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原発の汚染水は呑川に放流してはどうか?:呑川はシン・ゴジラの聖地だ

呑川の夕暮れ(シン・ゴジラ聖地)

福島第一原子力発電所の汚染水を放流するということで物議を醸している。
放流先には大阪が名乗りを上げ、大阪湾に放流するという案もあるという。
しかし、大阪湾は瀬戸内海と繋がっているため、瀬戸内の漁業に打撃を与えてしまうだろう。

よくよく考えても見れば不可能な話である。周辺自治体の承諾が必要になるのならば、まず了承する自治体は無いだろう。
もっと言えば大阪は関西電力の範囲であり、理屈で言えば福島産の電気は使っていないのであるから、大阪府民すら同意しないと見るのが妥当ではなかろうか。
しかし、どうしても汚染水の放流が必要なら、オススメの場所はある。
呑川だ。
蒲田に行ったことがある人なら、一度は強烈な腐卵臭を嗅いだことがあるかもしれない。その腐卵臭の発生源こそが呑川である。

シン・ゴジラの聖地:それが吞川

ここで軽く呑川について触れておこう。
呑川は世田谷区から目黒区を通り、羽田空港の手前まで伸びている二級河川である。その名前の由来は「呑めるほど綺麗な川」ということだと言われているが、今はそんな面影など見ることもできないほど濁っている。
あの大ヒット映画というのは言うまでもなくシン・ゴジラである。シン・ゴジラは呑川を遡り、蒲田で上陸し、街を粉砕しながら進化していった。
呑川から上陸した直後の形態は「蒲田くん」と呼ばれ、愛嬌ある姿が親しまれている。

呑川は公害と共にある:ゴジラも公害と共にある

しかし、そもそも何故シン・ゴジラは呑川を遡ったのであろうか。これは一重にゴジラは環境問題がセットになっている怪獣としての側面があるからだろう。
シン・ゴジラはそれまでのゴジラとは全くことなる生物として位置付けられているが、ゴジラとしての基本的な幹は踏襲している。
ゴジラvsヘドラがリリースされた時期にしても、スモッグなどによって発生した四日市ぜんそく等が問題になっていた時期であるし、ヘドラは工場や車から排出されるスモッグを吸収して強くなるのである。
ゴジラ自身も放射性物質を浴びることで変異してしまった生物であるし、ゴジラは環境問題と切り離せない生き物なのだ。そんなゴジラも蒲田くんが上陸の際に遡った呑川がこれまた水質汚濁の進んだ川ということで、意図されたか偶然かはさておき、ゴジラの上陸場所として相応しい場所と言えただろう。
もともと、呑川は「呑めるほど綺麗な川」というのが名前の由来らしい。だが、戦後に合流式下水道が整備されて以来、繰り返し排泄物なども含めて一緒に垂れ流された呑川は、もはや飲もうモノなら一発で神の元へ召されるのではないかという凄まじい色となっている。真夏にはスカムも発生し、悪臭が立ち込める川となった。

汚染水の放流にはうってつけの川かもしれない

呑川の水質良化はできるとしても長い年月が掛かるであろう。いや、そもそもできるのかすらが怪しい。加えて、福島第一原子力発電所から供給される電気を使っていたのは、外ならぬ東京である。ならいっそ、呑川に放流してみるのは如何か。
シン・ゴジラの上陸地である蒲田。そこを流れる呑川は既に下水の力で汚染されており、そこに福島第一原子力発電所の汚染水が加わったところで、元から汚染された川が更に汚染されるだけの問題だと思われるがいかがだろう。いやいや、もしかしたら、そんな事態になろうものなら近隣住民の大反対も起きるかもしれない。それならそれで民主主義として健全だが、果たして呑川増強幹線整備事業説明会に行った時も、近隣住民は殆ど高齢者と外国人しか参加しなかった辺り、どれだけ大田区民が自分の住む地域の問題を自分事と考えているかは計りかねるものである。
福島第一原子力発電所の汚染水は放流を巡り、中国や韓国から非難を浴びる一方、米国は黙視を決め込んでいる状態である。もしどうしても放流しなければならないならば、呑川はうってつけと思われるがいかがであろうか。少なくとも太平洋や大阪湾に放流するのに比べれば、だいぶ迷惑はかけない気もするのだが、如何に。
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