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「日本の就活は新卒ありきで既卒にはチャンスが無い」⇨地方と言う選択もある⓵

大企業での出世は確かに新卒が基本だが長崎港

写真:長崎港のフリー写真素材より

「日本の新卒一括採用はおかしいとはよく言われ、方や「日本は第二新卒にはチャンスが無い」というようなことも言われるが、これは本当のことなのか。
第二新卒と言う言葉も些か違和感があるが、しかし中途採用の枠に入れるには経験が浅いこともあって、取り合えず既卒やら第二新卒という言葉を当てはめているのかも知れない。

尤も「チャンスが無い」とはどういう状態を指しているのかということも重要である。
例えば、大企業の中で出世コースを歩みたいのであれば、やはり新卒であることが絶対的に正義にはなる。
基本的に日本の大企業で役員になるのは生え抜き(新卒入社以来他の会社を知らない)が多く、転職市場から入ってくる人は多くはない。
そのため、一度でも他の会社を経験している第二新卒はやや出世の対象にはなりにくい。

また、新卒入社にはいわゆる「配属ガチャ」があるが、出世をしていくのは基本的には総合職である。新卒は基本的に一般職ではなく、総合職として期待されることが多いので、配属ガチャがあるのはもうデフォルトである。尤も、この配属ガチャも、二次面接や最終面接の段階で、決裁者からどれだけ気に入ってもらえるかによって、出世コースに乗れるか否かが変わってくること言われるから、ある意味で現実は残酷ではあるのだが…。

東京ならではの特異性

一方、就活戦線には東京ならではの御事情もある。言ってしまうと、東京には次の特徴が第二新卒や既卒の就職ハードルを上げるのである。

⓵大学数が多い
⓶地方の大学からの就活生もいる
⓷大企業は常に買い手市場である
⓸若さで新卒に負けて専門性で中途に劣る

これらの要素が第二新卒や既卒にはネックになる。
東京一極集中の問題ともセットではあるのだが、言ってしまえば東京には若者など幾らでもいる。採用難を抱えていると言っても、基本的には中小企業がメインである。大企業に至っては毎年何千通ものエントリーシートを目にしているのだから、新卒採用に困ることはない。

勿論、第二新卒や既卒でも大企業に入れないことは無いだろう。しかし、ほぼ運次第である。大企業に拘ろうものなら何枚ものエントリーシートを送っては「お祈り」メールが続き、果ては引きこもり一直線…と言うのは大袈裟だが、本当に就職先が決まらず萎えることもあるだろう。
第二新卒と新卒では戦ってる市場は異なる上、もっと言えば第二新卒という言葉自体がおかしいもので、実際に第二新卒が戦う市場は中途市場である。
中途市場で戦った場合、経験の壁によって第二新卒は負ける。

地方に目を向ければ売り手市場にはなる

実際問題として、東京で大企業に所属して出世することが成功と定義した場合、これは新卒以外にチャンスは無い。敗者復活というのはそうそうないので、そういうものの見方は間違っていない。それは正しい。
尤も、9段階中の6、7のクラスであれば、一社目の実績次第で行くことも可能だ。と言ってもこれは第二新卒というより、ほぼ中途市場で戦うそのものであるから、これも敗者復活とは微妙に違うが。

東京で成功したいとなれば、基本的には大企業に入るしかない。中小企業に所属しようものなら、苦痛の満員電車での通勤が待つだけである。23区で暮らすには年収1000万円程度ないと厳しいであろう。だからこそ皆郊外で出て行くのであるが、その矢先の悲しい出来事が埼京線の治安の悪さである。ゆとりのある暮らしからは程遠い。

ここで、ある程度の年収を掴みたいのであれば、行き先としては外資系企業に行くことが視野に入るであろう。どうしても東京にしがみついて生きたいのであれば、選択の一つとして外資系企業を入れておくと良い。但し、激務は嫌だと思うタイプであれば、コンサルには行かないこと。

だが、東京にしがみつかない選択を持っていた方が、もっと良い仕事に巡り合える可能性もある。
地方に目を向ければ、若者を欲する街や企業など幾らでもあるからだ。
例えば最近アツい都府県としては群馬県がある。群馬県と言うと「秘境」と揶揄されるような県であるが、そんなものは北部と西部まで行けばの話である。前橋市と高崎市が一つの都市圏であり、都市としての規模は相当には大きい。東京とも近いから、東京からの転職にハードルも低く、休みの日に東京へ出かけるにも特急1本で上野まで行くことが出来るので、大きな不便はない。

また、意外に良い求人が多いのが名古屋だ。
名古屋の収入は東京に比べればワンランク下がるものの、名古屋都市圏は家賃が安いため、相対的に東京より豊かな生活を送ることも可能だ。IT関連では福岡がアツい街となっており、福岡都市圏も家賃が安いこともあって、東京で生活するより豊かな生活をするのは不可能ではない。
地方に目を向ければ敗者復活は充分可能だ。

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