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未だに韓国への半導体輸出規制に賛成し続ける残念な人の3パターン❷

「日本のフッ化水素は世界一の品質だから!」という話は見かけるが、それは即ちロシアが日本の技術を欲しがるのには充分であり、ここはまたとないチャンスであるということだ。そして流出した技術は軍事転用されるということ。

改めて現時点において対韓輸出規制に賛同し続ける残念な人達の3パターンを振り返ろう。

①日本の技術は凄いから韓国だけが存すると思っている人
②そもそもロシアが動いていることを知らない人
③わかってても一度決めたら変えられない人

そして、ロシアにとって今回のフッ化水素対韓輸出規制はなかなか都合がいいということだ。
プーチンはこれまでの経験から、自分は安倍に100%勝てるということを知っている。
考えようによっては日本が割と窮地に立ってしまったということもできるのだ。

実質賃金低下により技術者の流出リスクは高まっている

さて、ロシアにとっては最大のチャンスと言える今回の対韓輸出規制は、日本にとっては強いセルフ経済制裁となるだけでなく、国防についても影を落とすことになるだろう。
まだ韓国としてはすぐにロシアに切り替える踏ん切りはつかないだろうから、ある意味で今の内が日本の決断時かもしれない。
化学メーカーの社員を経験した人曰く、製品の輸出先は大半が韓国であったという。
そしてデータでもそれを裏付けるように、輸出先は大半が韓国となっている。
日本のフッ化水素輸出割合
「韓国の代わりになる売り先を見つければ良い」
言うは簡単んだが、これだけの量のフッ化水素酸をどこが買ってくれるんだという話になってしまう。
かつ上記のツイートにもあるように「軍事用は自国で生産するしかない」という代物なわけだ。そこを踏まえればこのグラフの読み方もおのずとわかってくる。中国も米国も肝心な部分は自国で生産体制を整えている、ということを示しているのだ。
となると、韓国に売れなくなった分を自国で消化しないといけないわけだが、産業の空洞化が進んでしまっているので、国内メーカーが消化しきれないのだ。
例えば東芝のdynabookは今や中国製だし、私がこの記事を打っているPCはメーカーこそNECだが、実質はlenovoの中のNECブランドの製品というような位置づけ。スマホもPCもハードウェアにおける日本企業は完全に負け組なのである。
更にロシアにとって付け入るスキが大きいのは、日本における可処分所得の低下だ。

グラフ出典元:三宅隆介川崎市議のホームページより

実質賃金…すなわち可処分所得が下がるということは、海外からすれば人材を獲得するためのハードルが下がるということだ。
これらの状況を纏めると次の通りである。

❶韓国に輸出していた分のフッ化水素酸は国内消化できない
❷国内消化できない分の売先がないので中小企業の倒産リスクが高まる
❸可処分所得低下∔倒産リスク増大でロシアが日本人技術者を獲得するチャンス
➍流出した技術がロシアの軍事技術向上と対韓輸出に使われる

既にロシアが設備を持っていれば、あとは技術者の獲得をしていけば良い。
実質賃金が低下している中で「3倍出すよ」と言われてスカウトを断れる人は何割いるか。
恐らく最初のグラフで行くと台湾頼みになるだろうが、台湾も果たしてそこまで消化できるかが疑問であるし、アメリカはトランプの性格を見ればわかる通り、まず買ってはくれないだろう。
つまり、たとえ韓国が嫌いでも韓国とうまーくやっていくしかない。そういう状況に立たされているわけである。

  2019/08/04   センチュリー・大橋
タグ:ロシア , 半導体
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