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Co2排出量なんて中国人より日本人の方がずっと多いのが真実である

国連の場で16歳の環境活動家:グレタ・トゥーンベリ氏がスピーチしたことで、なぜか日本人の大人が怒り出している。
その中身というのがこれまた大人げない内容で、いい年齢の大人が16歳の女性の批判に「なんだ移動は馬車じゃないのか」とか「一番二酸化炭素を排出してる中国はスルーなの?」と言っている。

グレタさんを批判する野口健:中国に対する批判も的外れな件

ネットでは中国を批判するためにこのグラフを持ってくる構図が見られるが、このCo2排出量グラフ、よく見ると中国人は日本人よりエコな生活を送っていることに気付く。
上のグラフはあくまでも<国別総排出量>であり、この排出量を人口で割れば、一人当たりの年間Co2排出量が算出できる。
まずパッと見で「あれ、中国って日本の十倍人口いるのにこれしか排出してなかったんだ・・・」という読み方もできるのである。

中国批判が日本に対するブーメランに

Co2排出量について日本人が中国を批判する場合、一人当たりで排出量の勝る日本にとっては壮大なブーメランになってしまう。
確かに都市部と農村部での落差も激しいだろうが、一方でこれは中国側で省エネ改革が進んでいることも読み取れる。
と、御覧のように日本のCo2排出量は一人当たりに換算すると、一気に国際ランキング最上位クラスに近付いて来る。
尚、野口健氏はグレタ氏が鉄道で移動したことを揶揄しているが、鉄道は輸送力と速達性を兼ねた乗り物としては、とてもエコな部類だ。
Co2排出量の多い国を見てみると共通して自動車メーカーがあり、あるいは飛行機大国でもある。
極端な話、馬車が鉄道よりエコなのかというのもまた疑問なところで、馬車は輸送力が無い上に馬の餌がかさむ。また馬の餌を作るために必要な二酸化炭素量がどれだけかというのを計算した時、本当に鉄道より一人当たりのCo2排出量が少なくなるのかという疑問が残るのだ。
言うまでもなく地球全体のCo2排出量を減らすには二酸化炭素排出量を減らさないといけないのだが、ここで中国を批判すると、一人当たりの排出量で勝る日本やアメリカから積極的にCo2を減らしていかなければならないことになる。
正に盛大なブーメランだ。

Co2排出削減のためにできることは何か

Co2排出削減に出来ることは何か。何も難しいことを考える必要はない。
大量生産・大量消費の考えから脱却すること、自動車に乗る回数を減らし、徒歩や自転車、電車などに切り替えていくことである。
PCメーカーでも現在は環境への取り組みとして、再生PCの活用をすることが求められ、実際NECは再生PC戦略に意欲的だ。
大量生産に必ず付きまとうのが大量廃棄で、要は大量廃棄をなくすためにはモノを大切に使うことという、ある意味で昔ながらの日本の文化に回帰していくようなものだ。
京都府では「もったいない!の取り組み」を行っており、京都府食べ残しゼロ推進店舗(食品小売店版)を募集している。
本来、グレタ・トゥーンベリ氏は特別英雄視する必要もなければ、青筋を立てて怒るべき存在でもない。大量生産・大量消費(大量廃棄)から脱却し、車から健康的な歩きや自転車、或いはダイヤで動く乗り物(ライドシェア)に切り替えていけば良い。ごく当たり前のことなのだ。
その中で個人でできることとできないこと。行政が取り組むべきことを決め、Co2排出削減をしていけば良いことである。いい年をした大人がグレタ・トゥーンベリ氏に青筋立てて怒ったり、或いは一人当たりの排出量が自分達より少ない中国を批判するより、前向きな環境への取り組みを議論するべきではなかろうか。
  2019/12/28   センチュリー・大橋
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