運営法人の倒産
写真:内灘町のフリー写真素材より
だいぶ前の記事ではあるが、現代ビジネスより<貯金3000万円で「海辺のリゾート」に引っ越しすべてを失った夫婦の悲劇>という記事が書かれていたのだが、老後のデザインの難しさを改めて痛感させられるものとなっている。
人はいつまでも元気ではいられない。老老介護による痛ましい事件も起こる中、お金にゆとりがあれば、安心できる施設に入居して、残りの人生を平穏に終えたいのが情と言うものだ。
現代ビジネスの掲載した上記の記事は、正に3000万円の貯金をはたいてリゾート施設に入居し、運営法人が資金繰りに困った末、生活を追われる悲惨な老後の姿である。
しかし、コレを他人事と考えてはならず、いずれ自分にも降ってくる道と考えねばならない。
介護事業者にも暴力団が関与している
まだ関東にいたころであるが、筆者は八王子のフロント企業に居たことがある。フロント企業とは企業舎弟とも言い、いわゆる暴力団がシノギを削るために表向き合法なビジネスをやっている会社を作る。特に人材派遣の世界は暴力団が最も得意とするビジネスであり、派遣会社(SES含む)の中には一定数の暴力団がいると見て良いだろう。
フロント企業は残念ながら表だけを見ていると、それが暴力団の会社だとは簡単には気付けない。言ってしまうとサービスの利用者側は「自分の払った金が反社会勢力に行く」ということが分からないのである。実際、その会社でお試しで働いてみて、上司の言動がだんだん高圧的になって佐川勤務時代と違う妙な違和感を感じたため、逃げ出そうとしたときに本性が出たものである。
そんな私のいたフロント企業がやっていたのはヘルパー派遣。
そう、介護の世界でも暴力団が関わっているということになる。
先の3000万円が犠牲になった施設も暴力団の関わりがあったかどうかなどは知らないが、介護サービスにまで暴力団が浸透しているということが、ある種の老後デザインを悲惨なものにする。
キュウべぇのような大人はたくさんいる /人◕ ‿‿ ◕人\
不動産契約や大きな買い物をするときは、まどか☆マギカを是非視聴して欲しいものである。
誰しもが美樹さやかになり得る。
「僕と契約して理容師になってよ」
まどか☆マギカのマスコット、キュウべぇはQBの略称でファンから呼ばれることがあるが、QBハウスがまさかキュウべぇハウスだったなど、一体だれが想像したであろうか。
QBハウスの理容師はQBハウスとの雇用契約が結ばれておらず、社会保険に入れず、有給も付与されないという脱法労働契約が行われていたのである。介護の世界でも同様の危険性が待っているというのが、現代ビジネスの記事の示すところであった。