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なぜ逆走する?!:個人の資質ではなく道路の構造に問題があった🚘

本当なら東京ドメインを取りたかったこのサイトも、centuryアカウントで取れるドメインが横浜しかなかったために「.yokohama」となっているこのサイトも、ここに来てようやく横浜市の話題を扱うことが出来そうだ。
今回はANNニュースで放送されていた逆走事故について見てみたい。
Youtubeを見ていると高齢ドライバーによる逆走はよく見られるが、それにしても逆走された側はこれほど恐ろしいことは無いだろう。
多くの逆走は注意力や判断力の低下から起こると思われるが、同じ場所で2回も逆走が発生するとなると、個人の資質より道路の構造を疑った方が良さそうである。しかし、いったいなぜ同じ場所で2回も逆走が発生するというのか。
果たしてそれは「テレビ局に投稿されたのが2回」なだけで、本当はもっと多いと疑うべきではなかろうか。
いや、そもそもそんな道路が横浜にあるというのか。

場所は堀口能見台IC

逆走事故が発生した場所は金沢区にある堀口能見台インターチェンジだ。
高速道路から降りた車はここから国道16号に合流する。問題はこの合流するための道路が、インターチェンジから降りたばかりの車からして見ると、やや歪な形をしていることだ。本来、ドライバーとしては高速道路を降りた後、速やかに国道16号(幹線道路)に合流したい筈である。
ところが堀口能見台ICでは、細い一般道に放り出されてしまう。
こちらは秦野中井インターチェンジの姿だ。
高速道路を降りた後、速やかに県道71号へ入れるようになっている。
秦野中井ICと比べると、堀口能見台ICが如何に不親切な作りになっているかがわかるであろう。

堀口能見台ICはトラップ表示まで存在する

高速道路を降りた後、速やかに幹線道路に入れない。これだけでも不親切な作りの堀口能見台ICだが、トラップまで仕掛けられているのが手の込みようである。

堀口能見台IC(横浜市)ではなぜ逆走が多発するのか

緑枠で囲ったように、救いようもないのが矢印表示である。
ドライバーから見ると、左向き矢印が「あたかも正しい道を走っている」ように錯覚させる。
それにより、16号線から入ってきた一般道ドライバーと鉢合わせてしまうのである。
いや、逆に言うと、一般道ドライバーからすると、自分が逆走している気分になったとしても不思議ではない。
「なぜ逆走するのか」と言えば、それは堀口能見台ICが「逆走するように作られているから」としか言いようがないのだ。
「個人の資質の問題として逆走が起こった」のではなく、逆走するための仕組みがある。
金沢能見台IC。横浜市の中にこのようなインターチェンジがありながら、よく事故が発生しなかったものである。いや、単に今まで話題にならなかっただけなのかも知れない・・・。

高齢ドライバーの免許証返納を促す施策を考える

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神奈川県   2021/07/22   センチュリー・大橋
タグ:免許証

高齢者の免許証返納をどう促すのか:中井町をベースに考えてみる❸

池袋での悲惨な事故から高齢者に免許証の返納を求める声が大きくなっている日本。
今後、いま「年寄は運転するな!」と言っている若者達も、自分たちが高齢者になったら同じことを言われるのであろうから、その社会的な仕組みは形成していかなければならない。
免許証を返納してもらうためにはインフラなどの整備は必要不可欠だ。
神奈川県としては中井町のケースをイメージしながらモデルを考えたが、合意形成という面を見れば、かなりハードルが高いと言えるだろう。
一方、少子高齢化が進み、核家族化が進んだ今の日本では、日産CMのように親の助手席に付き添うというのは現実的ではない。そこを踏まえた対策は何があるだろうか。

マイカー生活者はダイヤというものに慣れていない

中井町は人口規模にしては、バスの本数は恵まれた方だと先のページでは書いた。
湘南軌道跡地沿いに住めば、実際のところマイカー無しでの生活は不可能ではないだろう。
だが、ここに重要な見落としがあったことに気付く。
そもそもマイカーで生活してきた人にとって、ダイヤというものが不慣れな存在であるということだ。
ダイヤに慣れるというのがやや都会人的で、地方にマイカーで生きてきた人にとって身近なのは、タイヤであってダイヤではない。
地方の人が横浜に来ると、乗り換えの場所がわからなかったりすることが多いが、バスの乗り換えは鉄道以上に分かり辛いものがある。
なので「お願い免許証を返納して。明日からタイヤを捨ててダイヤで生きて!」と言っても反発されるのが関の山である。
 

必要になるのはダイヤに依存しないシステム

バス路線を拡充すると言っても地方に網目のようなバス路線網を作るというのは現実的ではないし、仮にできたとしてもダイヤを充実させることは不可能だ。
何しろ向ヶ丘遊園から二子玉川に向かうバスですら毎時一本は無いのだ。
ならば整備するインフラは、ダイヤに依存しない方式を考えねばならない。
実のところ、そのための対策というのはある程度は行われていたりする。
例えば乗合タクシーであるとか、バス停以外でも任意の場所で乗り降りできるフリー乗降制を行う事業者もある。
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中井町における実情では秦野へ出たい住民が多いと考えると、今後は秦野市との連携が必要になるであろう。
あるいは、財源確保に当たっては県レベルでの動きが必要なのかもしれない。
実際に「免許証を返納しろ」と言っても、マイカー慣れした人には経験からくるプライドが阻み、返納したがらないのかと考えていた。
が、中井町デマンドバスの利用状況から見ると「返したくてもそれをカバーしてくれるインフラがない」と考える高齢者は多そうだ。
事例から見ると、オンデマンドバスには確かに需要があることがわかる。むしろ中井町では「特定の時間に需要が多すぎて乗せられない」という状況があり、かつ「追加で乗せるには車輛台数が必要だが金がない」という状態なのだ。
そこを解決するには「払った税金がどう使われるか」の見直しなのだが、こうした交通福祉を行き届かせるための税の見直し方については、まだまだ課題が多そうである。

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神奈川県   2019/08/07   センチュリー・大橋
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