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介護業界の変なところ駄目なところ13選⓵

-寄稿記事-

写真:佐久島のフリー写真素材より
私は13年くらい介護業界で働いて来て、6社を渡り歩いてきました。
経験した施設は高齢者ショートステイ1社、介護老人保健施設1社、介護付き有料老人ホーム2社、サービス付き高齢者向け住宅1社、障がい者の施設入所支援(生活介護含む)1社となります。今は全く別の仕事をしています。
介護業界にいた時から「変じゃない?」「駄目じゃない?」と思うことが多々あったのですが、やはり変でした。今回は実際にあった内容をもとに介護業界の変なところを文章に纏めてみようと思います。

事務の部署が適当

異業種から介護業界に転職して来た人から聞くと基本的には事務の部署はしっかりしているそうなのですが、私がいた会社は「大丈夫か?」と思う会社ばかりでした。詳細は伏せますが、以下のような事件がありました。

・給料の計算ミス・振り込みミス
 付くはずの手当てがついてなかったり、別の人の給料を振り込んでいたりは多くあります。
 私は雇用保険が給料から天引きされているのに労基署に納付されてなかったこともありました(宙に浮いたお金どういう計上していたのだろう?)。

・会計を頼んでいた会計士が会計士や税理士の資格を持っていなかった。

・事務職員が利用者の通帳を不正に操作して横領していた。
 

経営管理ができていない

介護業界は中小企業だったり社会福祉法人やNPOなどの非営利法人だったりが運営しているためか経営的な面が本当にできていません。上記の①と②の理由もここに由来していると考えています。以下実際に聞いた例です。

・制度的なことを知らずに運営している
 介護施設て何種類かありますが実は人員の基準がややこしいのです。例えば、特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホーム等は介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級に相当)等の資格がなくても介護業務をしてよいのですが、高齢者向け住宅や小規模多機能型施設等ではそれらの資格がないと介護業務はできません。そういうルールを知らないで経験があるからと高齢者向け住宅や小規模多機能型施設で無資格者に介護業務させる施設も一定数あります。
 また、一番驚いたのは労働基準法や関係法規を知らない人がマネージャークラスとして採用に携わっていた施設もありました。アルバイトとして家族の扶養内で働きたいという人を「非正規授業員なら何日働いても扶養に収められる」と言ってフルタイムで働かせていたという事案がありました。

・マニュアル等がない
 新人指導マニュアルとか業務マニュアルとかがないところが結構あります。あっても現場主任クラスが率先して違うことしている場合もあります。場合によってはマニュアルがないことが「皆で協力して仕事している証し」のように考えている施設もあります。

・役職や人事が謎
 今まで書いて来て役職には〇〇クラスと書いたのはこのためです。主任がいないのに副主任だけ10人近くいるとか、逆に施設長以外に役がなかったのに突然何の説明もなくリーダーみたいな役職ができたりするとかあります。また、部や課がないのに部長や課長がやたらいる施設もありました(〇〇室部長みたいな感じで室長はいないという)。
 役名だけなら気にせず仕事することもできなくはないですが人を呼ぶ時は役名で呼ぶという企業風土のある施設にいた時に、ケアマネージャー業務をしているのにその人をケアマネージャーと呼んではいけないとかいう職場もありました(下手するとパワハラだよなと)。

・従業員にお金を払わないようにする
 売り上げが目標達成できなかったからと言って昇給なしとか賞与なしとかいう会社も多いのですが、そういう会社に限って売り上げは従業員が分かるように公表されません。もっと性質が悪いと「福祉はお金じゃないから」とかいう理由の場合もあります。昇給希望した人に「お前の所は夫婦共働きだからお金いらんだろう」と言った社長もいました。
また、介護保険には処遇改善加算というものがあり、条件を満たした施設は施設のサービス環境維持のために請求して良いのですが、この処遇改善から出る手当だけが賞与という施設もあります。非常勤職員は処遇改善手当がつかないという施設もありました。

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就労形態   2024/03/06   センチュリー・大橋
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