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営業職はフルタイムでなくても良いのではないか⓵

高い事務職人気の裏腹に

写真:七尾市のフリー写真素材

どんなに好景気であっても決して人手不足にならない職業に事務職が挙げられる。
事務職は本当に人気の職種で、どんなに給料を低くしても応募は止まらないものだ、
というより、応募が集まり過ぎるからこそ給料を低く設定できるわけであり、今後もこの傾向は変わらないだろう。

一方、慢性的な人手不足に陥っているのが営業職。
営業職の有効求人倍率は慢性的に2倍を超えており、人手不足の職種トップ3に入る状態だ。
営業職は事務職とは対照的に景気の好不調に関わらず不人気と言って良い。
果たして事務職は何故人気で営業職は何故不人気なのか。

それは事務職が楽そうだから人気であり、営業職はキツいから不人気なのだ。
が、果たして営業職の不人気理由はそれだけなのかと言えば、そういうものでもない。

必要なスキルの見えなさ

例えばエンジニアの世界などは必要なスキルが可視化されている。
プログラミングなら何の言語ができた方が良いであるとか、CCNAを持っているかなど、何のスキルが必要かはほぼ見える化されている。
技術が必要な仕事と言うものは、その仕事をするに当たってどんな技術や学問を修めれば良いかがわかり、それに向けた目標設定や努力をすることができる。

一方、営業はどうだろうか。
基本的に営業は学歴は不要だ。
大学を出ている必要はなく、何なら小卒でも充分に出来る。

資格も要らない。せいぜい普通運転免許だけあれば良い。
実際のところ営業職は資格を何も所持していないケースは珍しくない。
ただ「人から好かれるスキル」があれば良い。
ところがこの「人から好かれるスキル」と言うのが曲者なのである。
「人から好かれるスキルはなんだ」と言われて具体的に列挙できる人はどれだけいるだろうか。
技術職と比べると必要スキルが見え辛い。
また、大学進学率が高くなり、各種資格試験も充実するようになった時代の中で、わざわざ学歴も資格も要らない仕事に高学歴な人間や国家資格持ちの人間が就きたくないという要素もある。
そうした要因も重なって営業職は採用難になっていくのだ。

求職者側のライフスタイルの変化

求職者側のライフスタイルの変化も見逃せない。
今や結婚生活では家事分担が当たり前、それどころか少子高齢化社会で親の介護という問題もある中、営業職が敬遠される理由の1つは残業時間の多さだ。
可視化されているされている数字だけでも、営業職の平均残業時間は35時間にも及ぶ。

現代人のライフスタイルの変化による「家庭以外での多忙さ」を考慮すれば、残業が多いことは敬遠されるもので、やはり帰宅時間が読みにくい営業職の敬遠理由になるだろう。
こうして営業職は採用難となっていくのだが、それに対して企業側は対応できているだろうか。

「自分で考えろ」と「勝手なことするな」

新卒時のSES内定は辞退で良い:新卒カードを無駄にしてはならない

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  2024/02/23   センチュリー・大橋
タグ:WEB , ビジネス

人生100年時代:定年後を見据えた職業の在り方は現役の内に考えるべし⓶

どんな街で働くのか長崎市🐭島公園

写真:長崎市のフリー写真素材より

例えば東京でSESに在籍しながら年収350万円以下の収入で働いている人間には、名古屋行きを一つの選択肢として勧めている。
というのも、名古屋は東京と大きな賃金差はなく、家賃は周辺自治体も含めて見れば東京よりだいぶ安く、収入ー家賃で見た時に、結果的に手元に残るお金が多くなることが利点である。同時に通勤の混雑度も東京に比べればだいぶマシであり、東京で働くより生活の質は上がると言う点で、SES勤務者には名古屋行きが一つの推奨できる行先なのである。

人生100年時代とは言ったものの、もう片方には35歳転職限界説も存在する。これはITに関して言えば、ある程度は緩和されているが、他の業種ではまだ生きている業種もあるであろう。
そう言う意味では、どんな職場で働きたいかと言う視点だけでなく、どんな街で働きたいかと言う視点も大事である。

28歳になったら働き方と向き合うべし

人間、20代前半は体力的にもまぁ、無理が利く年代なので、我武者羅に働くのも良いだろう。この時期は仕事の基礎を学ぶ期間とも言える時期であり、仕事に対する基本的なスタンスと言うのは、この時期に形成されると言って良い。そして、20代後半から30代前半の間に、確立のフェーズへと移行していくのである。
ちょうど未経験分野への転職が可能な最後の年代とも言え、云わば、この年代が「何の人」として生きるかの方向性を確立すべき年代とも言える。30代後半から40代で深化の年代へとシフトしていくのであるから、実は20代後半から30代前半は人生に於いて、非常に大事な意思決定をするタイミングになるだろう。

ちょうど現代では20代後半から30代前半はライフイベントにも変化が起こりやすい年齢帯であり、必然的に将来を意識せざるを得なくなるであろう。
30代に入ると体力的な衰えを感じ始めるようにもなるため、自ずと持続可能な働き方についても考えることになる。
出世をしたいのか、そもそも自分に出世できる当てはあるのか、もっとゆとりをもって働きたいのかは、28歳になったらよくよく考えておいた方が良いポイントだ。

昭和後期から平成初期とは異なり、今は「労働者としてのゴールは人生のゴールの手前」だ。30年後の日本人は大半は70歳以上になっても働くことになる。
そのためにも「健康に働き続けられること」がどうしても重要になってくるのである。
「気が早い」と思われるかも知れないが、20代後半から30代前半の間に「職業人としての確立」が求められるのであるから、28歳になったら将来の働き方は意識した方がよろしい。

「何の人になりたいか」と「どんな働き方をしたいか」

今後、社会保障の圧縮は更に進み、65歳を過ぎても働き続けなければならない未来は必ず来る。
そんな時代の「安定」は「安定した企業」以上に「安定して働き続けられる環境に身を置くこと」になるだろう。言うまでもないが、会社として安定でも三菱電機のような、常に激務で風通しの悪い組織では、安定した働き方は出来ない。
転職35歳限界説も少しずつ40歳限界説にシフトしていくだろうが、まだまだ時代は35歳限界の中にいる。だからこそ20代後半から30代前半の間に「何の人になりたいか(専門性)」と「今後どんな働き方をしたいのか」を決めておくと良い。

65歳以降の働き方としては、その時の企業で再雇用制度を使うのが現実的になるだろう。
それと、脱線するが、もしゆくゆくはUIJターンをするような場合、東京にいる間は極力物を持たないようにした方が良いということは補足しておきたい。引っ越しの時にお金が多く掛かってしまうからだ。特に北東北や九州へ行く(帰る)となった時に、余計なものを持っていると引っ越し代金が膨大になってしまう。

東京には仕事が多くあるが、ずっと働き続けられる街か否かは疑問だ。満員電車は身に堪えるであろうし、人が密集する街であるが故に、問題も多く起こる。65歳を過ぎて働き続けられるかどうかを考えた時に、UIJターンが視野に入ったなら、早すぎない程度に早い年齢でやっておいた方が、後々楽だ。
東京に居続けるか、地方都市へ向かうのか。いずれにしても働くことと生活することは切り離せず、定年も労働は続くことを考えて、28歳になったら先を考えておくことを薦めたい。

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職業選択   2022/09/04   センチュリー・大橋

人生100年時代:定年後を見据えた職業の在り方は現役の内に考えるべし⓵

定年退職後も働かないといけない三菱通りから望む長崎⚓

写真:長崎市のフリー写真素材より

本当に100年生きられるかなど疑問しか感じないところであるが、今や「人生100年時代」などと言う言葉は当たり前のように聞かれるようになってきた。
その一方、Twitter政治界隈は右を見れば「移民は嫌だし難民も嫌」と言い、左を見れば「結婚は嫌だし子供産むのも嫌」という光景が見られ、こうした中では社会保障は削るしかないのは自明である。
定年退職後に再就職をする人も当たり前のようにおり、65歳を過ぎても働かなくてはならないという見方は、ある意味で間違ってはいない。

老後3000万円問題は、あくまでも今の物価で必要な老後の生活費が3000万円と見るべきであり、30年後は老後6000万円と言われているかもしれない。
ある程度余裕のある暮らしをしようとなれば、恐らく1億円は必要になるだろう。
そうなれば、定年退職後に必要なのは貯蓄以上に収入源である。老後3000万円の貯蓄は現実的に厳しいため、考えておく必要があるのは老後の働き方なのだ。

持続可能な働き方を考える

どんな風に働きたいかは、人の数だけ理想の姿があるであろう。あるいは特に考えてもいない人もいるかも知れない。
バリバリ働いて出世したいのか、それとも出世を目指さずに緩く働きたいのか、あるいはスペシャリストとして専門性を活かして働きたいのか。それは個々に想いはあろうが、よほど野心に溢れるエネルギッシュな人を除けば、だいたい30代中盤から体力の衰えを少しずつ実感してくるようになる。若い頃は出来た無理も、加齢と共に出来なくなっていくのであり、だからこそ健康診断でも35歳を境に〖生活習慣B健診〗へと変化していくのである。

ある意味では、20代中盤までは我武者羅に働いてよい。ただし、20代後半に入ったら、30代を見据えて人生を考えた方が良いであろう。
もっと言えば、今の働き方、或いはその延長で働き続けられるのかどうかということである。
それこそバブルh崩壊以前はまだ「定年まで働けば退職金と年金で悠々自適」出来る未来があったから、ブラックな仕事でも頑張れた。だが、今は退職金と年金だけで老後を生きるのは難しい。だからこそ、現役世代の内に「歳を重ねても持続可能な働き方」というものを考える必要が出てくるのだ。

現役時代の内は年収と労働量のバランスを考える

持続可能な働き方と言う点を考慮した時、一つに大事なことは「仕事量が過重でないか」ということである。
少なすぎても苦痛ではあるのだが、やはり仕事が多過ぎていつも帰れないという働き方が、一番持続しない。
暇と激務はどちらも毒であり、適度な仕事量が一番安定して生きられると言って良い。

尤も、適度な仕事量が人によって違うと言われればそれまでであるが、忙しすぎず暇すぎずが最良な状態である。尤も、多くの会社では繁閑があり、過渡期もあるので常に一定ということは珍しいと思われる。
次に考えるべきは年収だ。これは多いに越したことはない。ただし、外資系コンサルのように激務になりがちな仕事で高年収が続くかと言うと、恐らく野心の強いエネルギッシュな人以外には続かない。

また、仕事自体は楽だが収入も低すぎるようでは問題だ。昨今は物価高となっているが、低収入では言うまでも無く、物価高には耐えられない。
そして、もう一つ考えるべきが、どこで働くかである。

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職業選択   2022/09/02   センチュリー・大橋
タグ:ビジネス

ITエンジニアになるなら前職で居た業界に関わった方が良い⓶

SES卒業後を見越したキャリアプランの設計

キャリアの一貫性が大事

どんな転職にも言えることだが、転職に大事なことの一つが「キャリアの一貫性」であると言われている。
このキャリアの一貫性とは何なのかと言えば、平たく言うと「業種か職種は変えないこと」である。
「例外なく全て」というわけではないが、やはり転職で上手に行く人は業種か職種は一貫性のある人が多い。キャリア形成というのは、業種も職種もバラバラな状態で色んな経験をするのは中途半端にしかならず、あまりプラスに作用するものでは無いのである。
言ってしまうと建設業界から飲食店勤務になって、その後にコールセンターに転身して事務屋になるなど、これは本当に何のキャリアの一貫性もないので最悪だ。
私が関わった年収アップ成功者では、薄給の自動車整備士としてキャリアスタートし、会社が倒産して自動車の営業になり、その会社も潰れて大手企業の車載センシング事業に参画したという人がいた。
20代の内に「車に関わり続ける」という一貫性を持っていたことが、年収を格段にアップさせた秘訣であった。

IT業界とてキャリアの一貫性は大事である

「キャリアの一貫性が大事である」という点はエンジニアの世界であっても変わらない。業種か職種には一貫性を持たせた方が良い。
ところがこの「業種か職種に一貫性を持たせる」ということが、中途でIT業界に転身する側としては楽ではない。登竜門となるであろうSESは自分で業種を選べないからだ。
ここにある種のジレンマが発生する。
そもそもSESへの発注元であるSIerは自治体と金融機関で約4割前後のシェアを占めてしまっている。
例えば自治体の臨時職員として勤務していた人が自治体向けソリューション案件のプロジェクトに参画(転職)するのはキャリアの一貫性の担保も出来ることなのだが、それこそ介護や保育、飲食の世界からITとなると、かなり思い切った転身であったりもする。そこで「果たして何故IT転身を考えたのか」ということは立ち返った方が良いだろう。
ちなみに何故介護や保育を引き合いに出したかと言うと、この辺の案件はSESに行って巡り合える機会はほぼ皆無だからである。介護や保育、飲食の世界は殆どSI業界との関わりが無い。介護は個々の事業者が金を持っていないことでIT業界側も寄り添わないし、介護事業者側もITの事なんてわからない(わかる気も起きない)ため、一向に交わらないという事態が起きている。よって介護や保育からのIT転身はそれなりに大変では無いかと思われる。

SES卒業後のキャリアデザインを客常開始前から描いておけ

SESは残念ながら多くの人にとってIT業界への登竜門となっているのが実態である。
しかし、一方でSESは必ず卒業することを目指して入社した方が良い。1年生~3年生を定年まで繰り返す(定年どころか40歳まで働けるかが怪しいが)のは殆どキャリアにならないのは、さぶれSMBCソースコード流出事件で見られた通りである(それでも年収300万円は介護ヘルパーや保育職員に比べればずっと高い方かも知れない)。
「SESは卒業する前提で入社する」からこそ「今の仕事を辞める前には今の業界の問題点(課題)は洗い出した方が良い」とも言えるし、その業界の見識とSESで磨いたスキル(実際には案件ガチャになるであろうが)を掛け合わせた転職が大事になる。
そういう意味では、SESは入社前から卒業後の進路を描いたキャリアデザインが必要になるのである。
できるだけ卒業後は元居た業界に戻って貢献することを考えた方が良いと言うのは、キャリアの一貫性という観点から来ている。
一度はその業界の現場にいた人間にしかわからない課題というのがあり、何を課題として抱え、ITスキルを使って何を解決していきたいのか、と言った価値観の形成をしていくことが、エンジニア転身する上で重要では無いかと考えている。
SESから卒業転職をする際、一つ意識しておいた方が良いのは、中途転職者には中途転職者に賭ける期待があるということである。
「新しい風を起こして欲しい」
この言葉が額面通りか社交辞令かは入社してみればわかって来るが、前社である場合に「その業界出身の貴方だからこそ期待したいこと」があったりする。元居た仕事を辞める理由がどんなものかは個々人によって異なるだろうが、今後のキャリアで成功する可能性を高めるには、元居た業界の見識とITスキルを組み合わせた転職をするのが効果的だ。
SESでIT業界への登竜門をくぐり、卒業転職するまでには、その辺りのストーリーも上手く組み立てられるようにエンジニア人生をスタートして貰いたい。

無駄金払いのアウトソーシング:ぼったくられてるだけだ

SES卒業するならコミュニケーション力は上げておけ

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職業選択   2022/05/01   センチュリー・大橋
タグ:ビジネス

「僕と契約して理容師になってよ」QBハウスはキュウべぇハウスだった件⓶

大事なことは言わない

キュウべぇ:詐欺まがいの手口…鬼畜!!地上波でもキュウべぇの手口は詐欺まがいというより詐欺そのものである。
もしキュウべぇの営業に関心があるのであれば、まどか☆マギカのコミック版をお読みいただくと良い。
勿論DVDやブルーレイという動画で見るのも良いが、コミックとして文字にされた状態でじっくり読み込む方が良いと思うぞ。
キュウべぇは徹底して肝心なことを契約前には言わない。

QBハウスも同様である。
「僕と契約してQBハウスの理容師になってよ」
確かにQBハウスの店頭でお客さんの髪を切る理容師は、QBハウスの理容師である。だが、肝心なことである「QBハウスに雇用されている理容師ではない」と言う点は言わない。しかも社員ではなくフリーランス扱いという脱法行為であるが、そういう肝心なことは契約段階では言わないということである。

下流に行くほど詐欺的契約が多い

キュウべぇハウス‥・いや、QBハウスの可笑しな就労形態が出回ったのも、すき家の可笑しな業務請負契約にしても、最下流の労働者が割を食っていることが多い。セブンイレブンでも体調不良で欠勤をし、代役を立てられなかった高校生アルバイターに対し、ペナルティ(罰金)を取るという行動を取ったオーナーがいた。
実はコールセンターの派遣の仕事でも似たような事態を経験したことがある。
就労を開始し、いざ契約書が届いたと思って読んでみると、業務請負契約書が届いていた。最初に振り込まれた金額について明細を読んでみると「消費税」という項目があり、ただ私一人だけが書面の返送をしなかったのだという。
この時の派遣会社の言い分は「顧客との間で取り交わされた契約が業務請負契約だから貴方達は請負という扱いになっている」とのことであった。
言うまでも無いが、労働基準法では中間搾取は禁止されている。また、基本的にフリーランス(個人事業主)には定時は無いと思って良い。そもそも業務請負というのは時間に対して行うものではなく、成果に対して行うものだからである。
業務請負契約というのは、仕事の進め方や就労時間と言うのは受注者が決めるものであるが、実態として派遣(常駐)先の人間の指揮下に従わねばならないのに、業務請負契約を結ばせるというのは違法である。
しかし、下流の労働に行けば行くほど、こんな違法な契約をさせてくる企業は本当にある。

中高生の現代文で「まどか☆マギカ」を学習させよ

残念ながら下流の労働になればなるほど、法に逸脱した契約を結ばされる機会が多くある。
それでも魔法少女達とは異なり、我々が企業と労働に関する契約を結ぶときは、必ず書面(文書)で記録を残すはずだ。
その契約に関する書面から、書いてある日本語の文章を正しく読み、雇う側の意図を正しく詠まなければならない。それとできれば、転職時はある程度の貯金を備えておくことだが、出来るだけ下流の仕事には就かないことを勧めたくもなる。
何故すき家でQBハウスで斯様な脱法契約が行われるのか。それは騙せる労働者がいるからである。日本は法治国家では無い。法治国家でないからこそキュウべぇのような詐欺師的な者にとって、日本人は騙しやすくて手頃な鴨では無いかと思うぞ。
それにしてもだ、考えてもみれば、まどか☆マギカと言うのは非常に実生活で役立つことが書かれているのではないか。
現代文の教材としても実に向いているではないか。
言ってしまうとキュウべぇ自身が国語力の高い生物である。キュウべぇのような輩に騙されないようにするためには、やはり同等の国語力が必要なのだ。
少なくとも「吾輩は猫である」から夏目漱石が言いたいことを読み取るより、まどか☆マギカを読んでキュウべぇの悪意を読み取る方が、実生活で遥かに役立つと思われるが、如何か。
もしキュウべぇの悪意を適切に読み取れる人間が多かったら、QBハウスで偽装雇用契約を結ばされる理容師が少なく済んだのではなかろうか。

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  2022/04/16   センチュリー・大橋

「僕と契約して理容師になってよ」QBハウスはキュウべぇハウスだった件⓵

QBハウスはキュウべぇハウスだった

QBハウスはキュウべぇハウスだった
「僕と契約して魔法少女になってよ」
魔法少女アニメにはマスコットが付き物のようであるが、まどか☆マギカのマスコットほど憎たらしい生き物も他にはおるまい。
そのマスコットの名前はキュウべぇと言う。
このマスコットと契約したが最後、人生の破滅一直線である。
その悪辣な契約への道のりは詐欺に騙されないようにするための教材としても使え、あるいは魔法少女はキュウべぇとの契約をクーリングオフできるのかなど、家庭科の授業にも打ってつけな逸材である。

キュウべぇの仇名はQBとも呼ばれ、理髪屋のQB Houseになぞって「キュウべぇハウス」などと言ったりもするものであった。
しかし、QBハウスが本当にキュウべぇハウスだったなど、一体誰が想像したであろうか。

契約が本気のキュウべぇ仕様

QBハウスの契約仕様はこうである。
 

QBハウスで髪をカットしている理容師は利用者から見れば間違いなくQBハウスの理容師である。
しかし、QBハウスに雇用されている理容師というわけではない。労働者はフリーランス理容師としてこき使われることになる。
労働者は労使契約が結ばれると(はず)と思ってQBハウス「社員」と契約を結んだはずなのだが、実際には「フリーランスとして」エリアマネージャーとやらと「業務請負契約」を結ばされていたということだ。
それ故に残業代も出なければ有給休暇も付与されない。まさにキュウべぇの仕様なのである。

同様の仕様はすき家でも…

悪しきQBハウスの業務請負契約であるが、同様の仕様はかつて、すき家でも似たようなことをやったことがある。
期間従事者と適切な雇用契約を結ばず、個人事業主としての契約を結ばせるということがあったのだ。
本来、シフトや時間で管理される個人事業主など有り得ないのだが、どういう理屈か知らないが、個人事業主契約を結ばせると言うことが往々にしてある。
特に個人事業主として契約させられる場合、ともすれば業務上の過失に対し、損害賠償を請求されるなども起こりかねない。
そう言えば関西転居時にガスを開けてくれたのも、大阪ガスの社員ではなく、個人事業主であった。
東京ガスはキチンと社員を派遣していたが、大阪ガスから派遣されてきたのは社員ではなく、個人事業主だったのである。
そう言えば大阪ガスのコールセンターは、こちらから架けて40分繋がらなかった。
すき家と言いQBハウスと言い、こういう事態が続くと、労働者に対する適正な処遇を行っているのか不安になるところである。
労働者に対する処遇が適正になされていない場合、サービスの質も雑になる。ひいては、消費者のダメージとなって返ってくるのである。

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就労形態   2022/04/16   センチュリー・大橋

3ヶ月も経たずに辞める新卒就職…企業分析が甘すぎただけでは?⓶

ブラックなら逃げた方が良いが

精華町役場の桜🌸
写真:精華町のフリー写真素材より

「新卒で入った子がもう退職した」
この退職した理由が「先輩社員が激務過ぎて全く休んでないのがヤバくて辞めた」というような理由であったなら、会社側に非があると言えるだろう。
高学歴な人間の入る大企業の三菱電機や電通でさえブラックな企業なのだから、中小企業ともなればブラックに当たる確率は高くなる。尤も、だからこそ現場の人間やマネージャークラスが面接に当たる一次面接と二次面接は、企業側の様子はしっかりと見ておいた方が良い。
面接は応募者が評価される場ではあるのだが、一次面接や二次面接の担当面接官は生き生きとしていたかは見た方が良い。
最終面接は基本的に社長や役員との面接であり、この層は「仕事が好きでたまらない人達」が多いので、最終面接から企業を見抜けることは難しい。
だが「イメージと違った」という理由で辞めて行った人間に必要なのは、退職理由ではなく、入社理由をしっかりと分析しておくことが必要だ。
それを分析しなければ、また同じ失敗を繰り返すであろう。

入社前に思っていたイメージを書き出せ

転職と新卒はそもそも採用の目的が異なる企業も少なくない。
転職ならば、ある職域に特化した(スペシャリスト寄りな)人材が求められることが多いが、新卒に求められているのは「総合職(ゼネラリスト)」であることは多い。もちろん総合職に就くとも限らないが、いわゆる「こんな仕事が向いてるんじゃないか」とか「どの課長の下に付くのが良いか」など、企業側の判断で決めていくということである。
翌年卒の就活生が就労にどんなイメージを持つかわからないが、恐らくイメージ通りに行くことの方が、ずっと少ないであろう。
まして、どんな会社に入っても「正社員は覚えることが多い」というのはしっかり心得ておいた方が良い。もちろん雇用形態「正社員」でも実体は契約社員とさして仕事の質が変わらないこともあるが(雇用形態が単に労働ヒエラルキーを表すだけの会社)、覚えることはアルバイトなどと比べると、ずっと多い。
そして、一部を除き、大学で学んだことは殆ど活きないであろう。特に文系は法学以外、実務では殆ど役に立たない。単純実務能力は工業高校や商業高校の高卒就職者の方が高いことも有り得るため、そういうことも含めて「思い通りにはいかない」であろう。

「イメージ通と違った」
これで辞めるのであれば、逆に「入社前に持ってたイメージ」を具体的に書き出してみた方が良い。最低でも原稿用紙4枚分は書いた方が良いだろう。
新卒なら面接回数も3回以上あることが多いであろう。内定とて複数取るのが当たり前な世の中になっており、最終面接後も内定者面談(オファー面談)を行う企業は多い。入社後のギャップを少しでも減らすために内定者面談は設けられている。尤も、新卒の場合は企業側からの課題もあるかもしれないが。
入社したばかりなのに、もう辞めようと思っているなら、せめて入社前に企業に抱いていた具体的イメージを1600字以上で書き出すくらいはやって良い。1600字程度では少ないくらいだ。
少なくとも次の5点から分析は必要である。

⓵どんな風景で働くと思っていたか⇨実際は?
⓶面接を振り返って一次面接官や二次面接官は生き生きとしていたか
⓷どんな人と働くと持っていたか⇨実際は?
⓸何を決め手にその企業を選んだのか(そもそも決め手が無かったのか)
⓹何を実現したくて企業を選んだのか(そもそも実現したいことが無かったのか)

最低でも上記5点からは分析が必要で、かつ原稿用紙4枚以上である。
その中には「本当は大学の同級生が就職をサッサと決めて焦った」というのも入れた方が良いかも知れない。

確かに働いてみないとわからないことも多々あるが

こんなことを書いている私自身、決して良いキャリアを歩んだとは言えない。
高卒就職時はプラスチック製造の埼玉の町工場で1年半働き、佐川急便の下請け会社に3年間、内2年間は派遣会社の内勤と2足わらじを履き、東京でコールセンターを7年程度やったところで不安障害発症、川崎でSIerに転身している。
一度車載センシング案件に派遣され、常駐先の社員で転職したばかりの社員がいたが、彼は自動車整備士⇨自動車販売店⇨車載センシング事業参画という具合で、一貫して自動車に関わり続けて年収アップを実現していた。キャリアの軸がハッキリしていたのである。
キャリアの軸がハッキリしていることの大事さを学び、東京から大阪へ年収アップ案件へ転職し、底辺脱出に至ったのも、やはりこれまでのキャリアの掛け算によるものであった。
確かに実際に働いてみねばわからぬことは多々ある。だが、ゆくゆく転職するにしろ定年まで同じ会社へ留まるにしろ、新卒就職はその後のキャリアを形成する大事な一歩である。
「3年我慢しろ」などとは言わないが、辞めるなら「なぜその会社を選んだのか」はしっかり分析した方が良い。
今時点で辞めたくなったところで、その会社を選んだのは他でもない貴方である。仮に「どれだけ選択肢が少なかった」としても「少ない選択肢の中で選んだなりの責任」というものがあるものだ。
新卒就職など、どんな大学を出たところで1年目は殆ど使いものにならない。企業側もそれを見越して採用しているのである。
「即戦力でなくても良い」
これは殆ど新卒、よくて20代中盤までに許された特権だ。20代後半からはそうも行かなくなる。だからこそ「辞めたいから辞める」ではなく、なぜその会社を選び、何を実現したくて就活していたのかくらい、詳細に分析して欲しいものである。
でなければ私のようにキャリアの回り道をし、底辺を彷徨い続けることになるだろう。

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職業選択   2022/04/09   センチュリー・大橋

朝倉未来vs素人とのストリートファイトは「ただの虐め動画」だった

写真:諫早市のフリー写真素材より

ストリートファイトと言うのは当たり前であるが、現実にやったら決闘罪で逮捕であるが、Youtubeには決闘罪スレスレ案件な動画が流れることもあるらしい。
最近あったストリートファイト企画ではAbemaTV企画による「素人が朝倉未来を倒せたら1000万円」というものがあったそうだ。
その内容に関してYoutuberシバターが苦言を呈していた。
普段格闘技に関心のない筆者でもシバターの苦言が気になり、Twitterにアップされていた試合とも呼べぬ切り抜き動画を視てみたが、それはまぁ酷い内容であった。
素人参加者の内の一人である後藤祐樹は「歯が折れた」という噂が流れ、スポーツ報知では顔が腫れ上がった痛々しい姿がアップされている。
実際のところ歯が折られたということは無いようだが、鼻が折れたというのは本当のことのようである。
後に朝倉未来はシバターに反論しているが、少なくとも動画を視る限りにおいては、シバターの言うことが正解と言えるだろう。

シバター指摘の重要論点

かつてシバターは朝倉未来の企画した素人とのマッチメイクで、元ピーマンズスタンダードの南川と対戦したことがある。
この試合、よく見て見るとシバターは最初からガードの構えを出そうとしていることがわかる。どうしてそんな試合にしたのかは動画で語られていたが、素人との対戦に於いてプロが配慮しなければならない要点を述べている。

⓵素人相手にケガをさせてはいけない
素人は防御の仕方がわかっていない
⓷そもそも完全な素人とプロをマッチさせてはいけない

特にシバターの指摘で重要なのは「素人は防御の仕方がわかっていない」ということである。
いかんせん中学・高校の柔道でさえ大怪我をするのが格闘技というものである。後藤祐樹は「そもそも無謀だった」と突っ込まれているが、だからこそプロとしては後藤祐樹に配慮した戦い方が必要だったのではないかというところである。
スポニチが出した朝倉未来のシバターに対する反論記事で、元プロボクサーだった人がYahoo!コメントにこんな言葉を載せていた。

自分は元ボクサーだが、ボクシングでいうとたった1年くらいでもしっかりトレーニングを積んだ人とただの素人では雲泥の差が出ます。
おそらく1〜2分以内には素人が倒されるでしょう。そもそも素人がボクシンググローブをつけて力任せに無茶振りすると1分ももたずに手が上がらなくなります。
プロと素人がやるような企画は大きな事故が起こる前に止めるべきだと思います。

素人とプロなど、そもそもストリートファイトなど成立しようもないということだ。
プロを前にした素人はストリートファイターどころか、単に車に轢かれに行く歩行者に過ぎないということである。

格闘技啓蒙どころかただの虐め動画でしかない

一応ストリートファイトとは銘打ったものの、朝倉未来側としては「ストリートファイトを模したセットである」ということで、最低限の安全策は取られているとのことだが、それこそ朝倉未来のスープレックスで受け身を取れなかった後藤祐樹は、少し遅れて障害を起こしていたとしてもおかしいことではない。
いったい何故Abemaはこんな企画を良しとしたのか。シバターの動画を視る限り、Abemaに企業倫理は無かったのであろうか。
動画の内容も朝倉未来が素人2人へ一方的に暴行するような内容にしか見えず、格闘技の啓発どころか、虐めの促進にしかなっていない。
シバターは動画内で「格闘技界で飯を食ってる人がこんな企画を評価してはいけない、排除しなければならない」と言っていたが、正にその通りである。
そもそも動画の構成は全く「格闘技を楽しむ動画」にはなっていない。あの構成は「朝倉未来が素人を虐める光景を楽しむ動画」なのだ。だからこそプロの格闘家や解説者が「こんなものを評価してはいけないし排除しなければならない」のである。
かつてシバターが南川と戦った時に、朝倉へこう言っていた。
「こんなん流行らんやろ」
その時の朝倉の表情は茫然としたもののように見えたが、実際問題として流行るものではなかろうし、流行らせてもならないだろう。

介護事業者の数を半分に減らせー話はそこからだ

よい仕事をさせてないーそりゃ社員だって盗みも働くさ

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  2021/11/22   センチュリー・大橋
タグ:ビジネス

若者に告ぐ!「うっせぇわ!」嘆く暇があるなら一流の集まる街へ行け

「うっせぇうっせぇうっせぇわ!」
ラーメンを食している最中に流れてきた「うっせぇわ!」は、なんでも若者の支持を集めた曲として話題になったことがある
筆者はあまりボーカル付きの楽曲を聴くことは無いため、飲食店やスーパーに立ち寄った時でも無ければ聞くことのないものであったが、聴いていてつい気になる点があった。
退店後に歌詞を見て見ると、この曲に共感できたという若者には次のような特徴が垣間見れる。

❶小さい頃から人前では良い子ちゃんであったこと
❷社会のルール(暗黙の了解)には従順であること
❸一方で自分は出来の良い優秀な人間と思っていること
❹その上で社会への不平不満が大きい事

こんな感じであろうか。
とりわけ、どうしても気になったフレーズが「頭の出来が違うので問題はナシ。つっても私模範人間」というものだ。
「うっせぇわ!」に共感する人は、恐らく上司に不満を抱えているであろう。その上で、自分は仕事の出来る人間であると思っている。しかし、ならなぜ「三流上司」とやらの元に甘んじているのか。ここがどうにも腑に落ちない。

確かに日本企業はだらしないが

恐らくこの歌に共感した人は多くが日本企業に勤める若者で、上司や経営者は保守的で会社の文化は古臭いのだろう。
日本企業の経営者や上司の多くが無能なのは確かであり、だからこそIT革命から20年経ってもデジタルの普及は大きく遅れた。
20年前に掲げられた「e-Japan戦略」では「このままやと日本はIT後進国になるで!」と予言していたのだが、正に今、その予言通りとなってしまっている。
未だ20年前の価値観にすら追い付いていない中高年の多い日本企業で、マイノリティである若者はさぞ苦労していることだろう。
安倍政権ではアベノミクスなどと称して雇用の改善が謳われていたが、何のことは無い、高齢化で引退していくオールド世代の後にヤング世代が入れ替わっただけのことだ。アベノミクスなど関係なく、コロナが終われば再び人手不足時代に到来する。
何せ大企業の子会社でも、若者の繋ぎ止められない現状に冷や汗をかいているものだ。今の中高年はまだ昭和から脱却できておらず、そうした意味で能力のない人間が役職に就いてしまっていることは確かだ。
しかし、そうした不満を抱えつつも、不満を伝えないこともまた罪ではないか。
まして「頭の出来が違う」というなら、なぜ現状の不満な環境に甘んじているのか。

「私は頭の出来が違う!」というなら一流の集う環境へ行け

「うっせぇわ!」の歌詞中にある「頭の出来が違うので問題はナシ」というのは、本当に「私は頭の出来が違う」と思っているのであれば、色褪せた上司にとって、若さくて有能な貴方は手に余る存在だ。転職をオススメする。
しかし、ただ転職しても面白くはなかろう。一流の集う場所へ飛び立つべきである
わかっての通り日本企業のサラリーマンは一流にはなれない。だが、それがわかっていて何故不平不満を抱えたまま現状に甘んじるのか。
頭の出来が違う優秀な人間は、一流の集う環境へ飛ぶべきだ。具体的にはシリコンバレーや深圳のようなイノベーションセンター、世界の金融の中心地たるウォール街など、一流の集う環境で、一流と同じ目線で仕事をするべきではないか。
アメリカの大リーグが凄い存在である理由は、世界中から一流の選手が集まるからだ。
イタリアのセリエAは世界中から一流のサッカー選手が集まるのだから、優秀な選手は日本から飛んでいく。
もし本当に「私は頭の出来が違う」と思っているのであれば一流の集う環境に転職した方が人生は充実すると思われるのだが、して如何か?

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職業選択   2021/07/05   センチュリー・大橋
タグ:ビジネス

企業は外国人正社員比率を最低1割は達成せよ:日本人だけで固まっても会社は変われぬ

読売新聞の古い記事だが、パナソニックの子会社において、人事担当者のパワハラにより、内定者が自ら命を絶ってしまったことが報道されていた。
少子高齢化が進む日本では若者の命はこれまでにない貴重な存在であるのだが、果たして何故こうも日本の企業はこうもブラックな文化を変えられぬのか。
テレワークが浸透しないこともそうであるが、いかんせん日本企業では昭和のオヤジが強すぎており、いつまで経っても日本は昭和に付き合わされるという地獄に陥っている。
未だ賃金は横這いであり、1人当たりの所得は韓国に抜かれてしまったのだ。尤も、韓国は日本より失業率も高く、残業も多い国であるから、それなりにあちらもブラック企業は多いと見るべきだろう。
しかし、それにしても日本の企業はどれだけ報道で長時間残業やパワハラ体質をバッシングされても、全く学習している様子が見られない。
なぜこうも学習しないのか。いや、もしかしたら学習の必要が無かったのかもしれない。

日経225の正社員になるのはゴール地点

なぜこうも日本企業はブラックな文化を維持できるのか。それも中小企業ではなく、仮にも東証一部で上場している企業の子会社でだ。
これは今の日本人のキャリア観が大きく関係しているかもしれない。
日本人は会社に不満はあるが辞めたがらない
リクルートワークス研究所が行った5ヵ国リレーション調査の結果は悲惨なものだった。
このグラフを端的に言うならこうだ。
「日本人は仕事に不満が多いし職務に満足をしてないが会社は辞めたくない」
つまり「会社にぶら下がり続けること」が目的下し、正社員になることは通過点ではなくゴール地点なのだ。
まだまだ転職しながらのキャリアアップが一般的ではないのか、新卒カードが偉大過ぎるのか、日本人にとって日経225への就職はスタート地点ではなく、ゴール地点になってしまう。かつ日経225の主要企業は新卒入社が最大にして最後のチャンスとも言える状況になることから、ここをしくじったら後が無いという気持ちになるのかもしれない。
本来なら就活というのは企業と就活生は対等の立場であることが理想だ。お互いに雇用関係が無い間は上下関係も当然あるはずもなく、企業側が「ウチの会社のやり方が気に入らないなら辞退してくれ」と言えば「ああ、じゃあ辞退してやるよ」と言えるのが健全だ。だが、パナソニック産機システムズの件は、そうはならなかったのだ。

外国人材がいつかないような企業はお先が暗い

これから少子高齢化を加速させていく日本は嫌でも外国人材に頼らねばならないのだが、少なくとも外国人材を定着させるには昭和のオヤジ的な価値観は通用しない。そもそも日本人とはキャリア観が異なるのであるから、日本人に対して行えるパワハラなんてやろうものなら「わかりましたサヨウナラ」とお別れされるだけである。
ある意味、外国人に優しくない職場というのは、本来日本人にも優しくないと言って良い。
日本人は正社員がゴール地点になっているが、外国人は正社員=ゴールというわけではないので、定着させるためには働きやすい環境、適正に人材を評価する制度、キャリアを形成できる仕組みが必要になる。
具体的には収入をアップできるかどうか、であろう。日本人みたいに「お客様の笑顔を自分の喜びに」などと言った胡散臭い言い分は通用しない。スキルが身に付き、確かな収入のアップに繋がる組織と思えなければ、より良い条件を見つけて転職されるだけである。
日本人だけで固まる場合、そもそも日本人のゴール地点が正社員になることであることから、別段企業改革などせずとも社員は辞めることは無かった。正社員という地位を維持するためには、昭和のオヤジ的な価値観に染まっていくことが、組織にぶら下がるための最善だからだ。だが、これでは生産性はいくら経っても上がるまい。
ただでさえデジタルトランスフォーメーションも求められる今の時代、昭和のオヤジから脱却できなければ日本の衰退は加速するだけである。昭和のオヤジからの脱却には脱却せざるを得ない物理的環境を整えるのが一番だ。どの道、デジタル戦略を組んでいくなら、海外の先進事例などは学ばねばならなくなる。ITに関する一次ソースは多くが英語なのだから、必然的に外国人材の登用は必要になるだろう。
労働改革もデジタルトランスフォーメーションも日本人だけで革新を起こすことはできぬ。外国人材を最低1割は登用し、昭和のオヤジ的な要素を破壊していかなければ、今後も日本企業は変われることなくブラックな労働を続けていくだろう。

ITビジネス関連

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就労形態   2021/05/30   センチュリー・大橋
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