不倫報道に報道の価値無し
紫陽花は人間には毒があるというが、紫陽花の如く危険な恋に走ってしまう人もいるものである。
かつて大ブレイクした芸能人の不倫話は報道として長引く様相があり、広末涼子が今回のターゲットになったようである。
芸能界は一般的な職業と比較すると異性の自然な出会いも多く、或いは今回は両名とも配偶者持ちだったようで、配偶者持ちにしかわからない悩みなどの共有から、思わぬ恋に発展してしまうこともあるようだ。
かつて売れていた芸能人の不倫報道。
それは一瞬で終わる分には「まぁ報道しても良いだろう」と思われるが、しかし日本の場合、芸能人の不倫の報道機関が長すぎる
ベッキー不倫騒動にしてもそうであったが、そんなものは1週間も2週間も、まして1ヶ月も報道する価値のあるものではない。
たった1回、3分報道すれば十分な内容である。
掘り下げる価値無し
ある物事について長い期間報道する時、それは「掘り下げる価値があるか否か」と言うことが大事な視点になる。
例えば凶弾に倒れた安倍晋三であるが、安倍晋三と山上徹也の事件は掘り下げることにより、政教分離が出来ていない日本の問題が明らかとなった。
靖国問題にしても外交問題としての側面もさることながら、やはり政教分離の原則に反するという側面も大きい。
三菱の品質不正についてはどうか。
やはりほ掘り下げることにより、日本の企業の危機管理や品質管理の甘さが露呈しているということがわかる。
これは三菱だけの問題ではなく、日本の企業全体に起きている危険性があるものであり、掘り下げる価値は十分にある。
では芸能人の不倫報道はどうだろうか。
これはどこまで行っても当人同士の問題でしかない。どれだけ掘り下げても行き着く先は当人同士の問題でしかないのである。
不倫報道を長くやっていられるほど日本は平和なのか
不倫報道に限ったことではないが、日本のニュースは全般的に芸能の占める割合が大きいと言われている。
世界のYahoo!で芸能ニュースがトップニュースのカテゴリーに並ぶ割合を見たところ、アメリカは3%、英国は12%、日本は35%が芸能ニュースで占められていたという。
尤も、日本のYahoo!だけは世界のYahoo!とは運営元が異なるため、単純比較はできないが、しかし日本の報道は芸能関係が多いことは概ね間違いではない。
ベッキー不倫騒動など、凡そ10か月間も報道されていた。ベッキーの不倫など誰が知ったところで何の得もしないのに、である。
こうした不倫騒動が報道される背景として「それだけ日本が平和だから」という言葉も聞かれる。
しかし、今の日本はそれだけ平和と言えるのか。
確かに治安(犯罪の件数)という点だけを見れば平和に思えるが、しかし経済や政治の観点では、課題が山積みである。平和どころか危機が眼前に迫っているのが実情であり、とても他人の不倫など気にしている場合ではない。
少子高齢化然り、身寄りのない人間の増加然りで、危機は進行中である。