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高齢者の免許証返納をどう促すのか:中井町をベースに考えてみる❶

池袋での悲惨な事故が起きてからというもの、高齢者の免許証返納を求める動きが増えている。
ただでさえ少子高齢化が叫ばれる中で、高齢者の運転によって若い命が犠牲になったとなれば、そうした声が出るのは自然なことなのかもしれない。
一方で、車が無いと困ってしまう環境と言うのは確かにある。
神奈川県では東部であれば公共交通機関も発達し、車が無くても不便することはあまりない一方、西武は車が生活の中に必須になっている。
若者の主張として多く見かける「年寄に命取られたくない」という想いと、一方で地方には車が必要という現実。果たしてこの問題を解決するにはどうしたら良いのかと言うことを考えなければならない。
日産自動車の言う「実家に帰ったら親の運転隣で見守ろう」は果たして可能なのか、中井町のケースで考えてみたい。

案1:湘南軌道の再生⇒没

秦野市と二宮町に挟まれた小さな町がある。
湘南とは言っても内陸にあり、人口は僅か9870人の中井町だ。
今でこそ秦野インターチェンジが近くにあるが、かつては秦野駅から二宮駅を繋ぐ、軽便鉄道が走っていた。名を湘南軌道と言う。
スマートフォンアプリ:ステーションメモリーズをプレイすると湘南軌道の駅が取れるが、この路線は1937年に廃線になっており、今はバス路線が通っているだけだ。
そんな湘南軌道はなんで廃線になったかと言えば、小田急が新宿~小田原間を繋いだからである。そして中井町からは鉄道が消え、バスに置き換わることになった。
さぁ、人口9870人の中井町。高齢者に免許を返納してもらうことを考えてみよう。
「湘南軌道復活!」
意気込んだはいいものの、小田急開通で需要がないという路線なのだから、無理がある。
だいたいからしてバス路線に置き換わったのに何でまた鉄道路線を復活させる必要があるのか。そして東名高速をどうやって乗り越えるんだという話になる。
仮に通せてもインフラや車輛の維持費で金がたくさんかかる。
それでも湘南軌道を復活するメリットは一体なにがあるだろう。
「ルートビューンが使えるようになる!(廃路線ではルートビューンを使えない)」
没である。たかだかゲーム内アイテム1つ使えるようになるために、鉄道路線を通すのが意味不明だ。
それに中井町はバスの本数は多いので、その気になれば車無しでの生活は可能と言えば可能・・・かもしれない。

 
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神奈川県   2019/08/06   センチュリー・大橋
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