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「言いたいことが言えなくなった今がおかしい」という残念な上司⓶

長崎県庁

写真:長崎市のフリー写真素材より

人前で部下を叱るのは甘えだ

人前で部下を叱ることがパワーハラスメントとされるようになってきた事態に対して「言いたいことも言えなくなった世の中がおかしい」と言う人達を見かけるのだが、それはそれで上司こそ部下に甘えてきたのではないかという話である。
そもそも何故人前で叱る必要があるのか。
自分がそうされてきたから部下にもそうしているのか、はたまた自己顕示のためなのか。
上司たるもの人前で部下を叱るリスクは把握して然るべきである。人前で部下を叱る行為は叱られた部下だけでなく、組織全体にも士気の低下をもたらす。百害あって一利なく、人前で部下を叱る上司こそが部下に甘えているのだ。これとて、日本に儒教文化が浸透しているおかげで、自らを危険に晒すことなく人前で叱れるのである。

今のまま外国人と働けるのか

フィリピンでは、相手が誰であっても、公衆の面前で罵倒し、恥をかかせるといった行為はタブーとされています。
たとえ自分の家族に対する暴力的な言動であっても、周囲からいやがられます。従業員を他の従業員の面前で叱責したために暴行・脅迫を受けた例や、自分の配偶者や子を叱っていて他人から訴えられ、警察に逮捕された例もあります。
フィリピン人のプライドの高さを理解し、良好な人間関係の構築に努め、他人だけでなく知人、家族等に対しても、絶対に暴力的な言動をとらず、諍いや争いを避け、たとえ相手に非があっても恨まれないように日頃から行動することがもとめられます。金銭トラブルや男女問題等には特に注意してください。

これはフィリピン大使館で実際に日本人向けにアナウンスされている文面である。どうしてフィリピン大使館がこんな文面を載せているかといったら、それは在比邦人のビジネスマンで、そういうトラブルに巻き込まれる人間が多いからである。同様のトラブルに巻き込まれるのは、韓国人なのだそうだ。
日韓で共通するのは儒教国と言ったところか。
そしてこれを「フィリピンと日本を一緒にするな」という問題で済ませてもいけない。実際のところ、少子高齢化の進む日本では、この先、移民がいなくては生活が成り立たないのである。
既にコンビニのアルバイトは大都市を筆頭に外国人労働者でカバーしている。配送ドライバーですら外国人労働者への依拠が進んでおり、外国人の部下を抱えるなど、この先、全く珍しいことではなくなるということだ。
当然、言葉や育った背景の違う人間に、いきなり日本の儒教的文化を理解しろと言っても理解は得られないであろう。それが命取りになる未来というのは、充分にあり得ることなのだ。

役員の仕事は会社の仕組み作りではないのか

現代のマネージャー(課長)はプレイヤーも兼ねていることが多く、業務は煩雑であることは否めない。
今の若者は8割が出世を希望しないとも言われている。
新人教育をしている最中に「無能な管理職だ」と叱責された倉敷紡績の管理職にしても、出世を希望していたとは限らない。
世界的に見れば「女性の管理職が少ない」としてジェンダーギャップの問題が取り沙汰される日本であるが、一方で日本企業においては男性が出世圧力を受ける場面は多い。一定の年齢になると「いつまでも主任ってわけには行かないでしょ」というような「早く次のステージに上って頂戴」という圧力が加わることが多い。
また、出世は「自分が出世したいかどうか」以上に、その当時の上司目線で見て「出世させたいかさせたくないか」という要素が大きいため、倉敷紡績の「無能な管理職だ」と叱責された管理職もまた、望んで出世したか否かはわからないものだ。

元より「無能な管理職だ」と叱責した役員自身もまた、有能とは言えないのではないか?
その「無能な管理職」も「誰かの意向で出世した」のであり、本当に「無能な管理職」が出来てしまったというのなら、それは会社の人事制度に問題があると言うことだ。では会社の人事制度は誰の意向で作られるのか。それは会社の役員であり、或いは社長である。

社長や役員の仕事は会社全体の舵取りであり、社長がリーダーシップを得意とするなら、役員はマネジメントの仕組みを整えるのが仕事なのではないか。
それが出来ないなら、本当に無能なのはその役員ではないかということだ。
「言いたいことも言えない世の中になっておかしい」
これは違うぞ。そういう人が言いたいことを我慢する世の中の方が、寧ろマシな世の中になるのである。

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就労形態   2022/09/11   センチュリー・大橋

「言いたいことが言えなくなった今がおかしい」という残念な上司⓵

人前で叱るリスクを学習しない上司達

大阪企業である倉敷紡績の執行役員が、管理職であった部下に暴言を浴びせたことで辞任していた。既に暴言を受けた管理職は退職をしているが、新人教育をしている最中に「無能な管理職だ」と罵られ、多数の社員の前で長時間の説教を受けるようなこともあったという。
「倉敷紡績」と言う名前なのに、岡山ではなくて大阪に本社があるという疑問はさておき、時に「辞めさせたろか」と凄まれることもあったという。

こういうことがあると、決まってこんなことを言う人が現れる。
「これくらいでパワハラだの言うほうがおかしい」
「言いたいことも言えない時代になった」
などなど。こうした発言をするのは「自身が誰かの上司だから」なのかも知れないが、しかし「貴方みたいな人が言いたいことを我慢しているから世の中全体がマシになった」と言った方が良さそうである。

本来、人前で叱るというのは、大きなリスクを伴うものである。
それは人前で叱られる側は面子が潰されるということもあるし、或いはアメリカ社会では「怒りをコントロールできない人」とみなされる。
国が変われば文字通り「命取り」になることもあり、フィリピンでは日本人や韓国人が「人前で叱った」ことが原因で命を落としている。

儒教文化の弊害

「言いたいことが言えなくなった今の時代がおかしくなった」のではなく「貴方みたいな人間が言いたいことを言えていた昔の方がおかしかった」と言う方が、日本の企業文化の実態である。日本には体育会系企業が多いが、体育会系企業の文化は遡ってみると、儒教文化に帰結する。
これは企業文化に限ったことではないが、日本に存在する病理は儒教に起因するものが多い。

森友学園事件では教育勅語が話題になったが、この勅語の成立には儒学者が関わっており、朱子学の影響を色濃く受けている。靖国神社なども遊就館を見学すれば、あれは儒教(朱子学)の価値観そのものであるということも気付く。昨今何かと世間を騒がせている統一教会も、根本的な価値観は儒教だ。
勿論ブラック企業の価値観に於いても例外ではなく、やはり儒教の影響を受けているのである。

「日本と韓国は悪いところが似ている」と言われたことがあるが、それもそのはずである。
歴史を遡れば秀吉の朝鮮出兵の際、儒教に関する書物も日本に多く持ち帰られていることから、日本と韓国の悪いところが似るのは無理もないことだ。それがフィリピンをはじめとする東南アジアで「皆の前で叱ったこと」により、文字通り命を取られるものが日本人と韓国人であることからも、なかなか笑えない話である。

昔の企業戦士が頑張れたのは安定の老後という報酬

恐らくバブル世代以上の者から見た場合、今のサラリーマンが軟弱なように見えてしまうのであろう。
「何かあると直ぐパワハラと言われるようになった」と考えているかもしれない。そんな世の中を前にして「言いたいことも言えない世の中になっておかしい」と言っているのである。
だが、実際は「貴方達が言いたいことを節操なく言えた時代の方がおかしかった」のである。
しかし、文句を言う中高年の言い分も無理もない。彼らもまた罵声に耐え、家族をそっちのけにしてでも企業に身を捧げて生きてきたからだ。というより、今の中高年世代が企業戦士だった時代の日本は「家庭を大事にするようなサラリーマンなど必要ない」時代だったのである。

彼らの若い時代の日本企業と言うのは、言うなれば社長(或いは上司)と社員の関係が父と子のような関係だったと言えよう。
大企業を筆頭に終身雇用が生きていたから、定年まで会社に守ってもらう恩を感じながら全力で会社の為に邁進出来た。

問題は終身雇用が崩壊した後である。終身雇用が崩壊しても、体育会系(儒教/朱子学)の体質だけは残った。終身雇用、安定の老後と言う報酬が無くなれば、前の世代が耐えてきたものも、次の世代では耐えられなくなるのは、何ら不自然ではあるまい。少なくともバブル世代以前と氷河期世代以後では、持っている前提は異なるのである。

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  2022/09/09   センチュリー・大橋

人生100年時代:定年後を見据えた職業の在り方は現役の内に考えるべし⓶

どんな街で働くのか長崎市🐭島公園

写真:長崎市のフリー写真素材より

例えば東京でSESに在籍しながら年収350万円以下の収入で働いている人間には、名古屋行きを一つの選択肢として勧めている。
というのも、名古屋は東京と大きな賃金差はなく、家賃は周辺自治体も含めて見れば東京よりだいぶ安く、収入ー家賃で見た時に、結果的に手元に残るお金が多くなることが利点である。同時に通勤の混雑度も東京に比べればだいぶマシであり、東京で働くより生活の質は上がると言う点で、SES勤務者には名古屋行きが一つの推奨できる行先なのである。

人生100年時代とは言ったものの、もう片方には35歳転職限界説も存在する。これはITに関して言えば、ある程度は緩和されているが、他の業種ではまだ生きている業種もあるであろう。
そう言う意味では、どんな職場で働きたいかと言う視点だけでなく、どんな街で働きたいかと言う視点も大事である。

28歳になったら働き方と向き合うべし

人間、20代前半は体力的にもまぁ、無理が利く年代なので、我武者羅に働くのも良いだろう。この時期は仕事の基礎を学ぶ期間とも言える時期であり、仕事に対する基本的なスタンスと言うのは、この時期に形成されると言って良い。そして、20代後半から30代前半の間に、確立のフェーズへと移行していくのである。
ちょうど未経験分野への転職が可能な最後の年代とも言え、云わば、この年代が「何の人」として生きるかの方向性を確立すべき年代とも言える。30代後半から40代で深化の年代へとシフトしていくのであるから、実は20代後半から30代前半は人生に於いて、非常に大事な意思決定をするタイミングになるだろう。

ちょうど現代では20代後半から30代前半はライフイベントにも変化が起こりやすい年齢帯であり、必然的に将来を意識せざるを得なくなるであろう。
30代に入ると体力的な衰えを感じ始めるようにもなるため、自ずと持続可能な働き方についても考えることになる。
出世をしたいのか、そもそも自分に出世できる当てはあるのか、もっとゆとりをもって働きたいのかは、28歳になったらよくよく考えておいた方が良いポイントだ。

昭和後期から平成初期とは異なり、今は「労働者としてのゴールは人生のゴールの手前」だ。30年後の日本人は大半は70歳以上になっても働くことになる。
そのためにも「健康に働き続けられること」がどうしても重要になってくるのである。
「気が早い」と思われるかも知れないが、20代後半から30代前半の間に「職業人としての確立」が求められるのであるから、28歳になったら将来の働き方は意識した方がよろしい。

「何の人になりたいか」と「どんな働き方をしたいか」

今後、社会保障の圧縮は更に進み、65歳を過ぎても働き続けなければならない未来は必ず来る。
そんな時代の「安定」は「安定した企業」以上に「安定して働き続けられる環境に身を置くこと」になるだろう。言うまでもないが、会社として安定でも三菱電機のような、常に激務で風通しの悪い組織では、安定した働き方は出来ない。
転職35歳限界説も少しずつ40歳限界説にシフトしていくだろうが、まだまだ時代は35歳限界の中にいる。だからこそ20代後半から30代前半の間に「何の人になりたいか(専門性)」と「今後どんな働き方をしたいのか」を決めておくと良い。

65歳以降の働き方としては、その時の企業で再雇用制度を使うのが現実的になるだろう。
それと、脱線するが、もしゆくゆくはUIJターンをするような場合、東京にいる間は極力物を持たないようにした方が良いということは補足しておきたい。引っ越しの時にお金が多く掛かってしまうからだ。特に北東北や九州へ行く(帰る)となった時に、余計なものを持っていると引っ越し代金が膨大になってしまう。

東京には仕事が多くあるが、ずっと働き続けられる街か否かは疑問だ。満員電車は身に堪えるであろうし、人が密集する街であるが故に、問題も多く起こる。65歳を過ぎて働き続けられるかどうかを考えた時に、UIJターンが視野に入ったなら、早すぎない程度に早い年齢でやっておいた方が、後々楽だ。
東京に居続けるか、地方都市へ向かうのか。いずれにしても働くことと生活することは切り離せず、定年も労働は続くことを考えて、28歳になったら先を考えておくことを薦めたい。

東京は人が多すぎる-過密すぎるが故に問題も起こる

炎上した「底辺職業ランキング」記事:では自分は就きたいと思うのか

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職業選択   2022/09/04   センチュリー・大橋

人生100年時代:定年後を見据えた職業の在り方は現役の内に考えるべし⓵

定年退職後も働かないといけない三菱通りから望む長崎⚓

写真:長崎市のフリー写真素材より

本当に100年生きられるかなど疑問しか感じないところであるが、今や「人生100年時代」などと言う言葉は当たり前のように聞かれるようになってきた。
その一方、Twitter政治界隈は右を見れば「移民は嫌だし難民も嫌」と言い、左を見れば「結婚は嫌だし子供産むのも嫌」という光景が見られ、こうした中では社会保障は削るしかないのは自明である。
定年退職後に再就職をする人も当たり前のようにおり、65歳を過ぎても働かなくてはならないという見方は、ある意味で間違ってはいない。

老後3000万円問題は、あくまでも今の物価で必要な老後の生活費が3000万円と見るべきであり、30年後は老後6000万円と言われているかもしれない。
ある程度余裕のある暮らしをしようとなれば、恐らく1億円は必要になるだろう。
そうなれば、定年退職後に必要なのは貯蓄以上に収入源である。老後3000万円の貯蓄は現実的に厳しいため、考えておく必要があるのは老後の働き方なのだ。

持続可能な働き方を考える

どんな風に働きたいかは、人の数だけ理想の姿があるであろう。あるいは特に考えてもいない人もいるかも知れない。
バリバリ働いて出世したいのか、それとも出世を目指さずに緩く働きたいのか、あるいはスペシャリストとして専門性を活かして働きたいのか。それは個々に想いはあろうが、よほど野心に溢れるエネルギッシュな人を除けば、だいたい30代中盤から体力の衰えを少しずつ実感してくるようになる。若い頃は出来た無理も、加齢と共に出来なくなっていくのであり、だからこそ健康診断でも35歳を境に〖生活習慣B健診〗へと変化していくのである。

ある意味では、20代中盤までは我武者羅に働いてよい。ただし、20代後半に入ったら、30代を見据えて人生を考えた方が良いであろう。
もっと言えば、今の働き方、或いはその延長で働き続けられるのかどうかということである。
それこそバブルh崩壊以前はまだ「定年まで働けば退職金と年金で悠々自適」出来る未来があったから、ブラックな仕事でも頑張れた。だが、今は退職金と年金だけで老後を生きるのは難しい。だからこそ、現役世代の内に「歳を重ねても持続可能な働き方」というものを考える必要が出てくるのだ。

現役時代の内は年収と労働量のバランスを考える

持続可能な働き方と言う点を考慮した時、一つに大事なことは「仕事量が過重でないか」ということである。
少なすぎても苦痛ではあるのだが、やはり仕事が多過ぎていつも帰れないという働き方が、一番持続しない。
暇と激務はどちらも毒であり、適度な仕事量が一番安定して生きられると言って良い。

尤も、適度な仕事量が人によって違うと言われればそれまでであるが、忙しすぎず暇すぎずが最良な状態である。尤も、多くの会社では繁閑があり、過渡期もあるので常に一定ということは珍しいと思われる。
次に考えるべきは年収だ。これは多いに越したことはない。ただし、外資系コンサルのように激務になりがちな仕事で高年収が続くかと言うと、恐らく野心の強いエネルギッシュな人以外には続かない。

また、仕事自体は楽だが収入も低すぎるようでは問題だ。昨今は物価高となっているが、低収入では言うまでも無く、物価高には耐えられない。
そして、もう一つ考えるべきが、どこで働くかである。

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炎上した「底辺職業ランキング」記事:では自分は就きたいと思うのか

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職業選択   2022/09/02   センチュリー・大橋
タグ:ビジネス

炎上した「底辺職業ランキング」記事:では自分は就きたいと思うのか⓶

結婚したくない男性の職業とも合致する婚活会議:結婚できない・彼氏にしたくない男性の職業ランキングTOP5

就活サイトの「底辺職業ランキング」はネットで炎上し、今やAbemaTVやマスコミでも取り上げるネタとなった。

そもそも婚活サイトには以前から「結婚したくない男性の職業ランキング」なるものは存在した。
そして、そのランキングに並ぶ職業は概ね炎上した「底辺職業ランキング」と大抵一致する。

都合の良い時だけ優生思想を批判

底辺職業ランキングは「職業差別を助長する」として糾弾されているが、婚活市場では今まで職業差別が行われ続けてきたものである。
一応、婚活絡みの「職業差別」で炎上した事件自体はあった。それは「男性は公務員に限る」という鳥取市と民間イベント会社が行おうとした婚活パーティだ。
これが「職業差別」として炎上した婚活パーティ事件であるが、この問題は本質的に「職業差別」というより「公金(税金)を使って男性の参加を公務員だけにしたこと」の方が問題視されたと思われ、これが一企業の行うサービスの一環として「ウチの相談所に登録する男性は公務員しかいません」の場合、殆ど見向きもされなかったであろう。

「収入の低い職業に就いてる男性と結婚したくないと思うのは差別じゃない」
そういう意見を目にしたが、それなら「結婚で苦労するからこれらの職業についてはいけない」もまた差別には当たらないであろう。
「収入の低い職業に就いてる男性と結婚したくないと思うのは差別じゃない」と「結婚で苦労するからこれらの職業についてはいけない」は、ある一つの出来事に対して違う立場から似たようなことを言っているだけに過ぎない(そして介護職男性が婚活でも不人気であることが何年も前に記事にされている)。

ではなぜ就活サイトの「底辺職業ランキング」が炎上したのか。それは「炎上させる人の眼に付いた」という、ただそれだけの理由である。
そして一旦炎上すれば「正義の行使に飢えたネット民」の快楽のネタとして使われているだけだ。あの記事を批判している人間の多くは、実際にその仕事に就きたいとは考えないであろう。

「社会に必要な仕事だ」とは実に綺麗な言葉である。
だが、そうした言葉とは裏腹に「自分はやりたくない仕事である」とは多くが理解しているであろうし、同時に「この仕事の人とは結婚したくない」とは、多くの女性が内心で思っていることでもある。

市場原理から優生思想を取り除くことは出来ない

「こんな(年収の低い職業の)男性とは結婚したくない‼」と思うこと自体は何も悪くは無いし、そう発信することもまた悪ではない。何故なら「婚活市場とはそういうもの」だからである。
同様に「結婚するのに苦労するからこんな(給料低くて出世できない)職業に就くのはやめとけ」とランキングを作ることもまた、悪いこととは言えない。何故なら「就活市場とはそういうもの」だからである。

「就活市場」を勝ち抜いた先には、人によっては転職市場、婚活市場へと参入することになるであろう。
そこでもまた他者と競争し、優れた人間だと判断された人間が勝ち進めるようになり、負ければ「無価値な人間」として切り捨てられていく。
これは良い悪いの話ではなく「市場原理とはそういうもの」なのである。

昭和時代中期から後期は「一億総中流」などと言う時代があったが、これは社会主義的な考え方だ。
「職業差別だ!!」として叩かれている「底辺職業ランキング」であるが、倫理は別すれば資本主義として何も間違っていない。
同様に「こんな(年収の低い職業の)男性とは結婚したくない‼」もまた、資本主義としては何ら間違ってはいない。
社会主義は平等思想がベースだが、資本主義では優生思想がベースなのだ。

資本主義では人間の価値は市場が決める。就活市場の先に婚活市場が控えているかもしれない人は、どうしても収入の低い仕事は避けねばならず、同時に市場価値は社会にとって必要な仕事か否かは殆ど無関係であるが故に、自分の将来を大事にしたい人は、炎上していたランキングに入っていた12の職業に就かない方が無難なのは確かである。

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職業選択   2022/07/03   センチュリー・大橋
タグ:資本主義

炎上した「底辺職業ランキング」記事:では自分は就きたいと思うのか⓵

大阪の小さな就活サイト運営企業が「底辺職業ランキング」なる記事を書いて大炎上したようだ。
該当記事は既に削除されているのだが、スクリーンショットはあったので、今回はこのネタについて扱いたい。
炎上した「底辺職業ランキング」には12の職業がノミネートされ、ネットでは「どれも必要な職業なのに」と大きなバッシングを受けることになった。

底辺職業ランキング12選(炎上) まず炎上した当該記事に書いてあった内容であるが、倫理的な是非はさておき、書いてあったことは概ね事実である。
特にデメリットとして挙げられていた「年収が低い」と「結婚の時に苦労する」という内容は、ほぼ大半に当てはまるであろう。
そして、これらの仕事に新卒で就くことには大きなリスクがある。
よって書いてあった内容自体は概ね相違は無い。

婚活時には多大な苦労を伴うのは間違いない

「どれも世の中に必要な仕事なのに」などと綺麗事を言うのは簡単である。だが、それらの綺麗事を言っている人達が自らそうした職業に就きたいかと言われれば「NO」であろう。
また、それらの職業の人と結婚したいかと問われれば、多くの女性は忌避すると考えて良い。
底辺職業ランキングにのみノミネートされた12職は男性が就いているか女性が就いているかによって結婚の難易度は全くことなるが、元記事は読み進めて行けば「就活くん」なるキャラクターを登場させていたため、新卒の男子をターゲットにした記事と言える。

では「底辺職業」に就いている男性が婚活に臨んだ場合、結婚できる可能性はあるのか。
まず厳しい状況下に置かれるであろう。とりわけ東京・横浜・大阪で婚活しようものなら、確実に足元を見られると考えた方が良い。
婚活市場に於ける価値は男性が年収、女性は若さによって決まってくる。
一応、今回は男性を例に挙げるが、多くの結婚相談所では「表向きは」年収の下限を設けていない相談所が多いと言われている。
だが、一部の「高年収男性と出会える」がセールスポイントの結婚相談所では、足切り年収が存在する。これが概ね400万円。底辺職業ランキングにノミネートされた仕事に就いていようものなら、大半は足切り点すら取れないのである。

この「底辺職業ランキング」の炎上理由には「企業としてこんな記事書くのが悪い」という意見がよく見られた。
ところで企業として婚活サービスを手掛けるIBJは、男性の登録条件として「大卒かつ年収400万円以上」の22~44歳になっているというが、これについてはいかが思われるか。
少なくとも底辺職業ランキングにノミネートされた12職は、90%以上がIBJの審査から落とされるだろう。
婚活市場では職業差別は当然のものとして存在するのだ。

資本主義社会は「市場価値」で「人間の価値」が決められる

「婚活市場では職業差別は当然のものとして存在する」と書いた。
これは資本主義社会であれば避けられない問題であり、市場原理に基けば「人間の価値は収入によって決められる」のである。こうした「人間としての市場価値」は「社会に必要な仕事に就いているかどうかは無関係」だ。よって婚活市場に関して言えば、女性から見ると「あなたがその仕事でどれだけ社会の役に立っていたとしても、貴方との結婚で生活が良くならないなら貴方は要らない」と言われるだけである。

更に底辺職業とされた12の職業には別の問題があり、一度就くと転職が容易ではないということも挙げられる。
ここで言う転職は「転社」ではなく、文字通りの「転職」だ。一言で言って潰しが効かず、キャリアアップも出来ないため、脱出が難しい。よって自分の市場価値が上がらないという問題もセットで就いてくる。
繰り返すが、社会に必要な仕事に就いているかどうかと、市場から見た自分の価値があるか無いかと言うのは無関係だ。
そして資本主義社会で生きる以上、市場価値が上がらなければ、人として尊重されない場面が出てくるということは、認識しておいた方が良いだろう。

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職業選択   2022/07/01   センチュリー・大橋
タグ:資本主義

35歳定年説が崩壊したか否かかはさておきSESから脱却するなら今である⓶

👕今の転職はブーム感も否めない

いくら転職が盛んと言っても、今の転職市場はあくまでもブームである感は否めない。
少子高齢化により、企業側も選り好みを出来なくなる傾向は続くと思われ、その園長としての35歳転職限界崩壊説の成立は有り得る。
ただ、それが能動的な意味合いで行える転職かどうかは話は別であるが。

「35歳転職限界説がもはや過去の遺物となった訳」という東洋経済の記事も、よく読めばメインはDX人材であるという事が垣間見れる。
尤も、DXも言葉だけが一人歩きしていて、大半の組織に「なりたい変革のあり方」は見えていない。
即ち[DXに当たってどんな人材が欲しいかの実像は企業側もよくわかっていない]という事でもある。
一方で、ITスキルのある人材が欲しいという点は変わらない。この点では、今チャンスを掴める人間は確かにいる。

🏢SESから脱却するなら今のうちである

DXブームにおいて、企業から求められるのは言うまでも無くITスキルの高い人間である。
ITスキルが高く、社内調整力がある事が多くの企業で求められるだろう。
この意味では、チャンスを得られる人間は確かにいる。

今SESでくすぶっている人間などは、DXブームのうちに転職をした方が良いだろう。
「転職を考えた方が良い」でなく「転職をした方が良い」である。
さぶれSMBCソースコード流出事件により、SESには何年働いても賃金上昇は無いのは可視化された通りである。

勤続20年でも昇給なし。東京で年収300万円など、とても文化的な暮らしは期待できない。
収入を上げるには転職しかない。では転職のチャンスはいつでもあるのかと言えば、そうではない。
SESから脱出するチャンスを掴めるか否かは時期を問わず、本人のSESを卒業したい意志と行動が第一に必要な事ではあるが、その出口が広いのはDXブームである今がチャンスとも言えるだろう。

💻DXの旗振り役はいなくなった・・・

しかし、どれだけ長く見てもDXブームが続くのはは2025年が限界であろう。
大阪万博を控えた2025年。ちょうどこの年にWindows10のサポートも終了するが、2026年には特需も終わり、DXブームは人知れず終焉を迎えると見ている。2026年を機に35歳転職限界説が復活しても不思議なものではない。

元々デジタル庁は菅義偉時代に作られたものだ。岸田政権に変わってから、政権のDXに対する意欲はあまり感じられない。
西村博之、牧島かれんの議論を見ても分かる通り、現政権には本気で日本のIT企業を育てようと言う気概は感じられない。
旗振り役である菅義偉が退陣してしまったため、DXブームの終焉は早くなったと見るのが妥当であろう。

それ故に転職(SES卒業)の決断は早い方が良い。
それこそGreenやGeelyなどを使って早めの年収アップ転職を実現しておいた方が良いぞ。
尤もGeeklyと言えば割と「本気で転職を考えていない段階からアプローチがしつこかった」などと言う評判も聞いた事があるが・・・。

いくらDXブームとは言え、実際にSESから卒業できるか否かは自分の行動次第である。
行動せずに現状維持に甘んじるか、行動して年収アップに繋げるかは自身の自由である。
ただし、少しでも現状維持はマズいと思う気持ちがあれば、ブームは利用しておいた方が良い。
転職した結果、必ずしも良い結果になるとは限らない。SESを卒業した後の方が、何かとコミュニケーション能力も必要だ。
だが、この先、少子高齢化によって社会保険料なども上がる事を考えると、早めにSESを卒業して年収アップを実現した方が良いことは確かではないか?
現状維持してジワジワと追い込まれていくのか、それとも転職して年収を上げて、少しでも将来の不安を軽減させるのか。全ては自身の選択によって決めることである。

SESを卒業するならコミュニケーション力は上げとけ

新卒時のSES内定は辞退で良い:新卒カードを無駄にしてはならない

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職業選択   2022/05/15   センチュリー・大橋

35歳定年説が崩壊したか否かかはさておきSESから脱却するなら今である⓵

🌐現在は転職ブームの時代ではある

東洋経済の記事であるが、35歳転職限界説と言うのは最早崩壊したものであるそうだ。
これに関して転職エージェント側の提灯記事では無いかという見方もあったが、記事の内容を読んでみると基本的にDX絡みの転職であるということが垣間見れる。

参考記事:「35歳転職限界説」がもはや過去の遺物となった訳

35歳転職限界説の崩壊が本当に起きていることかどうかはわかりかねるが、もし本当に起きていることなら少子高齢化が影響していると考えられるし、ホワイトカラーやITに鍵って言えば、確かに転職が今はブームとも言える。
いや、これを書いている本人自身が2021年の転職で関西に移っているのだから、一定条件があれば35歳以上でも転職は可能であることは確かなようではある。

🏢コロナでも転職活動は活発

2020年こそ真っ暗な闇に包まれ、経済活動が委縮していたとはいえ、2021年後半からは少しずつではあるが、経済活動にエンジンが掛かってきたようである。
一つの転機としてはデジタル庁の発足が関係している可能性がある。
なにぶん日本はIT化の出遅れが大きく、ここいらで本気でITによるビジネスモデルの変革を目指そうと(表向きは)動いている。企業もアフターコロナを少しずつ描きながら採用活動を行っているとも見れ、全体で見た有効求人倍率も上昇局面にある。
中でもIT職種はコロナの影響が比較的最小限に収まった職種と言えるだろう。

ITインフラは今や社会に無くてはならない存在であるし、菅政権時代に作られたデジタル庁が作られた背景にも、海外からのデジタルディスラプションに対抗できる日本を作るという側面はあった。
今やデジタルディスラプションは金融の分野にまで影響が及び、関係各社の危機感があることも間違いは無いだろう。
こうしたこともあり、コロナの影響があっても、依然としてIT関連の仕事は求人がそれ相当にはあるという状態になっている。

💻リモートワークも盛んになる

コロナによる生活スタイルの変化として、リモートワークを盛んにさせたという面もある。
以前と比べると、転職をしない地方移住も盛んになってきたのであるが、フルリモートの案件もコロナ前と比較すれば増えたというのは実感としてあろう。
労働者側の需要としてフルリモートの仕事に対する要望が高まったこと、企業側もBCPを考慮したリモートワーク拡大の必要性を感じたことのマッチとも言える。

優秀な人材を獲得するにあたって、柔軟な働き方が出来るということも重要な要素となりつつある。
親の介護などで東京で働けなくなった人などがフルリモート勤務を所望する可能性は以前にも増して高いであろう。
こうした人材の場合、現職でフルリモートを出来ないとなれば、転職して実現したいと考えるのも無理のないことである。現にそういう転職例もまた、よく聞こえるところである。
35歳転職現解説の崩壊が本当か幻かは解りかねるが、ただ一つ、今は転職ばブームの最中であり、40歳を過ぎても転職していく人の話はよく聞こえるようになった。
尤も、キャリアの一貫性を保っていることは重要にはなるが、今が一つのブームとして転職が盛んであることは確かである。

  • SESを卒業するならコミュニケーション力は上げとけ

    新卒時のSES内定は辞退で良い:新卒カードを無駄にしてはならない

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    職業選択   2022/05/15   センチュリー・大橋

    新卒時のSES内定は辞退で良い:新卒カードを無駄にしてはならない⓶

    ビジネス誌は読んでおくべし

    写真:下田市のフリー写真素材より

    SESからの内定など辞退一択で良いし、せいぜい面接練習の踏み台にでもしておけば良いのであるが、そもそもSESに騙されないようにするにはどうすれば良いのか。
    やはり第一にメディアは目を通しておいた方が良いということである。
    IT系を志望するなら日経クロステック、ITmediaを主軸に読むと良いだろう。
    その他、ダイヤモンドやプレジデントなどもサッと目を通しておくくらいには読んでおくと、ここ一番で助かることある。
    WEB検索では「受けようとする企業名+メディア名」で検索すると良い。

    口コミサイトは不満を読むべし

    転職の口コミサイトは出来るだけ目を通した方が良い。
    基本的に就活だろうが転職活動だろうが、基本的な部分でやることに大差はない。就活も転職も求職活動⇨選考⇨内定のプロセスは変わらないのである。
    転職会議やOpenWorkも辞めた人が「何を不満に辞めたのか」ということは見ておくべきであろう。

    これはIT系に限ったことではないが、就職する上で「自分の許せない(絶対やりたくない)ことは何か」を明確化しておいた方が良い
    IT業界はどうしても客先常駐の仕事が多いのだが、名前も聞いたことのない、ビジネス誌にも掲載されていない会社の客先常駐は高確率で低待遇なSESである。
    それらの企業名で転職会議やOpenWorkなどの口コミサイトに出てこない場合なら、初めから応募しない方が良い。

    日系大手やWEB系で無理なら外資系も当たれ

    新卒は一番応募できる職種の多い時期だけに、大切な時期である。
    こう言ってはなんであるが、SESは中途で他所の業界からITへ転職する人間が登竜門として使うような会社だ。新卒で入るような会社では絶対ない。

    先日「大手SIerに受からず大手SESで内定取ったが行くべきか」というツイートを見たが、辞退一択である。
    大手SIで受からず、WEB系でも通らないなら、工業系の組み込みエンジニアであるとか、外資へ行くことを選択肢に言れた方が良かろう。
    「自分の譲れないところは何か」
    「入社後何をやりたいか」
    それは個々人によって異なるであろうが、SESへ行くよりは遥かに待遇や未来はマシだと思われる。

    どうしてもお祈りが続くと妥協が生じてくるものだが、新卒の就職だけは様々な可能性がある就職。
    「妥協はダメだ」とは言わないが、絶対に妥協できないラインだけはシッカリ持っておいた方がよろしい。
    とりあえず最悪の自体を防ぐためにも、日経クロステックとITmediaだけでもよく目を通しておいて損はない。

    SESを卒業するならコミュニケーション力は上げとけ

    ITエンジニアになるなら前職で居た業界に関わった方が良い

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    職業選択   2022/05/03   センチュリー・大橋

    新卒時のSES内定は辞退で良い:新卒カードを無駄にしてはならない⓵

    新卒はSESなんてやめとけ

    新卒をターゲットにしたSESの採用活動が活発なようだ。
    SESとはシステムエンジニアリングサービスの略称で、事業内容は主に人貸しをする派遣会社である。

    この業界は本来ならかなり脱法行為を行っている業界なのであるが、悲しいことに今日まで裁かれることなく生き残っているのが実態である。
    SESに対する政治的な問題の是非は別の機会に述べるとし。今回は新卒をターゲットにしたSESでの就業の是非について述べておきたい。
    結論から言えばタイトルの通り、絶対ナシである。辞退一択で良い。ここではその理由について記す。

    騎士団と冒険者ギルドの違いがある

    恵比須島Togetterコメントで上手い例え話をされていたものがある。
    「ファンタジーの世界で言うならSIerとSESは騎士団と冒険者ギルドほどの違いがある」と。
    これは実に的を得た発言であり、新卒がSESに絶対入ってはならない理由でもある。
    騎士団の騎士になれば爵位を得られるが、冒険者はいつまで経っても冒険者のままなのである。最近は魔王を倒した後の勇者が王から疎まれて処刑される作品があったが、勇者もある意味で冒険者の延長であり、SESの人間も厄介になったら解雇されるのが関の山というわけだ。

    SESで案件(客先)に飛ばされることにしても、ある意味ではクエストを攻略する感覚に近いかも知れない。
    強いて言えばRPGのクエストに比べれば長期で仕事をこなすことになるであろう点であるが、安定した仕事にはならないだろう。
    RPGの冒険者は熟練冒険者はクエストを選べるが、序盤ではほぼ選べない。これもSESとは大差はないであろう。

    騎士団は正規の訓練を受けているが、冒険者はスライムや暴れ牛鳥を倒しながらレベルアップしていかなければならない。
    強いてRPGの冒険者と違いを挙げるとすれば、ドラゴンを倒せるようにはならないという点か。いつまで経ってもサーバー監視と言う名のスライム退治、Excel職人と言う名のゴブリン討伐ばかりやらされ、経験値が貯まらないのである。

    未経験者なのに「経験者」として現場に送られる

    やはりSESではなく、自社で製品を持って製造から営業まで行っている企業は、新卒に対する初期教育もシッカリしているものだ。中堅以上には限るのだが。
    勿論SESでも客先が新卒として認識していれば可愛がって貰えることもあるのだが、だいたいのSESはSIerへ売り出される際、経験者と詐称されて現場に送られることになる。
    本来、新卒なら「社会人(実際には会社人)としての基礎」から「その部署で働く上での心構え」などを教えて貰い、少しずつ実践を通して学んでいくという、それがはじめて会社で働く上での学生⇨ビジネスパーソンへと切り替えて行く移行期間とも言える。

    しかしSESにはそんなものは無いのである。最初から経験者として詐称させられて現場に行くのだから、実態は悲惨だ。
    そして1年生~3年生を繰り返すので、経験値も貯まらないのである。

    SESを卒業するならコミュニケーション力は上げとけ

    ITエンジニアになるなら前職で居た業界に関わった方が良い

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    職業選択   2022/05/02   センチュリー・大橋
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