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いつまで続けるつもりなのか第●波:10年コロナを見据えた社会構築を

新型コロナで旅行もしぼむ(特急くろしお)
写真:白浜町のフリー写真素材

ブラジル株、英国株に、インド株。
これは株式投資の話でなくて、コロナである。
これまで南アフリカを含めて4つの変異株が発見された新型コロナであるが、新型コロナウイルスは約2週間で変異を繰り返すと言われていることから、今後もまた新しい変異株が登場するであろう。
今のところ旧型のコロナも含めて有効な医薬品というものはなく、風邪というものは症状を抑える薬があるのみである。
尤も、コロナウイルスを退治できるというなら、新型コロナどころか旧型コロナすら既に存在していないであろうから、新型コロナとの付き合いは長いものとして考えなければならない。

頼みの綱はワクチンのみ

新型コロナは無くならない。変異のスピードが早いのだから、新しく薬を作ったところでウイルスの変異の方が早いという可能性は否めない。
ならば今一番必要なのは、10年先も新型コロナは無くならないという前提に立った社会設計なのだが、残念にして日本の政治家はグランドデザインを作るということができない。
そもそも日本の政党はどんな日本を創りたいかがわかっていない
新型コロナは元々各国が持っていた潜在的な問題を可視化させたに過ぎない。
日本であれば東京一極集中、並びに古い働き方という問題があり、テレワークが進まないこともまた、家庭の問題を浮き彫りにさせた。
例えコロナが無かろうとも東京一極集中には災害やテロに弱いという弱点を抱えているのだから、テレワークを促進させた方が良いことは明らかだ。
そもそも田中角栄以降の日本の政治は、ビジョンすら無かった。コロナによって示されたのは「日本の政治にビジョンがない」ということ。それを最も感じ取らねばならないのが政治家なのだが、残念なことに与野党共にワクチン頼みの場当たり的な行動しかできないのである。

第●波に〇〇株…対処の前に日本の目指す方向性を定めよ

第二波、第三波にしろ変異株にしろ、政治の世界で行われているのはその場しのぎの対応だ。五輪は中止するにできない事態となり、政府も世論も迷走している。
しかし、五輪中止論にしても「コロナで感染が拡大するから中止すべき」は、また少し違うのではなかろうか。猪瀬直樹:世界一金のかからない五輪東京五輪2020はもともと世界一金のかからない五輪になるはずだった。そういう約束だったのだ。
それが新国立競技場建設にあたり、過酷な労働によって3人もの若い命が失われた。その時点で平和のための五輪というものは破綻しているのだ。
そもそも「世界一金のかからない五輪」なんて設計があったかさえ怪しい。
当初「復興五輪」と銘打ったものの空しく、場当たり的な新型コロナ対応によって観光地は「被災」した。天災ではなく、人災に被災したのだ。
これまで3度に渡って緊急事態宣言が出されたが、果たして緊急事態宣言は効果があったのか。
会社員の出勤は通常通り行った企業が多いが、観光地と飲食店だけ打撃を受ける結果になったのではないか。
日本は西洋に比べて感染者も少く、病床使用率が3%しかないのになぜ医療崩壊を起こすのか。
何より新型コロナは3密によって感染が広がりやすいことが明らかになったということは、それだけ人口密度の高い東京は疫病に弱いことがわかったであろう。少子化は東京から進みやすいこともあり、東京の脆弱性が露わになった以上、脱東京一極集中に向けてのプランが必要だが、何故政治家はこの事態に対して問題提起しないのか。
今後も第四波や第五波、ともすれば五輪を契機に日本株という変異株も出るかもしれない。だが、問題はそこに非ず。大事なことは如何に「今後の日本をどう設計し直すか」である。
設計図なき政治は建築士不在でビルを建てるようなものだ。目指すべき社会の設計図くらいは組んだ上で、国会に臨んで欲しいものである。
 

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疫病   2021/03/20   センチュリー・大橋
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