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8月15日を過ぎたら戦争を綺麗サッパリ忘れるイタい3つのタイプ❷

8月15日を過ぎたら戦争を綺麗サッパリ忘れるイタい3つのタイプを次のように提示した。

❶広島・長崎に行っても選挙には行かない
❷日本軍による失敗からは目を背ける
❸今の日本が戦前であることを認識できていない

このうち、選挙に行かないことの問題は先で触れたが、次に日本軍の失敗から目を背けることについて提示していく。

英霊という言葉が本質を見誤らせる

8月15日になると、靖国神社に日本軍のコスプレをした壮年男性達がいるという。
写真を見る限り体系が再現できていないので、せっかくコスプレするなら是非体系も再現していただきたいのだが、靖国神社に眠る人々は『英霊』と呼ばれ、一般的な戦没者とは区別されている。
「靖国神社は日本版のアーリントン」とはよく聞くが、2013年にアメリカ防総省高官から「違うよ。日本版アーリントンは千鳥ヶ淵だよ。」と指摘されており、靖国神社は戦没者苑とは異なる存在なのだ。
そもそもからして儒教色を帯びた神社・・・というより、神社の姿をした儒教の祭殿が靖国神社の本質で、だからこそ西郷隆盛が合祀されていないのだが、靖国神社の精神というのは正に失敗量産システムだ。言ってしまえば「臭いものには蓋をする」ということが「英霊」の二文字にこもった本質と言えるだろう。
マンガ「特攻の島」では回天が登場するが、そもそもなぜ回天という、当たらない上に生存も出来ないものを開発したのか。戦艦大和だけで飽き足らず、なぜ武蔵まで作ろうとしてしまったのか。なに故パイロットの生存率を低くさせてきたのか。そして外交面では日本軍兵士が行った略奪を始めとする、非道徳な行為が暗い影を落としている。

日本人が韓国の慰安婦問題に反発するとき、ライダイハンの問題を持ち出す人が多い。
ところが当のベトナム人からは「余計なお世話だ」と言われている。だいたいからして技能実習生制度で散々ベトナム人を食い物にしてきたわけであるし、そもそも技能実習生制度が慰安婦や徴用工の延長のような制度である。
「英霊」とは聞こえはいいが、この単語は日本の戦争失敗から目を背けさせるのにも、充分機能していると言えるだろう。

今が戦前であることをメディアから認識すること

東大最前線で聞いたユーゴスラヴィア紛争前のメディア報道を聞くと、それは21世紀の産経新聞系を始めとするメディアの特徴にソックリ当てはまる。
もっと言えば日韓/日朝関係を巡るTwitterコメントには露骨にユーゴスラヴィア紛争前と同じような兆候が見受けられるものだ。
「核戦争には慣れている。試してみるか?」
7月20日の自民党秋葉原演説では、こんなプラカードまで掲げる者がいたという。
実際には日本は一方的に落とされたに過ぎないのだが、こうしたナショナリズム高揚の報道や運動が高まっている事態は、今の日本が戦前であることを示している。
既に経済では行き詰まりを見せている日本。世界的にもグローバリズムとナショナリズム、或いは社民主義と民族主義の争いが行われているが、どこもナショナリズムと民族主義が優勢だ。イングランドもフランスもアメリカも日本も韓国も、である。
今の東アジアの東洋のバルカン半島状態にあり、小さなキッカケで軍事衝突に至ることもあり得る環境だ。

果たして今の日本には心当たりがないだろうか?
あいちトリエンナーレで津田大介氏に寄せられたバッシングの数々が、まさに動物的な憎悪を抱かせるようにされているものであったような気がしている。
既に今の日本は戦前に突入したのが現状だ。
いま改めて、日本の戦争史は紐解いた方が良いのかもしれない。同時に、選挙の投票率が上がらなければ、再び日本は戦争への道を歩むことになるだろう。

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歴史問題   2019/08/09   センチュリー・大橋

8月15日を過ぎたら戦争を綺麗サッパリ忘れるイタい3つのタイプ❶

第二次世界大戦の歴史問題を巡り、日本と最も争っているのは韓国であろう。
とりわけ「日本は何度も韓国に謝ってきたのに蒸し返す!」ということで、日本人の怒りも大きくなっているところだ。
確かに韓国の歴代大統領は立場が危うくなると、反日キャンペーンを繰り返してきた。
「慰安婦問題解決には天皇の謝罪が必要」と語った韓国の文喜相は「盗人猛々しい」と日本を批判してきたわけで、これで韓国に好感を持てと言われても不可能だ。
尤も、ネット右翼と呼ばれる人達が本当に日韓の戦争史に関心を持っているのがが疑問の残るところであるが、本当に歴史問題に関心を持っていると仮定して、日本の戦争史観は国際社会からズレているということは、確かに認識しておいた方が良いだろう。

8月15日を過ぎたら戦争のことはサッパリ忘れてしまう

さて8月と言えば戦争反省ムードになるころだが、8月15日を過ぎたら戦争のことがサッパリと忘れ去られてしまうように思えるのは気のせいであろうか。
毎年のように特集が組まれ、一過性のブームで終わってしまうのが終戦ムードである。
どうしてそうなってしまうのかというと、これは二度の原子力爆弾投下という、日本の「被害者としての歴史しか教わっていない」ということが、一過性ブームで終わる要因となっていると考えられる。
よって8月15日を過ぎたら、戦争のことは綺麗に忘れられる人が出てくるわけだ。
8月15日を過ぎたら戦争を綺麗サッパリ忘れるイタい3つのタイプの特徴はなんなのか。それをまず並べてみよう。

❶広島・長崎に行っても選挙には行かない
❷日本軍による失敗からは目を背ける
❸今の日本が戦前であることを認識できていない

8月15日を過ぎると戦争を忘れてしまう人は、広島に行っても選挙には行かない。
民主主義社会において、戦争に進むか食い止められるかの最大のファクターは選挙で決まる。
特に21世紀において大国が他国を侵略する理由は、突き詰めると『天然資源があるか否か』で決まる。
アメリカがイラクを攻めた時にしろ中国がチベットやウイグルを支配したことにしろ、そこには豊富な天然資源が絡んでいる。
この点、資源に恵まれない日本はその意味で、海外から侵略に遭う恐れが極めて少ない国家だ。

次に日本軍の失敗から目を背け続けていること。
これは慰安婦についてもそうであるし、せめて戦艦大和や回天、インパール作戦に硫黄島の失敗くらいはしっかり習った方が良いだろう。
特に慰安婦に関する日本の歴史認識は、世界とズレているということは改めて認識した方が良い。

最後に今の日本は戦前であると言うことは認識した方が良いだろう。
五月祭の東大研究最前線で『民族対立と報道:ユーゴ紛争の事例』を聞いてきたが、その内容は今まさに日本で行われている報道である。
取り分け産経新聞系のメディアに顕著なナショナリズム高揚の書き方をしており、こうした機運が高まれば戦争に向かっていくだろう。
「核戦争は慣れている。試してみるか?」
こんなプラカードを掲げたデモ隊が東京にいたのは、つい最近の出来事である。

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歴史問題   2019/08/08   センチュリー・大橋
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