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山田宏議員が駿台予備校へ歴史を巡り圧力:自身の歴史認識は大丈夫か⓵

自民党の山田宏議員が駿台予備校の日本史記述に対し、事実に反するとしてクレームを入れていた事件があった。
山田議員のクレームを受け、一時は教材から指摘された内容の記述を削除したものの、結果的に駿台予備校は記述削除を撤回するに至った。
そこに山田議員は激怒しているわけであるが、この行動に対しては表現の自由の侵害という見方も存在している。

駿台予備校にクレームを入れた山田宏議員 駿台予備校はあくまでも株式会社にして私企業である。
その上で国会議員が駿台予備校の運営方針に口出しすることは憲法で保障された「表現の自由」に対する侵害であるとの見方が強い。
例えばファミリーマートの「お母さん食堂」なども、どの政党かを問わず「議員がクレームを付けた」となれば表現の自由に対する侵害と言えよう。あくまでも消費者とファミリーマート(私企業)の問題であるため、議員が関与して良い部分ではない。
同様に、駿台予備校の教育内容が違法ではない以上、ことの問題に対し、山田宏議員は介入してはいけなかったとする論は正論である。
ところで私は氏の発言で印象に残っているものがあるが、氏は本当に正しい歴史認識を持っているのだろうか。

神武天皇が橿原神宮で即位した?

2018年の建国記念の日に発せられた氏のお言葉である。
突っ込みどころ満載のツイートであるが、このツイートは今(2021年10月16日現在)も削除・訂正はされていない。
このツイートのツッコミどころは4つ見つかる。
・神武天皇は伝説上の人物
・橿原神宮が出来たのは1890年
・日本はそもそも建国日が明らかでない
・当たり前だが2678年前にグレゴリオ暦は存在しない
探せばまだあるかもしれない。
このツイートを直接目にしてしまうと、そもそも山田宏議員の歴史認識に疑問を持たざるを得ない。

そもそも日本書紀/古事記は推古朝以前は創作だぞ

そもそも日本に於けるはじめての歴史書の編纂事業を行ったのは天武天皇であり、日本書紀が完成したのは元正天皇の時代である。
日本書紀が天武天皇の代で始まった事業であることから、天武天皇のおじいちゃん世代より上については、口伝と想像でカバーする他なかった。聖徳太子以前の日本人は読み書きが出来なかったし、もっと言うと天皇を正式なものにしたのは天武天皇が初である。それ以前は正確には「大王」なのだ。
武光誠氏の[大和朝廷と天皇家]を一読いただくと、5世紀以前の日本史を探るのは如何に困難かがわかってくる。
「神武天皇が2678年前に橿原神宮で即位した」などと言うのは、自信満々で言えるものでは無い。

与党批判だけでは支持は集まらぬ

  2021/10/16   センチュリー・大橋
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