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野党は国民に自党のUSPを示せ:与党批判だけでは支持は集まらぬ⓶

ところでかつて日本の政界を荒らした男として、徳田虎雄という人物がいる。
徳洲会グループの創立者として知られる徳田であるが、彼の作った医療法人は日本最大のグループとなり、世界的に見ても第3位極めて大きな医療グループだ。
トラオが行く:徳洲会病院アニメ 「トラオがゆく」というアニメを見たのだが、なぜ徳洲会が日本最大の医療グループとなったのかが良くわかる作品であった。
選挙戦も含めて遵法意識の極めて低い人であったが、ただ一つ、彼の中で絶対にブレない軸があった。
徳田虎雄は常に患者を救うことしか考えておらず、彼の意識の中では常に救急患者に追われているようなものだったのである。

徳田虎雄にはUSPがあった

恐らく徳田自身はマーケティングなど全く考えたことは無かったであろう。
しかし、徳洲会には確かにUSPがあった。

「年中無休・24時間対応できる救急外来」

多くの病院は救急医療をやりたがらないものだが、徳田虎雄は救急医療にこそ最大の強みがあった。
幼い頃に弟を病気で亡くした悔しさをバネに医師となった徳田は「生命だけは平等だ」という理念を貫き通している。
救急医療こそが徳洲会の原点であるが、1970年代はまだまだ満足に救急医療を受けられる時代では無かったのである。加えて「医者が偉過ぎた」時代でもあった。
今ですらドクターハラスメントなる言葉があるくらいに医師は「先生」としての権威が強いが、徳田は「患者と同じ目線に立つ」という、どんな患者も最も欲しくて得られなかったニーズを満たしたし、だからこそ医師会との対立も酷かった。
しかし、いくら徳洲会と医師会が対立したところで、患者(世論)の「安心して医療を受けさせてくれる」徳洲会を支持していくのは自然なことであって、世論のニーズと徳洲会の理念が噛み合って、グループは拡大したのである。

野党は徳田虎雄のグランドビジョンを見習え

徳田虎雄という人物を見て見ると、実はグランドビジョンを持っていたことは次の格言からわかる。
 小医は病を癒し
 中医は人を癒し
 大医は国を癒し
 徳洲会は 世界を癒す
徳田は政治家としては極めて暴走していたし、遵法精神には明らかに欠けていた。
だが、それでも彼の中で「患者を救うためなら何でもやる」という点では、行動は一貫していたのである。
どれだけ徳洲会が大きな医療グループとなっても徳田の理念は共有されており、コロナ禍で多くの民間病院が患者を受け入れたがらない中で、徳洲会は病床確保に努めている。
徳田虎雄は確かに遵法意識に欠けていたし、政治家としての徳田は暴走していた。同時に、確かにグランドビジョンを持ち、いつでもどこでも誰しもが最善の医療を受けられる世界を作ることに全力で駆け続けたのである。

徳田虎雄の正の側面については野党も大いに見習うべきであろう。
例えば生涯未婚率の増えていく今後の日本では、確実に身元引受人(緊急連絡先)を確保できず路頭に迷う者が出るのである。今の制度のままであれば。
価値というものは降ってくるものではない。生み出すものである。
今の野党は烏合の衆、寄せ集めの存在である。
徳田のようなグランドビジョンを持ち、国民に対するUSPを打ち出すべきだ。
「徳洲会は世界を癒す」
少なくとも徳田はこの理念の実現の為に命を懸けていた。今一度、野党は国民と同じ目線で国民の困り事と向き合い、理念集団を作る必要がある。
そこで初めてUSPを作ることができ、利権集団に負けない野党になれるであろう。

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生活問題   2021/09/05   センチュリー・大橋
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