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長崎は今も平和と戦争の最前線かも知れない

長崎新幹線の部分開業に伴い、特急かもめ号も2022年秋で長崎本線の運行から外れることとなるため、かもめ7号に乗って長崎へ向かうことにした。
885系特急電車は油断すると酔うこと間違いなしであるが、有明海の景色は絶景である。
さて、長崎と言えば原爆が投下された街として爆心地には慰霊塔が置かれ、平和記念公園の像は本や雑誌でも見かける機会の多い存在である。しかし、長崎市街を歩いてそれ以上に強い存在感を放つものがある。
それは三菱グループの生産拠点だ。
長崎でよく見かけたものを3つ答えろと言われたら、三菱は筆頭に挙げることが出来る。

長崎市は今も日本有数の軍事都市である

もともと原爆が投下される予定地は北九州市の方であったが、天候の兼ね合いで長崎に変更されたという経緯はある。ただし、長崎が当時も軍事都市であったことは確かであり、そうした点で米軍が長崎に原爆を投下する理由というのは確かにあった。
ところで「当時も」と書いた。
長崎は一度原爆を落とされたのだから広島同様に「平和都市」に変貌しても良いはずではなかったのかと思われるかもしれないが、そんなことは無い。
長崎市は「三菱城下町」とも言われるほど三菱が集結した街だ。それも造船が盛んで、今もイージス艦や護衛艦などは長崎出身の自衛艦が存在する。
お隣、長与町にある三菱重工長堂崎工場で生産されているのは魚雷だ。三菱重工は日本で唯一魚雷を製造できる企業であり、長崎は「戦前も戦後も軍事都市」としての性格は維持し続けているのである。
三菱城下町である以上、当然、選挙は組織票を得られる自民党が有利だ。
尤も、それでさえ自公の議席割合は現段階で60%で、佐賀市や熊本市と比べると、意外にも自公の議席率は少ないが…。

長与町:三菱重工の魚雷製造工場がある堂崎小半島
国道207号線から見た堂崎小半島。
この小さなは半島に三菱重工の魚雷製造工場がある。

長崎発の核兵器は生まれるか

高市早苗は敵基地攻撃能力を獲得するべきだと主張していたが、その方法と言うのは電磁波を使ったものだという。
この電磁波を使う攻撃というのが電磁パルス攻撃を指しているのであれば、それに用いられる兵器は核兵器となる。
高高度核爆発を起こさせることで電磁パルスが発生し、対策の施されていない地域ではパソコンや電車はおろか、ともすれば水もガスも使えなくなるというもので、範囲は極めて広範囲に及ぶことから直接的に核爆弾を落とすより大きな被害を与えることが出来る。
よって高市早苗の主張する電磁波攻撃が電磁パルスを指している場合、必然的に日本は核武装をする、ということになる。
当然IAEAやアメリカは賛同は得られないであろうが、仮に1000歩譲って核兵器を作れることになった場合、どこの企業が作るであろうか。
日本製核兵器の製造会社として真っ先に候補に挙がる企業は三菱重工だ。部分的には三菱電機と協業しながら制作することになるだろう。

ではどこで開発し、どこで核実験をするのか。
日本が核武装できるとして、核実験場の課題が残るが、製造地としては長崎近辺が現実的な場所になろう。
長崎市からす少し外れているとは言え、魚雷製造工場も長崎市内から車で行けばほど近い場所であるし、何も長崎市だけで面積は405㎢と大村湾(320㎢)より広い。式見町などダム付近は人が殆ど住んでいないし、いつの間にか核兵器製造工場が出来ていたりするかも知れない。
尤も「高市早苗自身が自分の言ってることをわかっていない可能性がある」という指摘も貰ったが、本気で高市早苗は敵基地攻撃能力を持つ気でいるのだろうか。
もしそうであるとしたら、いずれ長崎市の平和記念像は取り壊され、三菱の研究所に変わっていたとしても、不思議なことではないかもしれない。

今更振り返る表現の不自由展

目指す方向性を箇条書きせよ:危機から抜け出す都市ビジョンのあり方
長崎県   2021/09/23   センチュリー・大橋
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