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国際正義の履行は国民の生活よりも優先させねばならないことなのか⓶

戦争の火蓋は2021年に切られていた

尤も、今回の露宇戦争、基本的に2月24日に始まったと言うことになっているが、ではこの戦争は「2月24日に突然始まった戦争」なのだろうか。答えはNOである。
元を辿れば2014年には戦争の火種が蒔かれており、ゼレンスキー大統領の就任と同じくして、東部紛争地域へドローンを用いた攻撃をしている。ウクライナではミンスク合意に対する国民の不満も噴出していたと言われるが、開戦前の記事ではあるが、日経ビジネスの記事で開戦に至る経緯が記されている記事があるので、詳細はそちらをお読みいただきたい。
いずれにしてもプーチンが突如乱心したとか、そういうレベルの話では無く、ゼレンスキー側の挑発行為もあり、戦争になるべくしてなった、ただそれだけのことである。

ウクライナ事情を日本人は知らない

そもそも論であるが、日本人の一体どれだけの人間がウクライナという国を知っていただろうか。
戦争と言うのは「起きた結果だけ」を見て悲惨さを語れる人間は多いが、開戦に至るプロセスと言うのは意外と知られていないものである。ましてウクライナは日本とは距離が離れすぎており、日常的にはあまり縁のない国ではなかろうか。
だいたい外国人とて日本人と中国人を見分けられないし、或いは日本という国を今も銀魂のように袴で生活していると思う人がいると言われているくらいであるから、日本人がウクライナの事を知らないのも無理もないことである。
報道の前にいる我々は「報道という結果だけ」を見て「ロシアを叩け!」と認識しているのであるから、今回の戦争に至るプロセスをキチンと認識しているわけではないのだ。
そして我々はBBCニュースやロイター、CNNのニュースからのニュースを基にして「ロシアに制裁を‼」と叫んでいるということである。
一体我々の先祖は「大本営発表」と言うものを経験し、同じ過ちを繰り返さないと誓ったのではなかったか。残念ながら人間は時が経つと過去の失敗を忘れ、同じ過ちを繰り返すようだ。
何も知らず、何も疑うことをせずでは報道に騙されてしまう。それはそれで致し方ないことであるが、そんな世論の暴走を止めることもできず、対露制裁に乗った日本も迂闊である。気が付けば「日本は遂に俺達と一緒にロシア制裁やると決めてくれたぞー」とアメリカに言われてしまい、逃げ場を失ったのである。即ち、一歩油断すれば英国と同じ地獄を見ることを意味している。

国家は「理」を以て「利」を得る判断をすべきである

露宇戦争の一連の動きを見れば、どちらにも正義など無いことは明らかである。巻き込まれる両国の一般市民こそ不憫ではあるが、ロシアにもウクライナにも戦争を支持する国民の土壌があり、戦争になるための土壌があり、旧ソ連国同士の紛争に他国の思惑が絡み合っているだけのことである。
れいわ新選組は対露制裁に反対したが、唯一正解の道を取れたのは彼らだけである。それ以外は皆、全体主義の空気に染まって動いたということである。
戦争は戦争そのもの以上に全体主義の空気が流れることの方が恐ろしい。
「ロシアを黙認してウクライナみたいになるなら電気代6倍の英国みたいになる方がマシだ!!」と啖呵を切る人は少なくない。
だが、その正義の活動に参加している国は多くない。EU諸国と英国の親戚国家、実質的なアメリカの植民地国家くらいしかロシア制裁には参加いしていないのだ。
インドもドイツも参加していない。自国の軍事力が高くないゼレンスキーとしては、1つでも多くの国を巻き込みたい。しかし、ドイツとしてはあくまで自国民の生活が第一なのである。ましてロシア制裁に参加している国で、エネルギーや食糧を自給自足出来ている国は少ない。経済制裁を仕掛けておきながらブーメランダメージを受けているというのは、そういうことである。
今後、英国では失業が多発し、治安は悪化するであろう。正義の代償はあまりにも大きい。
「生活が犠牲になっても正義を貫く(ロシアを倒す)ことが必要だ!!」
そういう人に限って「本当に生活に困ったこと」は無いのではないか。
電気やガス、水道を止められたこともない人間が「生活を犠牲にしても正義を貫くべきだ」などというのは簡単である。しかし、その正義すら沢山の自国民を犠牲にすることで成り立つということを、英国の事例から学ばねばならないのである。
それを踏まえて問いたいものが「国際正義の履行は国民の生活よりも優先させねばならないことなのか」ということである。

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ロシア外交   2022/03/20   センチュリー・大橋
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