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報道に関する情報をお届けします。

「マスコミは嘘付きだ!」⇨「真実はネットにある」とする深刻な理由⓶

陰謀論にハマるネット民

一体ネット民は何故に陰謀論にハマるのか。
少なくとも陰謀論にハマるネット民はマスコミ嫌いが多い。
マスコミの報道に対して「こんなことではないはずだ」と言う思いがあるが、しかし対立仮説を立てたり検証を行うことは面倒くさい。
このため「自分の思いを代弁してくれるインフルエンサー」を探すのである。

当然、このインフルエンサーが言っていることも事実に基かないことは多い。
しかし「マスコミは絶対に嘘を吐いている」と言う確たる信念と「マスコミが嘘を言っていることの検証は面倒臭い」に加えて「この配信者は俺の思っていたことを代弁してくれている」と言う自体が重なった時、実は「真実などどうでも良くなっている」のである。
そして行き着く先は陰謀論である。

日本でも産まれる派生アノン

アメリカではQアノンと呼ばれる陰謀論者達の存在があるが、日本でも様々な「アノン」が存在している。
共通しているのは「マスコミが嫌いだ」と言うことと「自らは検証をしたがらない」と言うことである。
また、検証は単に「面倒」なだけではないのかも知れない。
「検証した結果としてマスコミが正しかった」と言うことも充分起こり得るのである。

マスコミが正しかった場合、自らのアイデンティティが崩壊する危険性があることもまた、反証の検証を行わない理由なのかも知れない。
そんな彼らが⚪︎⚪︎アノンに堕ちて行くのは必然と言えば必然なのだろう。

マスコミ否定がもたらす事実否定と反知性主義

尤も、マスコミ否定の為に検証活動をしたとしても、ある程度はマスコミの方が正しいことが多いのである。
と言うのも、マスコミは仮にも「現場」に行き、取材を通して「現実」に触れていることが多いのであるから、ある程度は正しいことが多いのだ。

そのため、マスコミの反証をしようと思っても簡単ではなく、それ故に反証のための検証はとても面倒になるのは無理もないことである。
しかし、それはそれとして「マスコミは違う」と言う思いも止められないことで、自分の中の「真実はこうなっている筈だ」と言う思いを代弁してくれるインフルエンサーを見つけ、スパチャなどをやっている内に、どんどん引けなくなっていくのであろう。

無論、ネットの海から「真実」が見つかることなど殆どない。
少なくとも「政治」と言うジャンルにおいては…。

マスコミを否定するための手段としてのTwitter、Youtube。
そこには取材もデータの収集も検証も何もない。
その行き着く先は反知性主義のそれであり、事態は深刻である。

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ジャーナリズム   2024/12/21   センチュリー・大橋

「マスコミは嘘付きだ!」⇨「真実はネットにある」とする深刻な理由⓵

ただのマスコミの逆張り

写真:大阪港のフリー写真素材より

東京都知事選挙で暇空茜が11万票獲得し、兵庫県知事選挙で斎藤元彦氏が再選する背景には、マスコミの影響力の低下が考えられる。
尤も都知事選で勝利した小池百合子氏はテレビの女王であるが、斎藤元彦氏の勝利は折田楓氏の尽力などによるネット戦略は、大きく影響していることが見て取れよう。

それにしても昨今の世論の中で恐ろしいものの一つが「マスコミ悪玉論」である。
勿論マスコミを疑うこと自体は悪いことでない。
問題はマスコミを疑う対象としてネットを信じることである。
こうして生まれるのが「思考なきマスコミの逆張り」である。
これがなかなかに深刻だ。

マスコミ悪玉論で思考停止

マスコミ悪玉論を掲げても、その為の材料として自ら取材に出かけ、データを集め、分析をするのならまだ良い。
当たり前だがマスコミが正しいとは限らないからだ。
しかし、自ら検証する工程を飛ばし、ネットに飛びつくのはプロセスとして間違っていると言わざるを得ない。
マスコミの報道が間違っているというのであれば、その反証としては「検証」と言うプロセスを経ねばならない。

ところが多くのネット民にとって面倒なプロセスが正に「検証」である。
検証には大きな労力がかかり、そのプロセスは三現主義に基いていなければならない。
しかし、ネットを前にし、マスコミの報道と言う名のコンテンツを消費しているに過ぎないネット民にとって、正に面倒なプロセスが検証である。
検証はとても面倒だ。
だからやらない。
その代わりとして「ネットで自分の意見を代弁してくれるYoutuber/インルエンサー」を探すことになる。

マスコミ嫌いも自分で動くことと考えることは放棄

TwitterやYoutubeなどでネットメディアが当たり前になり、反マスメディアの感情だけが突っ走ると、気がつけばインフルエンサー信仰の出来上がりだ。
このインフルエンサー信仰は厄介なところとしては、信仰者側のリスク回避行動としてのインフルエンサー信仰がある。

インフルエンサーが生まれるプロセスはよく分からないものであるが、一旦インフルエンサーになれれば大きな収益を生み出すことができる。
例えネットと言えども、何かを発信するのにリスクはつきものだ。
批判されるリスクも負うし、時には個人情報を探られるリスクも負う。
インフルエンサー依存者にとってもノーリスクで自分の意見を代弁して貰えるのだから、これが深みにハマるのである。

検証と言う面倒なプロセスはカットしたい。
そしてリスクを負わずに自分の思ってることを拡散したい。
そうなった時、ネットのインフルエンサーは間接的に自分を肯定するための存在となり、やがてハマることになるのが陰謀論である。

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ジャーナリズム   2024/12/15   センチュリー・大橋

衆院選2024:日本共産党は何故大惨敗を喫したのか⓶

支持者の高齢化が深刻な共産党

写真:金沢市のフリー写真素材より

では自民党が票を落としたのは何故なのか。
これについては「わからない」としか言いようがない。
ひとつ言えば、高市早苗が総理大臣にならなかったことが、票を落とした要因とは言えそうだが、そうした面々は自民党から日本保守党や参政党に鞍替えしただけであり、大勢に影響を及ぼす程ではない。
それは裏金発覚も同様で、裏金自体は田中角栄が総理大臣をやっていた以前から続いていたことであろう。
残念ながら日本人は法律を重んじる民族性ではないので、裏金自体も多くの日本人には「なんか知らんけどアカンことなんや」と言う程度の認識しかなく、1つ1つの事例は大勢に影響を及ぼすものではないのだ。

しかし、共産党惨敗に関しては以前から存在していた深刻な理由がある。
それが支持者の高齢化である。

政策だけで選挙は勝てない

政策だけで選挙をできたら、恐らく共産党は多数の議席を確保できるであろう。
しかし、選挙結果が示す通り「政策だけでは選挙は勝てない」のである。
寧ろ選挙など「政策以外の面で9割が決まっている」と言った方が正解だ。
これが共産党の支持者には良くわかっていないのである。

少なくとも共産党とその支持者達は「政策が良ければ勝てるはずだ」と言う考え方は一貫して変わっていない。
言ってはなんであるが、彼らは選挙や政治をエンターテイメント化する力に欠けているのである。
確かに彼らは高潔な考え方の持ち主が多いのであるが、悪く言えば潔癖志向であり、宗教や哲学の話はできてもJ-POPやK-POP、サブカルや韓流コスメなどの話はできないのである。

少なくとも現役世代から見て「コイツ話しても面白くなさそう」と思われているのであり、れいわ新選組の得票と比較すれば、そういう面も出てしまっているのだ。

  れいわ 共産
北海道 177,620 169,799
東北 271,855 223,409
北関東 419,511 354,915
南関東 472,519 437,724
東京 451,865 498,565
北陸甲信越 216,659 181,910
東海 506,112 334,599
近畿 557,899 649,195
山陰・山陽 173,622 149,218
四国 95,973 88,224
九州・沖縄 461,425 275,408
合計 3,805,060 3,362,966
候補者数 19人 214人
1人当たり得票数 200,266.32 15,714.794

反面、れいわ新選組は山本太郎からして元芸人であるし、大石あきこも「芸ができる(話したら面白そうな)オバちゃん」なのである。
もう一つ、共同代表として大石あきこを選んだのは今になって非常に大きく作用しており、入院中で表舞台に出れなかった山本太郎に代わって見事に芸をやってみせた。
山本太郎が殆ど不在の中で9議席(かつ当選率47%)を実現できたのは、れいわ新選組が成長途上の組織になったと言っても良い。

支持者が高齢化して衰退途下にある日本共産党は皮肉にも、現在の日本の有様を表す組織となってしまっており、発展の見込めぬ組織として現役世代は共産党を捨てて、れいわ新選組に流れ込んだと考えて良いだろう。

現代化が遅れた組織改革をできるのか

最近の共産党のポスターは少しずつ現代的にカスタマイズされてきてはいるが、しかし組織として根本的に現代化が立ち遅れていることは否めない。
214分の8人しか当選できず、供託金4億円没収という痛手を受けているのは、残念ながら事前の分析の不足も否めない。
れいわ新選組という対比を前にした時、たった1議席の差でも様々な意味が含まれる1議席差になっている。

現在の支持者の顔ばかり見ていては衰退し、滅亡あるのみである。
現存する政党としては日本で一番長い歴史を持つ政党であるが、次の100年を迎えるには大きな構造改革をせねばならず、党として存続するためには「政策以外の面をどのように強化するのか」と言う発想が肝要だ。

政策だけでは選挙に勝てない。
高潔さだけでは人は寄りつかない。
それが理解できない限り、共産党は15年以内には滅亡するであろう。

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ジャーナリズム   2024/10/31   センチュリー・大橋

衆院選2024:日本共産党は何故大惨敗を喫したのか⓵

衆院選2024で惨敗した共産党

写真:金沢市のフリー写真素材より

選挙の結果というのは報道のされ方がだいぶ異なるもので、自民党の減った議席数によっては「自民党惨敗」と書かれることは多い。
衆院選2024でも自民党が惨敗と書くメディアは存在するが、60議席減ったと言っても最大派閥であることに変わりはなく、偽装:無所属であった萩生田光一や西村康稔は当選後、すぐさま会派へ復活した。
惨敗どころか、せいぜい辛勝程度でしかなく、負けてすらいないのに負けている扱いである。

その一方、明らかに惨敗とも言える政党は存在する。
それが日本共産党である。
数字にするとわかりやすいが、214人の候補者を立てて獲得した議席は8なのである。

現役世代から期待されていない

衆院選2024における共産党の悲惨な状態とは裏腹に、議席を伸ばした左派政党は存在する。
れいわ新選組は議席獲得数こそ9席であるが、擁立した候補者は19人しかいないのである。

単純議席数で抜かれた共産党であるが、当選率で見ると3.7%と47.3%で凄まじい差が開いていることがわかる。
また、得票数においても東京ブロックと近畿ブロック以外において、れいわ新選組は共産党を上回っており、殆どの地域において勢力が塗り替わる勢いとなっている。

これは何を意味するのか。
それは、れいわ新選組より共産党が期待されていないということである。

衆院選2024では自民党に期待しなくなった者が日本保守党や参政党に流れ込む自体が起きており、共産党に期待しなくなった者が、れいわ新選組に投票したと言って良いだろう。

確かに裏金を自民党の暴いたのは共産党の成果であるが…

今回の自民党の議席を落としたのは赤旗スクープにより、裏金が発覚したことが原因と見る共産党支持者は多い。
それ故にスクープを出した共産党の議席が伸びないのはおかしいと考える声が散見される。
だが、ジャーナリストとして出す成果が政治家として見込まれる期待とはイコールではないのである。

また、別の側面として「日本人は自民党の裏金が許せなかったのか」と言う疑問がある。
選挙結果を見る限りに於いて、依然として西日本では自民党の当選数は多い。
反面、東日本では立憲民主党の当選者が多く、東西で支持者が大きく分かれた選挙でもあった。

尤も、現在の自民党が薩長の系譜を辿っていることを鑑みれば、西日本で支持が多いことは全く意外ではなく、鹿児島で立憲民主党の当選者がいることが意外でさえある。
現実問題として山口県(長州)は自民党の独壇場であり、少なくとも西日本と言う面で見れば「裏金が許せなかった」と言う結果にはなっていないのである。

よって共産党やその支持者が思う以上に「裏金スクープ事件」は選挙結果には大きな影響は及ぼしていないと言うことが考えられるのである。

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    ジャーナリズム   2024/10/31   センチュリー・大橋

    暇空茜の都知事選11万票の快挙に見る非リア人間の鬱屈⓶

    6億円あっても婚活に失敗

    写真:大阪港のフリー写真素材より

    ところで暇空茜なる人物は何故ここまで支持を集めるようになったのであろうか。
    そのポイントの1つが「6億円あっても婚活に失敗した」ということであろう。
    6億円と言うのは資産としては充分余生を働かずに過ごせる金額ではあるが、しかしながら「婚活女子どころか頂き女子すら来なかった」と言うのが結果であったようで、恐らくこれが暇空茜自身の世間に対する復讐心の動機とも言える。
    暇空と対立する人間から見れば「頂き女子すら近寄らなかった」として揶揄する部分ではあるのだが、一方で彼を尊崇する人間にとっては「6億円あっても婚活に失敗したのに自分が結婚できるわけがない」ということの正当化材料にして、いわゆる「非リアであること」の連帯感が生まれるのだ。

    目の敵にされた石丸伸二

    都知事選では暇空陣営から目の敵にされたのは蓮舫と石丸伸二であるが、特に石丸伸二に対する非難が激しかったと言える。
    尤も、蓮舫支持者もまた石丸伸二を目の敵にしていたのであるが、取り分け石丸伸二が得意としていた戦い方がTikTokを使ってのPR戦術にあったことと無関係では無かろう。

    TikTokはどちらかと言えば陽キャ用のショート動画サービスであり、短い時間の中で感情に訴えかけることができたというのが、氏の強みである。
    しかし陽キャ向け動画サービスであることもあってか、恐らくこれが暇空茜の目に留まり、槍玉に挙げられるようになったのではなかろうか。

    尤も、この点は蓮舫陣営の支持者からも目の敵にされており、いわゆる「イメージ戦術だけで票を取った」と言われる要因にもなっている。
    少なくとも共産党と連携したことで今回の蓮舫支持者には共産党支持者も付いているが、共産党支持者はネット戦術が得意ではなく、立憲民主党としても今回の選挙でネットを上手く活用できなかったようである。

    もう一つ、石丸伸二が目の敵にされる要因として、やはり容姿の面は外せない。
    石破茂は石丸伸二を「おじさんぽくないイケメンで自民党にとって脅威である」と評している。
    奇しくも暇空茜と同じ41歳。
    イケメンと評され、リア充そうな石丸伸二に対し、非リア充の人間は思うところがあったのかも知れない。

    目的である石丸の票は減らせたのか

    少なくとも暇空茜陣営にとって最大の敵は石丸伸二であったと言えるだろう。
    41歳同士というのが奇妙ではあるが、方や婚活に失敗し、方や容姿に恵まれながらも選択的に非婚をしている。
    恐らく石丸のそうした姿が癇に障るのだとは思われるが、目的である石丸の票は減らせたのか。

    答えは否である。
    少なくとも暇空茜の支持層と石丸伸二の支持層は殆ど被らないと言って良い。
    どちらかと言えば暇空茜の支持層は桜井誠や田母神俊雄の支持層と重なる部分があり、保守分裂を起こしただけに過ぎない。

    ではもう1つ、石丸伸二を目の敵にする蓮舫陣営とその支持者はどうか。
    「石丸伸二さえいなければ勝てた!!」という思いはあろうが、それもまた過信である。
    石丸伸二に入ったであろう何割かは蓮舫に入ったと思われるが、せいぜい小池に入るか、投票率が下がるのみであり、小池百合子の当選は揺らがなかったであろう。

    選挙後、石丸伸二の少子化対策に「一夫多妻」発言があったが、一夫多妻が実現すると結婚できない男性は増加することから、やはり暇空茜の支持者には容認できないことではなかろうか。
    石丸伸二と暇空茜、41歳同士の戦いは別の構図として「リア充vs非リア充」の構図も兼ねており、結局のところリア充の勝利に終わることとなった。

    筆者から見れば暇空茜の11万票は予想より5倍多かったことから、自分の予想の甘さを反省させられるが、しかしして、石丸伸二に勝てなかったという点において最も納得しなかったのは、暇空茜本人かもしれない。

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    ジャーナリズム   2024/07/16   センチュリー・大橋

    暇空茜の都知事選11万票の快挙に見る非リア人間の鬱屈⓵

    ネットだけで11万票の快挙

    写真:大阪港のフリー写真素材より

    最初に言っておくと、暇空茜の得られる票数は私が想定していたより5倍多く、甘く見ていたと反省している。
    終始顔は出さず、政見放送に姿を現さず、街頭演説すらしない。
    こんなことで11万票も集まるとは到底思えず、彼の得票数は概ね彼のフォロワー数×日本における東京の人口比率0.1×東京都内の23区の人口比+αの0.7で見積もっていたのだ。
    31000×0.1×0.7で概ね21,700票と見ていたのだが、結果的には11万票の得票であり、本人の自覚とは裏腹に「大成功」と言って良い数字である。

    政見放送のYoutubeコメントには多くの批判が寄せられている。

    ❖暇空氏が何をしようが自由だが、政治家になるのであれば立ち絵を変更し、音声を変え紲星あかりと琴葉茜のイメージを穢さないでほしい
    ❖NHK党が大量に立ててる候補者の方がなんぼかマシなレベル
    ❖匿名希望に1400万人の生活任せられんでしょ
    ❖お金と時間と票の無駄遣い。そもそも当選する気なんかないでしょうよ。顔出す出さないはともかく、Xで一部の人間からチヤホヤされて、すっかりその気になって、同い年でスーパーエリートイケメンの石丸さんに噛みつきたかっただけでしょ。って、思われても仕方ないよね。

    多くの批判が寄せられているが、それでも11万票の快挙を成し遂げているのである。

    暇空茜と支持者の主従関係

    ところで暇空茜に投票した者は決まってX(旧Twitter)上に〖ひまそらあかね〗と書いた投票用紙をアップしていた。
    中には市役所職員に注意を受けた者もいるようであるが、これは一種の暇空茜に対する忠誠心のようなものの表れであるとも言える。

    というのも、暇空茜という人間は割とX上でブロックを行うことが多くあり、私自身も直接絡んだことは無いがブロックされている。
    尤も、直接関わる気は毛頭ないのであるが、暇空茜のXにおける手法は百田尚樹のそれとよく似ており、自分に反発する人間は政治思想が近しくともブロックをする

    つまるところ、暇空茜という人物にブロックをされたくなくば、彼への忠誠を態度で示さなければならない。
    この手法を百田から学んだのかどうかはわかりかねるが、百田手法と非常に近しいやり方を実施しているため、尊敬する暇空茜にブロックされないためには信心を示さなければならない仕組みなのである。

    百田尚樹と支持者には主従関係があるが、暇空茜とその支持者もまた主従関係があり、最早支持者というより「信者」と言った方が正しいかも知れない。

    暇空茜と支持者の共通の敵:マスコミとリア充

    暇空茜11万得票の秘訣というのは、恐らく彼を支持したクリエイターの影響力が大きいと見ている。
    それ相当に著名な漫画家が暇空茜支持を表明していたことから、暇空本人の拡散力以上に、クリエイターの拡散力の方が大きいと言って良い。
    加えて、桜井誠の票が10万票を割ったことから見ても、桜井支持層の何割かが暇空茜へ鞍替えしたことが見て取れる。

    桜井誠と暇空茜、この2つの支持層には大きな共通点が1つあり、マスコミ敵視とリア充嫌いがほぼ一致している。
    ところで桜井誠にはこれと言ってネームバリューのある人間のお墨付きが無いことに対し、暇空茜は杉田水脈など、一部のネームバリューのある人間からのお墨付きがあるところに違いがあろう。
    こうしたお墨付きを得た暇空茜の方に勝算があると踏んだ桜井誠支持層の半数以上が、暇空茜へ乗り換えたのではないかと思われる。

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    ジャーナリズム   2024/06/23   センチュリー・大橋

    品質管理の三現主義はジャーナリズムに於いても必要なものである⓶

    すべては現場で回っている

    写真:七尾市のフリー写真素材より

    品質管理の三現主義はジャーナリズムにおいても重要な要素である。
    どん兵衛不買運動の実際はどうだったかは、各コンビニへの聞き込み調査を行うことで、本当に日清食品や小売店に打撃があったのかは調査できる。

    少なくともジャーナリストを名乗るものが取材すら行わずにShareNewsJapanの記事を拡散するなど論外で、本当にどん兵衛不買が効果出ているかを確認するには小売店に出向くべきである。
    どん兵衛不買運動が効いているか否かは小売店に出向き、インタビューをすれば推し量ることができるだろう。

    偏向報道だとは言うが…

    ネットには「偏向報道が嫌いだ」という者が多くいるが、そういう者ほど「自らの偏向ぶり」は正そうとしないものである。
    メディアが偏向しているのは当たり前の話であって、何なら加藤清隆が拡散したShareNewsJapanも「大きく偏向」している。

    そもそも政治系まとめサイトの多くは1次情報源がマスコミ、ツイートに過ぎない。
    自ら取材しに行くようなら到底1日5記事、10記事は書けないだろう。
    何よりマスメディアもネットメディアもアクセスを稼ぐには「想定読者層(想定購買客)」を設定し、その読者に応えられるように記事を書いている。
    当然、ニュートラルな視点に立ったメディアなど存在しないのであって、人間と言うのは偏向しているのが常である。

    当然、まとめサイトも想定読者層を設定している。
    取り分け、政治系まとめサイトは悪口が多いのであるから、コンプレックスを持った人間が想定読者層と考えられる。
    人のコンプレックスを刺激して他人の悪口を言えることがコンプレックスを抱えた人間の快楽となり、快楽を満たす欲求が「偏向した記事」を拡散する。
    要は、どん兵衛不買騒動なども「本当に日清食品がダメージを受けているかはどうでも良い」のであり、単に「どん兵衛不買運動が効いていると思えれば良かった」のである。
    そこに三現主義の視点など全くない。

    基本的にネットメディアはマスコミより信憑性が薄い

    マスコミの信頼性が問われる時代になったが、とは言え政治ジャンルにおけるネットメディアの信用性など、たかが知れたものである。
    曲がりなりにもマスコミと言うのは現場で取材をし、現物に触れたものを情報として提供しているものが多い(もちろん全てではない)

    一方、ネットメディアは現場に行っていること自体が少ないし、当然現物に触れていることも多くない。
    そこから現実的に考えているかと言えば、だいぶ憶測や推測、願望があり、願望を記事にしているだけということも多いものだ。

    ネットで決まり文句のように効かれることの一つが「マスコミが報じない真実」であるが、マスコミが報じない真実がネットに出回るかと言えば、それはないだろう。
    それが出回るのは誰かが現場に行き、現実に触れた時である。
    結局のところ、マスコミが報じない真実と言うのはネットではなく、現場にあるのである。
    だからこそジャーナリズムには三現主義の視点が必要なのだ。

    品質管理の基本知識として度々目にする三現主義であるが、ジャーナリズムとは正に三現主義の視点で論じるべきなのである。

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    ジャーナリズム   2023/12/27   センチュリー・大橋

    品質管理の三現主義はジャーナリズムに於いても必要なものである⓵

    品質管理の三現主義

    品質管理の勉強をしていると確実に習うことの一つが三現主義である。
    これは現場・現物・現実の略であるが、これに原理・原則を加えて5ゲン主義と呼ぶこともある。
    品質管理では「物事は現場で動く」と言う発想が大前提にあり、現物に触れて現実的に考えるということが大原則だ。

    それは情報セキュリティ3要素(気密性、完全性、可溶性)があるように、品質管理においても3原則があるということである。
    そして、この品質管理三現主義はジャーナリズムにおいても通ずる原則であり、やはりジャーナリズムも現場・現物・現実は最低限抑えるべきことである。

    取材を怠るジャーナリスト

    インターネットの世界でPVをよく稼ぐサイトには、まとめサイトの存在がある。
    まとめサイトは便利ではあるが、こと政治というジャンルに至っては過信は禁物だ。

    政治系まとめサイトには「誘導したい方向性」というものがあり、必ずしも事実を映し出すものではないことに注意が必要だ。
    先日、アンミカが杉田水脈を批判したことで、Twitterでは右翼側より「不買運動だ」と騒ぎが起こり、アンミカを密入国者とするデマが出回った。

    この時、ShareNewsJapanというまとめサイトが「最強どん兵衛がカゴ売り」と騒ぎ立てたのだが、このツイートを拾った加藤清隆は「どん兵衛不買運動が効いている」としてツイートを拡散。
    この事実確認のため、京都市内のファミリーマートとローソン計5店舗へ聞き込みを行ったが、そもそも不買運動がコンビニ店員に認知されておらず、どん兵衛の売れ行きが激減しているなどと言う事実も無かった。

    加藤清隆は早稲田大学を卒業し、時事通信社で記者を経験した後、政治評論家を名乗るジャーナリストである。
    曲がりなりにもジャーナリストを名乗るのであれば、取材をすることは必要だ。
    だが、加藤は取材を怠ったのである。

    そもそも店舗の名前すらわからず

    ShareNewsJapanはTwitterから、どん兵衛がカゴ売りされているツイートを拾って自サイトで貼っただけである。
    当のツイートは店舗の詳細が全くわからないものであった。
    つまり、どのような意図で店舗がどん兵衛を3個で200円引きしていたのかはわからないのである。

    参考までに当該ツイートが為されていた日は、ファミリーマートとローソンでは、どん兵衛2個購入で100円引きセールをやっていた。
    該当のどん兵衛がカゴ売りされていたのはコンビニエンスストアと思われるが、仮にファミリーマートかローソンと仮定した場合、本部の指示とは別に「何かしらの思惑」があって3個で200円引きをしていたと思われる。

    年末商戦期のために他店に対抗していた可能性もあるし、本当に売れ残っていたのかもしれない。
    それはジャーナリストであるなら、正に取材によって検証すべきだったのだ。

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    ジャーナリズム   2023/12/26   センチュリー・大橋

    芸能人の不倫報道の期間が長すぎる…所詮は当事者間の問題でしかない⓶

    写真:白山市のフリー写真素材より

    不倫報道を求める消費者がいる

    芸能人の不倫報道は報道機関が長すぎる。
    ベッキーにしろ広末涼子にしろ、芸能人の不倫報道と言うのはなかなかに長い。
    不倫報道とはズレるが、渡部健の不貞行為に関する報道もまた長かった。
    これらの報道期間に対して「国会から目を逸らす報道だ」と言う声もあるが、残念ながらマスメディア各社に国会からの目逸らしの意図はない。
    「売れるから報道しているだけ」なのだ。
    要はそれを求める消費者がいるだけなのである。

    不倫報道という名のエンタメ

    では何故不倫報道を求める視聴者がいるのか。
    これは不倫報道がエンターテイメントとして機能しているからと考えた方が良いだろう。
    普段、政治に対しては不満を(あっても)言わないような人が、不倫報道になると過激になったりする。
    だいたいこうした不倫報道が出た芸能人は活動休止や引退に追い込まれるが、ではそうした芸能人が活動休止や引退に追い込まれて社会が良くなるのかというと、そんなことは全くない。

    言ってしまえば「悪は裁かれた」という私的制裁欲を満たすためのものにしかならず、公益性など全くないのである。
    それでも政治の世界と比べると不倫バッシングと言うのは、まことしやかに参加者が多い。
    政治の世界と違い、時の内閣に比べて芸能人の不倫報道は不倫をした芸能人が圧倒的な弱者となり、叩きやすいというのもあるのかも知れない。

    小難しい政治の世界と比べて不倫は「やった奴が絶対悪い」という単純さもまたわかりやすい。
    そうして芸能人の不倫報道は「エンターテイメント」として消費されてゆくのである。

    正義を行使するより自身にも危機感を持つ方が良い

    芸能人の不倫報道に公益性は無く、それで引退や活動休止する芸能人が出たところで社会は微塵も良くならないが、芸能人の不倫報道などというのは正義に酔うより「自分が不倫の当事者にならないように」と当事者意識を持って眺めるくらいがちょうど良いのではなかろうか。

    一件、異性と縁の無さそうな面構えの者が意外と異性トラブルを起こしていると言ったことがある。
    「自分は大丈夫」と思っていても、それが「意外なところから恋愛関係に発展してしまう」ということがあるものだ。
    せいぜい芸能人の不倫報道は、そういう視点で見れるかどうかが価値のある要素と言えるだろう。

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    ジャーナリズム   2023/08/02   センチュリー・大橋

    芸能人の不倫報道の期間が長すぎる…所詮は当事者間の問題でしかない⓵

    不倫報道に報道の価値無し

    紫陽花は人間には毒があるというが、紫陽花の如く危険な恋に走ってしまう人もいるものである。
    かつて大ブレイクした芸能人の不倫話は報道として長引く様相があり、広末涼子が今回のターゲットになったようである。

    芸能界は一般的な職業と比較すると異性の自然な出会いも多く、或いは今回は両名とも配偶者持ちだったようで、配偶者持ちにしかわからない悩みなどの共有から、思わぬ恋に発展してしまうこともあるようだ。

    かつて売れていた芸能人の不倫報道。
    それは一瞬で終わる分には「まぁ報道しても良いだろう」と思われるが、しかし日本の場合、芸能人の不倫の報道機関が長すぎる
    ベッキー不倫騒動にしてもそうであったが、そんなものは1週間も2週間も、まして1ヶ月も報道する価値のあるものではない。
    たった1回、3分報道すれば十分な内容である。

    掘り下げる価値無し

    ある物事について長い期間報道する時、それは「掘り下げる価値があるか否か」と言うことが大事な視点になる。
    例えば凶弾に倒れた安倍晋三であるが、安倍晋三と山上徹也の事件は掘り下げることにより、政教分離が出来ていない日本の問題が明らかとなった。
    靖国問題にしても外交問題としての側面もさることながら、やはり政教分離の原則に反するという側面も大きい。

    三菱の品質不正についてはどうか。
    やはりほ掘り下げることにより、日本の企業の危機管理や品質管理の甘さが露呈しているということがわかる。
    これは三菱だけの問題ではなく、日本の企業全体に起きている危険性があるものであり、掘り下げる価値は十分にある。

    では芸能人の不倫報道はどうだろうか。
    これはどこまで行っても当人同士の問題でしかない。どれだけ掘り下げても行き着く先は当人同士の問題でしかないのである。

    不倫報道を長くやっていられるほど日本は平和なのか

    不倫報道に限ったことではないが、日本のニュースは全般的に芸能の占める割合が大きいと言われている。
    世界のYahoo!で芸能ニュースがトップニュースのカテゴリーに並ぶ割合を見たところ、アメリカは3%、英国は12%、日本は35%が芸能ニュースで占められていたという。
    尤も、日本のYahoo!だけは世界のYahoo!とは運営元が異なるため、単純比較はできないが、しかし日本の報道は芸能関係が多いことは概ね間違いではない。
    ベッキー不倫騒動など、凡そ10か月間も報道されていた。ベッキーの不倫など誰が知ったところで何の得もしないのに、である。

    こうした不倫騒動が報道される背景として「それだけ日本が平和だから」という言葉も聞かれる。
    しかし、今の日本はそれだけ平和と言えるのか。
    確かに治安(犯罪の件数)という点だけを見れば平和に思えるが、しかし経済や政治の観点では、課題が山積みである。平和どころか危機が眼前に迫っているのが実情であり、とても他人の不倫など気にしている場合ではない。

    少子高齢化然り、身寄りのない人間の増加然りで、危機は進行中である。

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    ジャーナリズム   2023/06/19   センチュリー・大橋
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