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2035年以降の日本は倒産件数とホームレスが急増して地獄を見る⓶

非婚化が進んだ末に

写真:神崎川のフリー写真素材より

日本では今や核家族化が進み、晩婚化が進み、そして非婚化が進んだ。
非婚化が進んだことで最も恐ろしいことが「身元保証人」の問題である。
クロ現やTwitterなどでは「入院時の身元保証人」が主な問題点として挙げられていたが、入院時以上に恐ろしいのが「就職時に身元保証人がいないこと」なのである。
特に「人生100年時代」などと言って前期高齢者となっても働くことが求められるようになって以来、65歳で定年退職した後にどう働くかが、生き残る上で大事な戦略となっている。
ここで「契約社員になるのにすら身元保証人が要る」ような社会では、そもそも職に就けない問題が発生してしまうのだ。
職に就けないことにより、マイホームの無い人は家賃をいずれ払えなくなる。家賃を払えなくなった末に強制退去、住処を失うということが大いに有り得るのだ。
そうなると入院どころではない。そもそも住所が無くなるのであるから、完全に人生が詰んでしまうのである。

今後日本を襲う不思議で深刻な現象

これからの日本で起こる「不思議だが深刻な事象」は主に3つある。

⓵空き家が増えるのにホームレスも増える
⓶人手不足なのに失業者が多発
⓷黒字なのに倒産

これらの3つは普通なら「起こることが不思議」なのだが、いかんせん「身寄りのない人が多くなる」ので、空き家が増えてもホームレスまで増え、人手不足なのに「身元保証人のいない人は採用できない」ことで失業者も多発し、人を雇えないことで黒字なのに倒産する。
こんな矛盾したことが普通に起こるようになる。それが未来の日本の姿である。

このまま行けば未来の日本はメキシコ化する

空き家が増えるのにホームレスも増えるし、人手不足なのに採用できない企業も増えれば、それによって黒字なのに倒産する企業も増える。
このような世の中になるにつれ、当然治安も悪くなる。
「無敵の人」の不満は政治に対しては向かわない。無敵の人と呼ばれる人の矛先は「自分でも勝てそうな手頃感のある相手」である。
もし無敵の人が増えるような社会になれば、東京はヨハネスブルグ化し、大阪はメキシコシティと化すだろう。いや、日本全土がメキシコ化しても不思議ではない。
そうならない為にも、社会設計は再構築が必要だ。

せめて住宅を借りる際の連帯保証人制度くらいは廃止しても良いのではなかろうか。
これからは人口減少していく中で社会を運営していかなければならない。
従来のやり方で通用することはなく、持続可能な社会の実現のためには、新しい制度が必要である。

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社会設計   2023/02/19   センチュリー・大橋
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