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橋下徹のウクライナ降伏発言も新自由主義者として見れば間違いではない⓵

報道で高まる反露感情

特急くろしお

写真:白浜町のフリー写真素材より
橋下徹氏のウクライナ戦争に関する持論は、ロシアに対する妥協をすることである。
その発言によって各方面から叩かれている橋下氏であるが、現実問題としてロシアとウクライナは戦力差が大きい。
日本には基本的に西側視点の報道しか入ってこないのだが、それだけに戦局の報道もロシアを押しているように見えて、殆ど進展は無いと言って良い。
開戦前の報道を見る限りに於いてはウクライナ側にも戦争に繋がるだけの要因があり、それが自体をややこしくしているようにも思えるが、西側視点の報道しか流れない以上、世論としては反露感情が高まることは必然であり、ウクライナに妥協を求めた橋下が批判を受けるのは当然の展開と言えるだろう。

新自由主義的立場なら当然の主張

ウクライナやNATOに妥協を求める橋下氏の主張は各方面からバッシングを受けているが、そもそも橋下氏は新自由主義の旗振り役として知られる。一連のウクライナに対する降伏・妥協提示も、新自由主義的に考えれば何ら矛盾は生じないものである。
新自由主義の目指す社会と言うのは小さな政府である。すべて社会的な問題は市場の力で解決し、政府は通貨発行のコントロール程度にやっておれば良いと言うのが新自由主義の考え方だ。
恐らく数ある政治思想に於いて、新自由主義やリバタリアニズムほど個人主義的な思考の考え方は存在しないであろう。これらの人間は右派リベラルとも呼ばれるが、左派リベラルと呼ばれる人間との最大の違いは「所属国」と言う概念を持っていないことである。

右派リベラルは「国」に対する所属意識が希薄である

恐らく、世の中の大部分の人は、この新自由主義衰退期に於いてなお、ネオリベラルやリバタリアニズムの考えを持ち続ける人のことが理解できない。
それもそのはずで、左右の枠組み関係なく保守層に関しては国に対する帰属意識と言うのはかなり強い。言うまでも無く日本第一党は名前からして国に対する帰属意識の塊であるし、自民党もやはり国に対する帰属意識の強い支持者が多い。
一方で、日本共産党もまた、かなりの愛国政党でもある。中国共産党やプーチンを最も嫌っているのは他でもない日本共産党であり、日本共産党支持者はロシア制裁を強化すべき一択の考えで染まっている。
左派リベラルに関してはと言えば、この層は大きな政府を実現して福祉国家を実現したいという考えのため、やはり国に対する所属意識が少なからずある。
だが、右派リベラルの考え方は自己責任、自由競争、自由至上主義が原則だ。国に依存する、帰属するどころか、国の枠組みを壊そうと考えるのが右派リベラルである。右派リベラルの層は国を持たないとも言える。もちろん国籍は所持しているのだが、所持国籍に対する帰属意識は極めて低い。
そもそもからして、ネオリベラリズムの考え方自体、それまで国を持たない人達によって作られた概念である。ユダヤ人はイスラエルという国家を持つまで、国を持っていなかった。国を持たぬ人の考えがベースなのだから、当然「国への帰属意識」は低い条件で思想が形成されている。

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ロシア外交   2022/04/08   センチュリー・大橋
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