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【独占取材!!】呑川増強幹線整備事業説明会レポート❶

「独占取材!」なんて銘打ったものの、その実態は単に誰も興味を示さなかったからであって、別に独占取材したかったわけでもなんでもない呑川増強幹線整備事業説明会。以前、蒲田の技術書博へ行ったときに、あまりに臭った呑川の存在が気になっていた。
昨今、東京オリンピックのトライアスロンの水泳開催が下水まみれの東京湾ということで物議を醸しているが、その東京湾に下水を注ぐ川の一つ、呑川について、河川増強の説明会があるので行ってみようと考えたからだ。

雨水下水合流式排水

東京湾がなぜ大腸菌がたくさん湧くほど汚いのか。それは東京湾に注ぐ河川が下水を湾に注ぎこむからである。
特に大雨が降った際、下水と雨水を交えて川へ排水してしまうため、川がだんだんと臭くなってくるのだ。
呑川は蒲田に行くと極めて強い腐卵臭を放っており、衣類に染み込んでいるのではないかと妄念を抱くほどに長時間、河川に立っていられない。そんな呑川も元々は『呑めるほど綺麗な川』ということが名前の由来だったようで、まだ関東が未開の地だった時代、集落が形成されていた。そんな呑川がおかしくなってきたのは高度経済成長期以降のことで、今もまだ高度経済成長期頃の遺物により、環境に深刻な影響を与えているわけである。

当たり前だが東京オリンピックには間に合わない

呑川増強幹線整備事業は過去に水害が起こった世田谷区の深沢地区、目黒区の八雲地区が75㎜までの雨が降っても大丈夫なよう、世田谷区立三島公園から東工大目黒キャンパスまでをシールド工事によって雨水をタンキングするスペースを作り、晴れた時に水再生センターへ流し込む仕組みだ。
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今まで50㎜しか耐えられなかったところを75㎜耐えられるタンキング場所を新たに作ると考えるのが正解であろうか。
これによって期待できる効果としては、概ね世田谷区~目黒区周辺に関しては大雨に強くなると同時に、環境は改善することが見込まれる。

環境美化のためのシールド工事ではない

環境は幾分か改善が見込まれるものの、しかし今回のシールド工事は環境美化のための工事では決してない。やはり蒲田の水質も幾分向上するかと言えば、それは別問題であることが返答された。あくまでも対策としては洪水対策のための工事であり、環境対策としては二の次のものであるということは注意が必要か。
仮に環境問題にも多少は改善の気配があるにしても、まず着工が2020年に入ってからである。つまるところ、どう頑張っても東京オリンピックには間に合わないということ。いずれにしろ今のままでのトライアスロン大会は、大腸菌耐性を試す競技にしかならないだろう。
なお本工事に当たって、たて穴工事を行う事業者は株式会社守谷商会。トンネル工事は株式会社不動テトラが担当する。
  2019/08/18   センチュリー・大橋
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