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「佐賀県は新幹線に猛反発!」⇨それは佐賀県が悪いのか🚅

長崎新幹線前倒し開業

写真:長崎市のフリー写真素材より

西九州新幹線(長崎新幹線)の開業は10月を待たずして前倒し開業が決定した。
今後、博多から長崎へ行くには武雄温泉駅での乗り換えが必要となり、直通便は消滅することになる。
現在、マスコミからは佐賀県が悪者のように扱われているが、そもそも佐賀県は何も悪くは無いのではないか。
もし「あなたの街に新幹線を通します。東京や大阪に行くのには便利になりますが、代わりに在来線がJRでなくなり、運賃が1.5倍になります」と言われたら賛成するだろうか。並行在来線の問題は深刻なものであるため、是非一度、佐賀県の立場に立って考えていただきたい。

高岡市は新幹線で衰退加速

新幹線は良い事だらけとは限らない。中には新幹線を造ったことで衰退した自治体も存在する。
代表的なのはた高岡市だ。高岡市には「新高岡駅」という新幹線駅があるが、在来線とは完全に切り離された駅舎にして、高岡市中心街がある「高岡駅」からも離れている。
新高岡駅と高岡駅は城端線で結ばれているが、城端線の本数が少なく、酷い時には歩いて高岡駅に向かった方が早い時もある。万葉線が出ているのは高岡駅からで、宿泊施設があるのも高岡駅なので、ともかく高岡駅に出ないと行動計画を立て辛い。
もともと高岡市自体は衰退自治体であったが、新幹線駅が中心駅から離れている上に関西からの直通特急が無くなったことで、衰退は加速。遂には高岡大和百貨店は閉店するに至っている(2019年8月25日)。

高岡と同様の未来が約束されているのが鯖江市と越前市である。
しらさぎ、サンダーバードの運行が無くなり、新幹線は郊外駅となる。関西方面から同市へ行くには敦賀駅で第三セクター鉄道への乗り換えが必要となり、大阪・京都・名古屋との繋がりは断たれることとなる。東京は無論、鯖江や武生に行く人は少ないであろう。

同様に佐賀県にとっても新幹線はメリットなし

なぜ佐賀県が新幹線に反対し続けるのか。それは佐賀県にとってメリットが無い。この一言に尽きる。既存路線がJRで無くなる、特急から新幹線になっても料金が高くなるだけでメリットゼロである。新幹線を通した挙句、高岡のようになっては意味が無いのだ。
「新大阪と直通にすること」をメリットとして挙げられるものの、では京都は博多方面から客が来ているかと言えば、そんなことはあるまい。コロナ禍ということも影響しているであろうが、わざわざ博多から新幹線のぞみに乗って京都までやって来る人というのはそう多いものでは無いのだ。特にコロナ禍では京都観光を支えているのは他でもない関西人であるということは、清水寺周辺を歩けばよく分かる。
九州内における観光を支えているのはやはり、九州の人間であり、佐賀県としては新大阪直通に対して大きなメリットは感じられない。それ以上に大事なことは住民の利便性を守ることであり、それには現行の在来線が続く方が都合が良いのである。

人口減少に歯止め掛からぬ長崎市

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