アメリカは民主党と共和党で政権が入れ替わり、長期政権が維持されやすいドイツですらキリスト教民主同盟と社会民主党で政権の交代が起きているのだが、日本という国に至っては長い期間を自民党が政権を担い続けている。
森喜朗や菅義偉のように1年で退陣する内閣もあり、首相はコロコロ変わる日本の内閣であるが、こと政党ベースで言えば自民党が長期に渡って君臨し続けていることに変わりはない。
河野行革相、総裁選出馬の意向固める=報道(ロイター) - Yahoo!ニュース
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) September 3, 2021
➡︎野党間予備選くらいのことをやらないと野党は埋没する。政府与党を批判するだけで支持は集まらない。野党にはその感覚がないのか! https://t.co/xHvkOkfXsl
橋下徹はこのようにツイートしたが、実際問題として、今の野党がやっていることは殆どマスコミと変らず、本当に今の野党が政権を獲りに行きたいのかが疑問である。
現野党にはマーケティング戦略がない
3年ほど前、ある左派政党の地域幹部と対面した時、マーケティングという単語を発しただけで怒り心頭だったと同席者から聴かされた時は、なんとも嘆かわしい気分になったものである。
実際問題として、左派政党とその支持者は、学生運動の域を出ていないのが手痛い。
なお、山本太郎はD層を取り込むのが上手かった。これにより、れいわ新選組は新規政党ながら参議院選挙で2議席確保に成功している。
山本太郎にマーケティング戦略があったか無いか。今のところ、れいわ新選組は山本太郎の個人商店のため良くはわかりかねるが、恐らく彼には戦略はあったのではないかと思われる。
野党はUSPを作れるのか:政権批判はUSPではない
野党が選挙で戦うにおいて、マーケティングはますます重要になるはずだ。今のままではマスコミとやっていることは大してかわらない。各野党支持者から見れば「国会見てないのか!」と怒りたくなるかも知れないが、一般有権者目線で見れば「批判しかしてない」と見られているのである。
一般有権者から見た野党が「批判しかしてない」のだから、マスコミとの差別化が出来ていないのだ。
そこで今、野党が意識しなければならないのはユニーク・セリング・プロポジション(USP)というものである。今の野党は「何をやりたいか」がハッキリと見えてこない。
日本の政党にはグランドデザインが無いし、もっと言うと共産党などは選挙期間以外で演説をすることも殆ど無い。同じ思想を持った身内同士で固まり、外の世界が見えていないことも手痛いものである。
改めて振り返ると、今の野党は自党のUSPを言えるのか。ここすら怪しいところで、USPを作れなければこの先の選挙戦も厳しいものになるだろう。