町田立憲民主党の東友美氏が「お盆だろうが休まず働け!」と電話を受けたことが大きな話題を呼んでいる。
議員1年目の休みは1桁。その反省から休日をもう少し増やそうと思ったところで休むなコールである。
そのツイートから見られる顚末に、ある種の小泉純一郎時代を感じさせるものがあった。
「税金で飯食ってんだからお盆とか言ってないで休まず働け」とご丁寧にお電話が。
— 東 友美 🏳️🌈(ひがし ともみ)@町田立憲民主党(りっけん) (@higashi_machida) August 15, 2019
お休みをいただいたのは5月2日以来なのですが税金でご飯食べてたら3ヶ月に一回(今回は3日)も休めないのでしょうか…
税金でご飯食べてる人がどれくらい働けば満足しますか?少なくとも私は人間なんですけどね。
一年目は年間通じて休日が合計一桁だったので身も心も疲れ果てたことを反省して2年目は月に1日、もっと言うと週休1日を目指しておりましたが今のところ普通に無理です。。。
— 東 友美 🏳️🌈(ひがし ともみ)@町田立憲民主党(りっけん) (@higashi_machida) August 15, 2019
議員は消耗品扱いでも別に私は良いですがこのままでは四年間もつ気がしないです。本当に。
みんなどうやって休んでるの…
小泉純一郎と橋本徹は概ね全盛期が一緒である。
そう言えば私も政党座標テストではネオリベラル判定が出ているし、相互から「それ、小泉政権を支持した人達のそうじゃないですか」とか「雰囲気が橋下に似ている」と言われたこともあり、確かに色々と心当たりがある。
そこで小泉人気の理由を今さら探り直してみたい。
「ぶっ壊せ‼」その一念で公務員をぶっ壊した
小泉人気の秘訣と言えば、その強烈なキャラクターであったと言えるだろう。
そのキャラクター性はB層と言われる層を狙い撃ちにし、郵政民営化に当たっての決定打を打ち込んだ。もちろん私もB層であったし、小泉純一郎や橋下徹に今の閉そく感を打破してくれると期待したものだ。一体何を基に小泉に期待したのであろうか。
「自民党をぶっ壊す!」
自身が自民党にいながら「自民党をぶっ壊す」なのである。この「ぶっ壊す」という単語が大きな意味を持っていたのではないか。
果たして小泉政権の時に、いったいB層の間でどんな需要があったのだろうか。言うなれば不景気の時代、唯一安定した生活が約束されている(と思わされていた)職業が公務員であった。小泉が政権に就く前の時代は就職氷河期世代であったから、言わば望まぬまま非正規雇用になってしまった若者を生んでいるわけである。日本における就職の採用事情は『大学卒業の新卒のみ』にチャンスがあり、学歴に関してはそれより低くても高くてもダメ。職歴に至っては転職は原則0回。よくて2回というのが”見えざる掟”であったのだ(因みにこの掟は今でも変わっていない)。
こんな中で『明日も保証されない僕たち』は『安定した身分が保証された公務員』が憎くて仕方がなかったわけである。実際、当時は肌感覚で言えば公務員が非常に人気があった。そんな中でやってきたのが新自由主義砲である。この新自由主義砲は奇しくも、堀江貴文の台頭によって一大的なブームを迎える。加えて竹中平蔵が民間から大臣になったということが、新自由主義の風潮を更に後押ししたわけだ。
私の価値観に大きな影響を与えたドラゴン桜も新自由主義的な視点で書かれたコミックであるし、ある意味で新自由主義的な視点から「東大に行け!」と銘打っているわけだ。
つまるところ、小泉純一郎時代の新自由主義は「ぶっ壊せ!」と「這い上がれ!」の2つの観点から大きなブームを迎えることが出来たわけである。
その「ぶっ壊せ!」に該当する部分としては、矛先に公務員が狙われた。
「ただ座ってるだけで飯を食える公務員なんてぶっ壊せ!」
これが郵政民営化をさせる上で大きな原動力になった。
かくして郵政は民営化され、小泉は目的の一つを達成することになる。