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IEサポート終了:2021年はSIerの求人に応募することは無かれ

Microsoftから遂にIEのサポート終了が発表された。Windows10に搭載されたIEは2022年の6月でサポートが終了される。Windows8.1は2023年の1月までがOSの延長サポートの期限であることから、8.1のIEはそれまでサポートが継続されるが、もとより企業でWindows8.1を使うユーザーは殆どいないだろう。

システムがIEにしか対応していない

殆どの企業はWindows10を使う今、IEのサポート終了に伴い、困惑の声が出始めている。
IEにしか対応していないWEBアプリケーションを使用しているためだ。IEがサポート終了することに伴い、必然的にchromeやedgeに対応したシステムを構築しなければならない。グループウェア、公開サイト、酷い時には基幹系システムまでIE用に作っているなどという話も聞こえてくる。
大きな組織ほどIEでしか動かないようなレガシーシステムを使っていることは多く、今後IEを起動しただけでedgeに切り替えられるようになると、それだけで業務がストップする危険性がある。
しかし、2019年からMicrosoftとしてはIEを使わないことを推奨していた。即ち、サポート終了されることは想定の範囲でしかない。今もIEでしか動かないレガシーシステムを使っていた組織は、単に大事なことを先延ばしにしてきたということである。

システム更新が必要になるもエンジニアは確保できず

2021年はIEで動くシステムの切り替えが必要になる。まだまだIEを使用している企業は多いことから、大混乱の一年になるだろう。SIerは大量のエンジニアを必要とするはずだ。
しかし、当たり前だがこの間に出されるエンジニア求人への応募は危険だ。この一年は日本各地で炎上プロジェクトが続出するだろう。それは山火事のように鎮火し難い炎上になるはずだ。
IT業界への転職を考える人は、間違ってもこの一年で就業地が「お客様先」となっている求人は応募してはならない。確実に長時間残業が目に見え、客先や元請けSIerから冷や飯を食わされるのが関の山である。

今後の道はクラウド活用に活路を見出すしかない

それにしてもIEを使わないことをMicrosoftは推奨してきたにも関わらず、何故こうも困惑の声が聞こえるのか。IEサポート終了は充分に想定内の出来事であり、遅くとも2020年中にはIEで動くシステムの更新は決断しなければならなかった。今もIEでしか動かないシステムを使い続けていること自体、怠惰としか言いようがない。
日本の場合、システムに合わせて仕事が変わるのではなく、仕事に合わせてシステムが作られてきたことに大きな問題がある。
大企業にはカスタマイズされすぎたモンスターシステムが君臨しているが、本当に担当者レベルの人間の拘りでカスタマイズされていて保守性の悪いシステムは、まだまだ大きな組織ほど生き残っているのだ。
せめてSaasで出来る業務はSaasへ移管していくべきであろう。そうすればIEサポート終了するからと言って、特に焦る要素は無かったはずである。
IEのサポートが終了まで一年となった今、企業は真剣にクラウド活用を考えねばならない段階に入ったと言えるだろう。
就労形態   2021/05/23   センチュリー・大橋
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