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職業考察NEWS

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介護業界の変なところ駄目なところ13選⓶

変な従事者が多い

写真:佐久島のフリー写真素材より

悪い意味で本当に色々な人がいます。人手が足りないのは分かるのですが、業界知識とか適正がない人を平気で採用します。上記の私の経歴を見て介護業界に詳しくない方は「老人ホームと高齢者向け住宅て違うの?」と思った人もいるかもしれませんが、この違いをまともに説明できる介護従事者はおそらく半分もいないと思います。
その他、極端な例も含みますが以下のような人がいました。

・学や常識がない
検食簿(利用者と同じものを食べて異常がなかったことを記録する書類)に時間を書く欄があるのに空欄にしている人が多く、栄養士から「行政の監査で見られる書類だからちゃんと書いてください」と申し送りがあった時に「「ちゃんと」とか何でこんな強い言 い方されないといけないんだ」と言って「喧嘩売られてる」「挑戦されてる」等と解釈する人が多かった。この件だけでなく、文章の前半だけとか後半だけを読み取っており連絡事項を理解できない人を沢山見ました。


・元販売職の人
販売とか接客で働いていた人が介護に来ることがたまにあるのですが、中途半端に自分の経験を生かそうとしているのか利用者に頼まれたことは何も考えずに引き受けてしまったり、利用者と話をする時には膝をついて話を聞いたりする人がいるんですね。
利用者=お客様と考えて「お客様は神様です」理論で接しているようなのですが、利用者=お客様なのかというのは難しい所があります。というのも、介護保険は保険と呼ばれはするものの財源の半分は税金で、高齢者の保険料では4分の1も賄えていません(残りの30%近くが40歳~64歳の方の介護保険料で賄われているため)。さらにサービス利用負担割合は1割の高齢者が大半なので、純粋にお客様と言って良いのかと考えることが多々あります。
そういう人に限って支援記録記入など行政から義務付けられてる仕事が適当だったりします(一番のお客様やぞと言いたかったがパワハラになりそうなので止めた)。
現在の福祉の理念としてエンパワメントとという考え方があり「利用者ができるようになる/できる状態を保つ」というのが今の福祉の基本となっています。なので、やはり利用者は利用者なので要求されたことでも「できないことはできない」そして「できない理由は〇〇だからです」と介護職員は言えないといけないのですが、結局「お客様なので」で終わらせようとする。

労働者の質が低い

・元ヤーさん
 未バレ防止のために詳細は省きます。面接にハーフパンツ、Tシャツという出で立ちで来
 て採用されてました。

・仲良しグループだけで仕事する人
 女性が多い職場だからでしょうか、仲間内だけで勝手なルール作ってる方々が結構いま
 す。同じ仕事の手順でもグループによって言うことが違うのです。現場リーダークラスにどっちが正しいのか確認とるのですが「臨機応変でお願いします」と言われたこと
 さえあります。

・1人で仕事する人
 そうかと思えば一人で仕事する人もいます。単に黙々と仕事しているだけなら良いのですが、トイレ誘導の時間なのに1人だけ書類作ってる人とか周りが見えない人が結構います。
 また、これの派生形かなと思うのですが、自分のやり方をやたら通したがる人がいます。新人が来ると「○○はこうなんです」と自分のやり方を強要して、それが出来なかったり疑問を言うと怒りだす人とかいます。施設長クラスの人に相談したら「あの人はいつもそうで何度も指導してるから言ってくれたらまた指導します」と言われたこともあります。何度も指導受けるような人には新人つけないとか配慮すればと思うんですけど、そういう配慮がないのもこの業界の特徴な気がします。

・日誌で主張する人々
 日誌とか日報とか施設によって呼び方はそれぞれですが、その日何があったか等をまとめる記録です。基本的には起ったこと及びそれにどう対応したかという事実を書く書類であり、これは当然に行政による監査の際に見られる書類です。昔は手書きだったのですが、電子カルテのようにパソコンやタブレットで記録するようになり、後から消せるからかたまに自己主張を記入する人がいます。
 例えば「〇月〇日〇時〇分 A様より入浴後に腕時計がなくなったと訴えあり、浴室を探すが見つからず。施設長に報告する。」とかあると、それに対して入浴介助した職員が「間違えて一緒に入浴したBさんのカバンに入れていました。すいません。」等と書いていたりします。記録として残すものではないとおもうのですが、謝罪したかったのでしょう。
 一番印象に残っている例が最後にいた施設なので身バレの可能性あるため詳細は避けますが、「~だと思います。」という主張に対して「私の意見ではありますが・・・」と返信している人がいました。どっちも副主任クラスです。記録を書く書類で何をしているのだろう?てなりますよね。しかも施設長クラスが注意しないという。
 ただ、申し送り欄などがあるタイプの電子日報ですと施設によっては本当に申し送りで使っている場合もあるので場合によっては仕方ない内容もあります。

-寄稿部分はここまで-

キャリアの墓場となっている現状

介護業界の大きな問題としては、やはり介護業界自体がキャリアの墓場となっている面がある。
芸能人の懲罰的な行先として介護業界に流れることが過去にあったが、いかんせん薄給であるが故に「他の業界や職業で通用しなくなった人」が介護に集まっている現状がある。

一つ確かに言えることは、介護業界にも品質管理の手法を取り入れた方が良いということである。
品質管理の手法を取り入れ、介護業界全体が最適化されない限り、こうした問題が解決することはないだろう。

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就労形態   2024/03/06   センチュリー・大橋
タグ:高齢化

介護業界の変なところ駄目なところ13選⓵

-寄稿記事-

写真:佐久島のフリー写真素材より
私は13年くらい介護業界で働いて来て、6社を渡り歩いてきました。
経験した施設は高齢者ショートステイ1社、介護老人保健施設1社、介護付き有料老人ホーム2社、サービス付き高齢者向け住宅1社、障がい者の施設入所支援(生活介護含む)1社となります。今は全く別の仕事をしています。
介護業界にいた時から「変じゃない?」「駄目じゃない?」と思うことが多々あったのですが、やはり変でした。今回は実際にあった内容をもとに介護業界の変なところを文章に纏めてみようと思います。

事務の部署が適当

異業種から介護業界に転職して来た人から聞くと基本的には事務の部署はしっかりしているそうなのですが、私がいた会社は「大丈夫か?」と思う会社ばかりでした。詳細は伏せますが、以下のような事件がありました。

・給料の計算ミス・振り込みミス
 付くはずの手当てがついてなかったり、別の人の給料を振り込んでいたりは多くあります。
 私は雇用保険が給料から天引きされているのに労基署に納付されてなかったこともありました(宙に浮いたお金どういう計上していたのだろう?)。

・会計を頼んでいた会計士が会計士や税理士の資格を持っていなかった。

・事務職員が利用者の通帳を不正に操作して横領していた。
 

経営管理ができていない

介護業界は中小企業だったり社会福祉法人やNPOなどの非営利法人だったりが運営しているためか経営的な面が本当にできていません。上記の①と②の理由もここに由来していると考えています。以下実際に聞いた例です。

・制度的なことを知らずに運営している
 介護施設て何種類かありますが実は人員の基準がややこしいのです。例えば、特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホーム等は介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級に相当)等の資格がなくても介護業務をしてよいのですが、高齢者向け住宅や小規模多機能型施設等ではそれらの資格がないと介護業務はできません。そういうルールを知らないで経験があるからと高齢者向け住宅や小規模多機能型施設で無資格者に介護業務させる施設も一定数あります。
 また、一番驚いたのは労働基準法や関係法規を知らない人がマネージャークラスとして採用に携わっていた施設もありました。アルバイトとして家族の扶養内で働きたいという人を「非正規授業員なら何日働いても扶養に収められる」と言ってフルタイムで働かせていたという事案がありました。

・マニュアル等がない
 新人指導マニュアルとか業務マニュアルとかがないところが結構あります。あっても現場主任クラスが率先して違うことしている場合もあります。場合によってはマニュアルがないことが「皆で協力して仕事している証し」のように考えている施設もあります。

・役職や人事が謎
 今まで書いて来て役職には〇〇クラスと書いたのはこのためです。主任がいないのに副主任だけ10人近くいるとか、逆に施設長以外に役がなかったのに突然何の説明もなくリーダーみたいな役職ができたりするとかあります。また、部や課がないのに部長や課長がやたらいる施設もありました(〇〇室部長みたいな感じで室長はいないという)。
 役名だけなら気にせず仕事することもできなくはないですが人を呼ぶ時は役名で呼ぶという企業風土のある施設にいた時に、ケアマネージャー業務をしているのにその人をケアマネージャーと呼んではいけないとかいう職場もありました(下手するとパワハラだよなと)。

・従業員にお金を払わないようにする
 売り上げが目標達成できなかったからと言って昇給なしとか賞与なしとかいう会社も多いのですが、そういう会社に限って売り上げは従業員が分かるように公表されません。もっと性質が悪いと「福祉はお金じゃないから」とかいう理由の場合もあります。昇給希望した人に「お前の所は夫婦共働きだからお金いらんだろう」と言った社長もいました。
また、介護保険には処遇改善加算というものがあり、条件を満たした施設は施設のサービス環境維持のために請求して良いのですが、この処遇改善から出る手当だけが賞与という施設もあります。非常勤職員は処遇改善手当がつかないという施設もありました。

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就労形態   2024/03/06   センチュリー・大橋

営業職はフルタイムでなくても良いのではないか⓵

高い事務職人気の裏腹に

写真:七尾市のフリー写真素材

どんなに好景気であっても決して人手不足にならない職業に事務職が挙げられる。
事務職は本当に人気の職種で、どんなに給料を低くしても応募は止まらないものだ、
というより、応募が集まり過ぎるからこそ給料を低く設定できるわけであり、今後もこの傾向は変わらないだろう。

一方、慢性的な人手不足に陥っているのが営業職。
営業職の有効求人倍率は慢性的に2倍を超えており、人手不足の職種トップ3に入る状態だ。
営業職は事務職とは対照的に景気の好不調に関わらず不人気と言って良い。
果たして事務職は何故人気で営業職は何故不人気なのか。

それは事務職が楽そうだから人気であり、営業職はキツいから不人気なのだ。
が、果たして営業職の不人気理由はそれだけなのかと言えば、そういうものでもない。

必要なスキルの見えなさ

例えばエンジニアの世界などは必要なスキルが可視化されている。
プログラミングなら何の言語ができた方が良いであるとか、CCNAを持っているかなど、何のスキルが必要かはほぼ見える化されている。
技術が必要な仕事と言うものは、その仕事をするに当たってどんな技術や学問を修めれば良いかがわかり、それに向けた目標設定や努力をすることができる。

一方、営業はどうだろうか。
基本的に営業は学歴は不要だ。
大学を出ている必要はなく、何なら小卒でも充分に出来る。

資格も要らない。せいぜい普通運転免許だけあれば良い。
実際のところ営業職は資格を何も所持していないケースは珍しくない。
ただ「人から好かれるスキル」があれば良い。
ところがこの「人から好かれるスキル」と言うのが曲者なのである。
「人から好かれるスキルはなんだ」と言われて具体的に列挙できる人はどれだけいるだろうか。
技術職と比べると必要スキルが見え辛い。
また、大学進学率が高くなり、各種資格試験も充実するようになった時代の中で、わざわざ学歴も資格も要らない仕事に高学歴な人間や国家資格持ちの人間が就きたくないという要素もある。
そうした要因も重なって営業職は採用難になっていくのだ。

求職者側のライフスタイルの変化

求職者側のライフスタイルの変化も見逃せない。
今や結婚生活では家事分担が当たり前、それどころか少子高齢化社会で親の介護という問題もある中、営業職が敬遠される理由の1つは残業時間の多さだ。
可視化されているされている数字だけでも、営業職の平均残業時間は35時間にも及ぶ。

現代人のライフスタイルの変化による「家庭以外での多忙さ」を考慮すれば、残業が多いことは敬遠されるもので、やはり帰宅時間が読みにくい営業職の敬遠理由になるだろう。
こうして営業職は採用難となっていくのだが、それに対して企業側は対応できているだろうか。

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  2024/02/23   センチュリー・大橋
タグ:WEB , ビジネス

営業職はフルタイムでなくても良いのではないか⓶

営業の求人はフルタイムしかない

写真:七尾市のフリー写真素材

営業職が採用難と言われる時代であるが、この時代においても営業職の求人はフルタイムしかない。
なぜ営業職にパートタイマーを活用しないのか、と言うことが本記事最大の論点である。

少なくとも営業職の採用難を解消させるためには、せめて「営業職はキツイ」というイメージの払拭が必要だ。
そのイメージを払拭する取り組みをしている企業というのは、殆ど見かけないものである。
求人はフルタイムしかない、営業職のイメージは依然としてキツい、果たしてこんな状態で営業職に応募したいと思うのかどうかである。

パートタイマーの活用は必要

営業職の採用難を解消させるには、やはりパートタイマーの活用は視野に入れることが必要になる。
パートタイマー活用に当たってインバウンドセールスとフィールドセールスのうち、インバウンドセールスをパートタイマーに任せるであるとか、或いはフィールドセールスでも会社から片道40分の範囲までなら任せるなど、仕組み構築も必要となるだろう。

逆に言うと、フルタイムでしか出来ないことも勿論存在する。
遠方への出張はフルタイムでしか出来ないし、他部署と連携しながら見積もりを作成するなどのことも、フルタイムの方が望ましいかも知れない。

要は、営業職が本当にフルタイムだけでしか出来ないことなのか、パートタイマーでも出来ることは無いのか、出来ることが無いと言うなら無いと言う根拠はどこにあるのかの分析が必要なのだ。

外国人労働者に頼るのも難しい職種

人口減少社会の今、労働力として外国人労働者は必須の存在となっている。
難波のすき家など、みな外国人労働者であったほどだ。
とは言え、では営業職が外国人労働者に出来るかと言うと、言語や文化の壁が大きく、まだまだ日本人以外には難しい領域である。
他の職種と比べると日本人頼みで回していくしかないだろう。

現在は営業職1人の求職者に対して2社以上が取り合いになる時代であり、企業の生命線でもある。
フルタイマーだけでカバーするより、パートタイマーも上手く活用しながら営業活動を行う方が、企業の存続には繋がると思われるが、如何であろうか。

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  2024/02/23   センチュリー・大橋

顧客をマッピングして営業効率を最大化しよう⓶

顧客住所からマッピングをする

写真:七尾市のフリー写真素材より

顧客マッピングは業界によっては必ずしも必要な作業ではない。
顧客Aと同じビルに顧客Bがいても問題が無い、顧客Cの真向かいにCと競合する顧客Dがいても支障はないと言ったケースでは、特にマッピングをする必要性は高くない。
該当するような業界はIT業界や医療系の業界くらいかもしれないが、真向かい・同一ビル内の顧客同士がライバル関係の場合、基本的にはどちらかへの営業は避けた方が良いこともある。

特に小売業界とメーカー、問屋の関係では、このような暗黙の了解が存在することがある。
そこで顧客マッピングが大事になる。

何処に顧客がいて何処にいないのか

顧客マッピングの目的は2つある。

⑴何処に顧客がいるのか
⑵何処に顧客がいないのか

この2つを把握することが重要だ。

商店街などで互いにライバル関係にある商店Aと商店Bがある場合、両方に営業をかけると心象を悪くされることがある。
意外と行動は監視されているもので、噂というのは広がりやすいものだ。
そのため「何処に顧客がいるのか」を把握することが、既存客のために営業をしない方が良い店を洗い出すことに役立つ。

一方、営業効率を考えれば、ある程度は顧客が密集していた方が良いのは言うまでもない。
そのため、顧客のいない空白地帯を洗い出すことも同時に行うのである。
何処に顧客がいて、何処に顧客がいないのかを洗い出せれば、営業をかけるべき相手が見えてくるため、営業効率を上げることができるだろう。

データと経験・度胸は相乗効果で成果を上げるものだ

営業の世界も職人の世界同様にKKDが重視される会社が多くある。
KKD(経験・勘・度胸)の重要性は否定しないが、だからと言ってデータを軽視してはいけない。
データとKKDは両方揃ってはじめて武器になる。
KKDだけでは経験が通用しなくなる局面に出たときは無力であるし、データだけでは人は動けない。

データと経験・度胸は両方揃って掛け算式に成果を出すものだ。
顧客や見込み客の情報を正確に分析するためにも、顧客マッピングと言うのはやっておいた方が良いのではなかろうか。

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  2024/01/08   センチュリー・大橋

顧客をマッピングして営業効率を最大化しよう⓵

顧客管理をちゃんとできてますか?

写真:七尾市のフリー写真素材より

ある時、飛び込み営業に向かい、せっかく商談には応じて貰えたものの、相手からこのようなことを言われた。

「御社と過去に一度取引したことなかったですか?」

程なくして、その顧客は新規開拓した顧客ではなく、休眠顧客であることがわかった…。
顧客管理を円滑に行えていない場合、こうしたことが往々にして起こる。
休眠顧客を掘り起こせたこと自体は良いことであるが、そもそも休眠顧客を休眠顧客として認識していなかったこと、これは問題である。
これ即ち、顧客管理ができていない。
だから休眠顧客を休眠顧客と認識できず、新規顧客開拓として営業をかけることに至ってしまったのである。

CRMの導入を行うことから始まる

中堅企業でもExcelだけで顧客管理をしているような会社はあるが、零細企業では未だ紙ベースで顧客管理をしている会社は少ない。
社長が段階世代以上でPCに疎かったりすると、その時点で企業のシステム化は進まなくなる。

DXも言葉だけが独り歩き、ほぼ大企業や銀行だけで行われているような中で、零細企業のシステム化進行状況は想像以上に深刻だ。
顧客管理は紙で行われ、諸先輩方の経験と勘が営業活動の拠り所、顧客の居場所も記憶だよりに探っていくのであるから、なかなかにお辛い状況である。

こうした状況を前にして考えることは、やはりCRMの導入だ。
CRMとはCustomer Relationship Managementの略で、日本では「顧客管理システム」と訳されることが多いが、システムを使うことで顧客との関係を構築するシステムである。
また、CRMを運用するにあたっては部署間の連携が大事になるので「顧客情報連携管理システム」と言った方がCRM本来の在り方に近い。

CRMを導入することで顧客との関係構築をどのようにするかの意思決定に活用し、自社の部署間での連携を行うこと。
見込み客の見込み度を可視化すること。
コレが現代の営業活動に於いて必須となる行動である。

最終取引日もシステム化によって管理せよ

もちろん顧客管理はマーケティングにも役立てられるようシステム化できていれば、別にExcelでもAccessでも良い。
ただし、必要情報として顧客の住所、これまでの取引内容(金額と購入商品)、そして最終取引日である。
特に最終取引日から2か月、3か月と経過している場合、そのまま忘れ去られてしまう危険性が高い。

そのため、最終取引日に対してはアンテナを光らせておくことが必要だ。
その他にも、どんなものが買われているのかと言うのは把握し、できればパレート手法で管理したいところである。

パレート図化して売れ筋の上位2割がわかれば該当商品に注力すれば良い。
加えて住所を加えることで、顧客をマッピングできるのである。

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販売戦略   2024/01/08   センチュリー・大橋

「自分で考えろ」と「勝手なことするな」の境界はどこにあるのか⓶

勝手なことするなで委縮

写真:佐久島のフリー写真素材より

どんな上司も自ら主体的に考えて「自分の望む通りに動く」部下がいるのが理想だろう。
だが「自ら主体的」に「自分の望む通り」に動く部下というのは、いそうでいないものである。
勿論「それができる」人もいる。

その一方で「主体的」の具体的な中身が分からないまま「主体的(という名の自分本位)」でやった結果「勝手なことをするな」と言われるようになる。
こう言われた部下は大抵委縮し、次回から正に「勝手なことをしないようにする(指示待ち)」へと変貌する。
極端と言えば極端だが、あり得ないわけではない。

自分で考えて欲しいことを可視化させる

「自分で考えろ」と「勝手なことをするな」には境界線がある。
大きな組織になればなるほど、職位事の裁量の幅というのは限られるため、必然的に「自分で考えるべきこと」の範囲と「自分がやって良いこと」の範囲は小さな組織に比べれば限定される。

極論から言えば1人しかいない会社は社長の好き勝手に判断して実行できるし、10人いる組織では大抵が役割分担をするから、1人の持つ裁量(権限)というのは知れている。
そういう意味では「何を考えて欲しいか」というのは可視化させた方が良いし、逆に「不必要なことは考えさせない」というのも大事なところだ。

例えば末端の一般社員に経営者視点で物を考えてもらう必要性は全くなく、職場でチームを円滑に運営するためにできることを考えて欲しいはずである。
そのチームの運営・改善に必要なことを考えさせるのであって、その内容については可視化させることが肝要だ。

品質管理活動の一環にはQCサークルというものがあるが、QCサークル活動をマトモにやっている企業は少ない。
そもそもQCサークル活動を全くやっていない企業も多く、QC活動を行っていないために各々の職能や職権も良くわからないことも多いのではなかろうか。

品質管理活動として基本的な活動であるQCサークルの中で、各々の従事者にはどんな職権があり、どんな役割があるかを可視化させるというのもまた、重要な行動なのではなかろうか。

いっそ「自分で考えなければならない」を少なくするのも手である

「自分で考えろ」と「勝手なことをするな」には境界線がある。
その境界線を見える化することが肝要であるが、同時に「自分で考えるべきこと」を少なくするというのも、業務効率化に於いては重要であったりする。
いわゆる日常業務の中に於いて「自分で考える必要がある」作業は新規事業創出、新規顧客獲得、既存業務改善活動やイレギュラー対応など、多岐に渡っているように見えて限られている。

通常の業務については「自分で考えさせない」ことが効率化には重要であり、生産性を上げるなら業務標準化を行うことだ。
だいたいからして「自分で考えなければならない領域が多い」時点で生産性が良いとは言えない。

大事なことは「標準化できる作業を標準化して自分で考えなければならない領域を減らす」こと。
そして「自分で考えて欲しい部分は見える化する」こと。
この2つができるようになると組織は円滑に回りやすくなるのではなかろうか。

「自分で考えろ」と「勝手なことをするな」を巡る困惑は、業務の見える化や標準化をしていくことで、解決に近付くことができるのではないかと考える次第である。

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就労形態   2023/12/15   センチュリー・大橋

「自分で考えろ」と「勝手なことするな」の境界はどこにあるのか⓵

言わないとわからない

写真:佐久島のフリー写真素材より

仕事を進める上で判断に迷うことはよくある者だが、日々の業務において難しいことの1つが「自分の裁量を正確に把握すること」である。
言うなれば「空気を読めるかどうか」が求められ、コレができるか出来ないかが出世にあたっても大事なポイントになるのだが、残念ながら世の中には「言わないとわからない」人達も一定数いる。

極論的な例えを持ち出すとASDなど「言われないとわからない」の典型だ。
このASDの割合にしても概ね学年の2~3クラスに1人はいるような割合で、ともすれば「貴方の部下にもASDが居るかも知れませんぜ」という頻度でいたりもする。
こうした人も上手く従えないといけないのが管理職の大変さではあるのだが、同時に労働者の大変さでもある。

取り分け日本はハイコンテクストの文化だ。
ハイコンテクストであるが故に「それくらい言わんでもわかるやろ」という先回り能力が求められるのだ。

「自分で考えろ」⇒無能な働き者に変貌

指示待ち人間の部下に『自分で考えろ』と叱責したら、報告せず勝手に行動する無能な働き者に変貌して手が付けられないのですが、もう鉄拳制裁しかありませんか?

なかなか過激な物言いだが「自分で考えろ」の意味が正しく伝わらなかった典型である。
もちろん鉄拳制裁などしようものなら暴行罪で科料となるか告訴されるかと言ったところになるが、迂闊に「自分で考えろ」と言ったばかりに「自分で考えて行動してしまった」ということである。

「自分で考えろ」と言いながら「自分で考えて行動した結果」が「勝手なことをするな」であるから、自分で考えることと行動することには境界線があることになる。
要は「どんな方法でやりたいかを自分で考えて、そのやり方で進めてよいかを相談して欲しい」と言えば良いことなのだが、訊き方として「どうすれば良いですか?」の疑問を「そんなの自分で考えろ」と言ったばかりに「自分で考えて勝手に行動される」ということが起こる。

ここで大事なことは2点ある。
・質問の仕方を指導する
・自分で方法を考えて相談させる
この2つが必要なのである。

例えば炒飯の作り方を知りたいとして「炒飯はどう作れば良いですか?」と訊かれ「そんなの自分で考えろ」と言ったとしよう。
自分で考えた結果、醤油を大量に入れて炒飯の色を再現しようとし、結果、すこぶるしょっぱい炒飯のような見た目のものが出来上がる。
そのようなご飯炒めを作らせないためには「炒飯の作り方を調べて自分で考えて貰って正誤について相談させる」ということが必要なのだ。

「自分で考えろ」だけでは部下(後輩)には伝わらない

ここまで読まれると「そこまで言わないと伝わらないのか」と思われるかもしれない。
しかし、世の中には「それが伝わらない人間がいる」のである。
極論を言えばASD当事者には高確率で伝わらない。
このASDにしても、小中学校の2クラスに1人の確率で存在するのである。
これを多いと見るか少ないと見るかは個々人で差があるであろうが、それ以外にも外国人の部下を持ったりすれば、やはり言葉に不足があると伝わらないのだ。

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就労形態   2023/12/14   センチュリー・大橋

事務職に転職するならIT業界でスキル身に着けておいては如何か⓶

IT業界で経験を積む選択

写真:神崎川のフリー写真素材より

事務職と言うのは今や1つの求人に対して300人の応募がある世界である。
いくら少子化で売り手市場だなどと言っても、人手が不足している仕事は基本的にブルーカラーの仕事か営業職、そしてIT職である。
事務職は総じて採用は圧縮傾向にあり、価値を生まない仕事は外出しされるか、非正規として雇用されるかのどちらかだ。

となれば、価値を生み出せる事務職として戦っていく他ない。
この際「事務職を諦める」のが一番確実で安定した生活が得られると思われるが、それでも事務職を目指したい人には、1つの処方箋を与えたい。
それがIT職で経験を積むという選択である。

情シス(社内SE)も出来る事務になるしかない

今後も一般職として事務の求人が伸びることはない。
寧ろChatGPTや自動化ツールの発展に伴い、ますます縮小していくと見るのが妥当である。
SESの案件でも客先常駐SEの業務の一環に一般事務作業が含まれていることがあり、少なくとも一般事務しかできないようでは、この先の時代を生き抜くことは極めて困難となるだろう。

となると、事務職になる前に「事務職でも活かせるスキルを他の職種で修行してくる」しかないのだ。
そこでお勧めできる仕事となると、やはりIT業界ということになるだろう。
IT業界では中途から入る場合、SESが登竜門になるが、ここで進路はインフラかプログラミングかの2つがある。
中年世代ならインフラから入るのが無難だが、全体的に人材が不足しているのはプログラマーの方なので、若ければプログラムを選択する方が、後々応用は利く。

例えばExcelマクロも立派なテキストプログラミングであり、プログラミングのスキルを身に着けておくと、転職後もWEB開発やマクロ開発など、活かせるスキルは身に付くだろう(但し企業に対してはマクロやRPAでの業務効率化はあまりお勧めしない)。

また、プログラマーは大抵インフラ周りにも知識があるケースが殆どだ。
そう言った意味では、プログラマーコースを選ぶことで、幅広いスキルを得ることが可能である。
こうしてITスキルを身に着けて「社内SEができる事務職」にならないと、事務職の転職では他候補者との差別化ができず、仮に採用されても後に駆逐される要因となってしまう。
尤も、IT業界も最近は柔軟な働き方が可能となってきているため、収入落としてまで事務職に転職する価値があるかはわからないが…。

価値を生めない事務職は現職にしがみ付く以外に選択肢がない

残念ながら価値を創造できない事務職は、今後は滅びるのみである。
少なくとも現職にしがみ付くしかなくなるであろうし、尤も、それすらがいつまで持つかもわからない。
事務職の正社員求人自体が縮小するし、よくてITへの理解度が低い零細企業が受け皿になる程度である。
だからこそ、しっかり価値を生み出せる事務職へと変貌していかなければならない。

そしてIT業界は今は門戸が広いし、他の業界に比べて金も良い。
IT業界でITスキルを身に着けた上で事務職に転職しても遅くは無いし、逆に一旦収入を手にした後で引き続きIT業界にいるか、金が下がっても事務職に転職したいかを選ぶことも出来よう。

そもそも転職市場では募集要件を満たすだけでなく、プラスアルファの部分で勝負をした方が良い。
慢性的な人手不足の職種ならいざ知らず、慢性的な人手充足の職種なら尚のことプラスアルファが無いと土俵にさえ立てない。
それでも「あくまで事務がやりたい」というなら、残念だが止めはしない。但し、それは運だけに任せた人生選択であるということは、肝に銘じておいた方が良いだろう。

零細企業に介護や保育の事業は手に余るのではないか

家は借りれず職にも就けずで危険な状態になる単身世帯

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職業選択   2023/11/15   センチュリー・大橋

事務職に転職するならIT業界でスキル身に着けておいては如何か⓵

好景気でも難関職

写真:神崎川のフリー写真素材より

事務職と言うのはいつの時代も人気の的だ。
格別に給料が高くもなく(寧ろ安い)仕事にも関わらず事務職の人気は止まらない。
給料が安くても人気と言うべきか、人気だから安くても応募が集まると言うべきかはわからないが、ともあれ事務職は一貫して人気の仕事であることは間違いない。

有効求人倍率においても事務職の倍率が1.0を上回るということはまずなく、1つの席を目掛けて多数のライバルが闘い合っている。

内定取るのは運ゲーム

だいたいの事務職はそこまでスキルを求められないことが多い。
尤も、それに見合って給料は安いし、WordとExcelさえできれば他の能力は問われないことも珍しくない。
そして今やWordやExcelは事務職に限らず、営業職でも求められるスキルとなった。

では応募が多く、スキルも求められない事務職の場合、どうやったら採用を取れるのか。
答えは運である。
採用を勝ち取るのに必要なステータスは運、それのみだ。場合によっては容姿も加わるかもしれない。
残念ながら通常の選考に於いて他候補者と差別化するためのスキルは、せいぜいオジサン好みの容姿をしているかどうかくらいしか、差別化出来る要因もないのである。

少しずつAIや自動化ツールに取って代わられるようになる

恐らくDXが功を奏した場合、いわゆる事務職の仕事はほぼなくなっていくだろう。
例えばChatChatGPT。今やプログラミングやイラストまでやってくれるようになっているのだから、一般事務の行っている作業とうのはかなり自動化の余地が残されているだろう。
また、事務仕事については外注化も進んでいるため、ますます社内に残らない業務になっていくのである。
もちろんAIも完璧ではない。試しに人物のイラストを描かせると指が6本になったり脚が3本になるなどの、心霊写真を作ってくれてしまうことも多々ある。
だが、80%程度の完成度を安定して供給できることがAIの強いメリットとして作用しており、残りの2割を人でカバーすると言うことができる。

AIは定型処理を得意とするが、いわゆる定型処理がメインの事務になると、これはAIが取って代わるようになるだろう。
そうした観点から、いわゆる定型処理しかできないスキルの無い事務仕事というのは、ゆくゆくAIをはじめとしたITシステムが取って代わるようになる。
事務しかできない状態で40代を迎えようものなら転職先もなくなり、お先は真っ暗である。

少子化の問題は金から始まったものではない

家は借りれず職にも就けずで危険な状態になる単身世帯

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職業選択   2023/11/03   センチュリー・大橋
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