである。
積み立てておけば勝手にコンシェルジュが銘柄選定をし、リスクヘッジまで確実に資産を増やしてくれると言う安心感があるからこそ、自身は本業に専念できると言うようなものであって、銘柄選定の面倒な作業は全てファンドと言う名のコンシェルジュが代行してくれる。
配当は全て再投資に使われるため、キャッシュは増えないが資産は増えると言うのは甘美であるが、裏を返せば「売却(解約)しないとキャッシュにならない」と言うことがネックでもある。
実はこの「痛みに耐える経験」と言うのは、まだ世界的に「誰も経験していない」状態に等しい。
勿論イラン有事に合わせた世界的な株下落を前に狼狽売りしてしまった人もいるかも知れないが、それは30年後に向けた予行練習と思えば良い。
なぜならオルカンと言う名の豪華客船は30年後、氷山にぶつかることは確定しているからだ。
氷河期世代が取り崩しを始め、ゆとり世代が売却を進める時、人口構造は売却>購入となり、需給のバランスは崩れるからである。
確実な配当・利息と言うノアの箱舟
基本的に投資の世界では複利こそが絶対的な正解、得た配当は再投資に回してしまうと言うのが正義として語られることが多いが、下落局面やボラティリティが激しい局面ではや利息と言う「確実なキャッシュ」が正解であることは往々にてある。
2026年3月のように地政学リスクが極めて高い環境下に於いては、株価などいつクラッシュしてもおかしくはない。
例えば株価が100円から50%上がれば150円だが、150円から50%下がると75円になってしまう。
ここから回復させるには100%の上昇が必要だが、イラン有事の時のようにスタグフレーション懸念がされる環境下に於いては、売りが売りを呼び、信用買いをしていた者のマージンコールが発生してしまう。
オルカンは配当もすべて再投資に回してしまうのであるから、株価下落時のダメージは普通に配当を得るより大きくなってしまうのだ。
となれば、いざと言う時に役立つのは配当と言うキャッシュである。
確実なキャッシュさえあれば再投資の時期は自身で選べるし、生活資金に回すことも可能だ。
皆がオルカンの売却に向けて出口へのレースを始める中で、配当と言う堅実なキャッシュが得られることは安心材料でもある。
流石にオルカン一択は危険…3層以上の資産分離をするべきだ
もっておこういったくなどお確かにオルカンは投資信託の一種ではあるが、オルカン一択などと言うのは信じて託すより、神に託す投資神託のようなものだ。
万能のアセットなど存在しないのであるからして、オルカン一択などと言うアセットの組み方は危険である。
大事なことはオルカンすらも過信せず、債券やゴールドを複数混ぜることであり、アセット分散は基本中の基本である。
また、日本人は全般的に米ドルへの信用が厚いが、通貨の安全性と言う点を考慮すれば、シンガポールドルやスイスフランなど、複数の通貨をもっておくことが望ましい。
30年後にオルカンが存続しているかすらが不透明だが、オルカン一択などと妄信せず、オーストラリア国債やノムラMMFのNZドルマネーマーケットファンドなど、複数の商品に分散しておくことが、30年後の資産を守ることである。

