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中高生時代に勉強に打ち込ませることが必ずしも良いとは言えない⓵

最強人生の定説は変わっていない金沢港に停泊するSilver Muse

写真:金沢市のフリー写真素材より

「良い大学に行って良い会社に行け」
これは「今となっては古い考え方だよね」という声が聞こえている。
その一方でコロナ禍を通して公務員の人気は高まると言った現象が起きている。
良い大学に行って良い会社に行くと言うのは、今や昔として扱われることも出てきたが、残念ながらこの最強の定説は今もまだ有効である。
何せウォーレン・バフェットが株を買ったことで一躍株価が上がった三菱商事であるが、この三菱商事、基本的に新卒以外に入社するチャンスは殆どない。しかも高学歴でないと基本的に入社できず、東大生の志望先としては3位の人気度がある。

「良い大学出て良い会社に入れ」という昭和の最強伝説は今も有効であり、寧ろコロナ禍を通してますます説得力が高まる定説となる。

高学歴同士の熾烈な競争

昭和の最強伝説が今も有効である以上、中高生時代に青春を犠牲にしてでも勉学に打ち込んだ人間の方が、将来は得する可能性は高くなる。
しかし、ここに一つの問題が発生する。それは[高学歴でも良い会社に入れる(競争に勝てる)のは一握り]であるということだ。
不安定な時代になればなるほど、安定した組織の価値が上がる。尤も「安定した組織」とは言ったものの、大企業ですら富士フィルムが今やカメラフィルムなど殆ど作らず、化粧品やITの分野を主たる事業にしているように、安定収益を得ている会社に入れても配置転換させられることがあるが…。

不安定なほど大きな会社や公務員に人気が集中しやすくなると同時に、例えば日経225なんて言われるような大企業は概ね、新卒時くらいしか入社できるチャンスはない。彼らは常に買い手市場でいるから、わざわざ中途採用なぞする必要がない。こうした企業に優秀な学生同士が競争して入社するのである。

残念ながらそれらの企業の椅子は僅かだ。そのため、良い大学を出ても良い会社に入れるとは限らず、同志社大学を卒業した者ですら不動産売買の営業で汗水垂らしてビラ配りをするような、地道な仕事をすることもままある。

就職で上手く行かなかった者が高学歴ニートになりやすい

「今(青春)を犠牲にした分あとで報われるハズ」
残念ながら最強の人生(幸せな人生とは限らない)の定説は昭和も令和も変わっていない以上、勉強など早くやっていた方が、得する可能性は高くなる。
新卒一括採用の問題点は議論されることはあるが、とは言え新卒一括採用は企業側にも学生側にもメリットがあって続いているものだ。

一件、企業側のメリットだけが考慮されがちな新卒一括採用だが、実は学生側にも実務経験者と同じ市場で戦わなくて良いという大きなメリットがある。
そして新卒は職業選択の自由度が最も高く、それは属する大学のランクが高いほど選択肢が広がり、高い収入、安定した会社を選びやすくなるということだ。

難関大学に受かった学生は中小企業など行きたいとは思わないだろう。それは(受験勉強の)苦労に見合った収入が提示されないからだ。
しかし、学生の数より大手企業の採用人数は少ないのである。それ故に必ず就職戦線で負ける者もでる。
或いはせっかく大手に就職しても、電通のようなブラックな企業に入ってしまうこともまた、ある。
こうして就職に失敗した者が、高学歴ニートとなってしまうのである。

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職業選択   2023/05/19   センチュリー・大橋
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