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N700という名の失敗作ー世界で戦えるのはE6系新幹線である🚄

E6系新幹線

Youtubeでインドネシアに対するバッシング動画が投稿されている。
内容はざっと「中国の高速鉄道を導入することになったインドネシアは親日ではなくなった」というものだ。
確かに受注に至らなかったのは政治的要因もあるかもしれないが、日本の新幹線の国際展開戦略は大きく間違っているということも考慮しておかなければならない。
今、日本が最も売り込みたい新幹線。それは間違いなくN700系新幹線であろう。
東海道新幹線は日本で最も本数の多い新幹線であり、かつ山陽新幹線区間を時速300㎞で走る。加速も速く、車輛の交代も早い。今はN700はN700でも、N700Sというものが走る時代になっており、N700は優れた新幹線であるということは、日本人ならほぼ疑いようも無いことであろう。
それだけに世界に売り込む車輛もN700になってしまう。だが、これがそもそもの大きな失敗とも言える。

N700系は日本で最も優れた新幹線ではない

高速鉄道シンポジウムにおいて、日本がインドネシアに売り込んでいたのはN700系であった。
台湾新幹線は700系ベースであるし、確かに島国ならN700系でも良さそうではある。そう、日本人にとって優れた新幹線はイコールN700系なのだ。
だが、N700系は日本で最も優れた新幹線ではない。
世界で戦うにおいて、最も優れた日本の新幹線、それはE6系である。日本のライバルは何も中国だけではない。ドイツやフランスこそ最大のライバルだ。
そしてドイツのICE、フランスのTGVと同一の戦場で戦える新幹線は、E6系をおいて他にないのである。
では一体なぜE6系なのか。答えは簡単だ。
営業時速300Kmを出し、かつ在来線区間を走行できる車輛がE6系しか無いからである。

TGVとICEは新在混合型:対抗できるのはE6系しかない

E6系はJR東日本の車輛であり、秋田新幹線として運行されている。
東京~盛岡間は最高時速320Kmで運行し、盛岡~秋田間を田沢湖線、奥羽本線を通りながら最高速度130Kmで秋田まで向かう。
日本で新在混合型の新幹線は秋田新幹線と山形新幹線であり、そのうち最新車輛を使うのは秋田新幹線となっている。

ICEもTGVも共に在来線と高速鉄道専用区間両方を走る運用設計となっている。
日立製作所が手掛けたユーロスターも新在混合型であり、世界の潮流は在来線と高速鉄道専用区間の双方を走れる方が需要が高いのだ。
ICEもTGVも大きな事故を過去に起こしているが、それは在来線区間で発生したものだった。
東海道新幹線はこれまで大きな事故は起こしていないが、そもそも新幹線専用区間しか走らないN700は安全運転出来ていることなど当たり前なのだ。
確かに日本だけで走るならN700は最優の型かもしれない。しかし、世界で走るにおいて最良の型ではない。
だが新幹線市場ではJR東海の発言力が強いのか、700系新幹線をベースにした台湾新幹線の成功から抜け出せないのか、どうも日本から売り出そうとする新幹線がN700系に固執されているようにも見受けられる。だとすればN700系は失敗作であり、どうしてもN700系と近しい車輛で攻めたいなら、新大阪~岡山間を新幹線用線路で走り、岡山から出雲市を伯備線・山陰本線に乗り入れできるよう小型化した車輛を新造せねばならないだろう。それはN700と呼べるのか疑問ではある。

アジア関係   2020/08/14   センチュリー・大橋
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