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イーロン・マスクの考え方がザ・昭和の日本人:Twitter買収後の悲劇⓶

そして離職は相次いだ

写真:白山市のフリー写真素材より

粛清人事を否定するつもりは無いが、人員整理の為に希望退職を募ったら、会社に居て欲しい人間まで辞めてしまうのはよくあることだ。
これは日本でも起こることであるし、当然Twitter社でも起きたことである。
そう、ハードコアな働き方を求めた結果、コアな人材まで退職希望が出てしまったのだ。
こうなると会社としては窮地になる。何せハードコアな働き方を求められたものだ。従業員は身の危険を感じて辞めたくなるというのが今回の事件の実態であろう。

粛清人事の果てに

組織に変革をもたらすにあたり、粛清は有効な手段である。少なくとも人材の流動性の低い日本では、恐怖による経営もまた機能はするであろう。
一方、人材の流動性が高い国、業界ではそうとも限らない。まして「もともと他人の持ち物だった会社」となれば、その会社にはそれまでの風土がある。それが経営再建の難しいところであるが、ショック療法を用いることで「優秀な人材ほど流出する」危機に瀕するのだ。

ましてアメリカは人材の流動性が高い国である。ハードコアな働き方を求め、リモートワークも認めて貰えないなら3ヶ月分の退職金を貰ってアッサリ辞める。
その動きはマスク氏は想定出来なかったらしく、結局のところリモートワークも一部認めることになる(それでも週一の対面ミーティングは求めているが)。

言ってしまうと「恐怖による経営」は「転職先の無い労働者には有効」だ。しかし「転職先のある労働者」には逆効果でしかない。また、優秀な人間というのは得てして「転職先のある労働者」である。
粛清人事をやった結果、優秀な人間が「荷物を纏めて出て行きます」では更に会社が傾くだけである。

それでもTwitterはしばらく安泰であろう

会社としてのTwitterは当面荒れるであろうが、事業としてのTwitterは当面は安泰であろう。
Twitterという会社にとって悲劇だったのは、イーロン・マスクという男に買収されたことである。
Twitterという事業にとって朗報だったのは、イーロン・マスクという男に買収されたことである。

一見矛盾したものであるが、この矛盾が矛盾で無くなる理由はイーロン・マスクという男がツイ廃にして、アンチ・ザッカーバーグだからである。
ツイ廃にしてアンチ・ザッカーバーグのマスク氏はFacebookをやっていない。テスラもSpaceXもFacebookのアカウントは持っていない。

言ってしまえばTwitterの存続は他でもないマスク氏の利益のためにある。
今やマスク氏は世界一の富豪となった。その限りにおいて、事業としてのTwitterは当面は安泰である。会社としてのTwitterは当面は動乱が続くであろうが、ユーザーはそこまで大きな心配をしなくても良くなったのでは無かろうか。

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事業戦略   2022/11/19   センチュリー・大橋
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